高血圧治療と食欲不振

私の家族に起きた、健康問題のメモ。

我が家には高齢の母親がいますが、過去、脳梗塞をやってしまったことと高血圧で、毎日たくさん薬を飲んでいます。
一つは、血液サラサラにする薬、もう一つが血圧を下げる薬。

2024年頃から、食欲がないと言い始めました。そりゃ、自宅でゴロゴロしていたら食事も量が減ったり、取りたくなくなるでしょうよ。と、自分で食べたいもの、食べられるものを料理して口にするようにしていたのですが、ずっと食欲がないまま。

ある時、家族内でピロリ菌が話題になり、そういえば、健康診断の案内が届いているから、胃がん検診で胃カメラを飲んで、ついでにピロリ菌の検査をしてもらえばいいんじゃないの?昭和前半生まれの人の大半はピロリ菌に感染していると言われているので、食欲と合わせて医者に診察してもらえばいいんじゃない?と胃がん検診を受けることとなり、予想通りピロリ菌が見つかりました。

胃カメラを飲むのは大変ですが、胃がん検査のついでにやってもらえるのでピロリ菌検査は簡単。胃から生体細胞を取って検査するだけ。消化器内科ならその場で結果が出て治療開始できますのでお勧め。
除菌用の抗生物質錠剤が一週間分出ました。これを指定通り、毎日飲めばいい。半分以上の人はこれで除菌が完了するはずで、母親もその後の検査(呼気を測定)で除菌完了と判断されました。

除菌と同時に、なぜか食欲が戻ってきました。消化器に何か問題があったようです。胃がんは見つからず、ピロリ菌の除菌が出来、食欲が戻って良かったよかった。

で、済めばよかったのですが、3か月くらいしたら、また食欲がなくなり元の状態に。
当然、内科や消化器系内科を受診して相談するものの、異常なしとのこと。血液検査でも高齢者なりの悪いポイントはあるものの、異常は見つからず。最寄りのクリニックでは、胃酸を押さえる薬を処方され、毎日飲む薬が増えました。しかし、食欲不振はさらに進み、食欲がなく、無理に食べると吐き気がしたり、実際に吐いてしまう症状が続きました。口にしても吐かないヤクルトや栄養ドリンクでカロリーを補うことを続けるものの、摂取よりも消費の方が多いので、体重は減り続ける。近くのクリニックで紹介状を書いてもらって消化器専門医に尋ねるものの原因がわからず。今度胃カメラで検査しましょうとのこと。

この症状が一年半程度続いて、2026年6月、とうとう、体がむくみ、起き上がることもできず、口に入れたものを水さえ吐いてしまう危機的な症状を発症。朝まで待ってタクシーで消化器内科に行くか、救急車を呼ぶか悩みましたけど、夜中に救急車を呼びました。

消防署員に症状を伝えたところ、即、医療センターへ行くことになり、胃カメラで検査されるのか?と想像していたところ、なんと集中治療室行き!この時は慌てました。ほとんど死にかけていたとのこと。消化器内科に行っていたら、おそらく手遅れになっていたと推測。

救急医が血液検査をしたところ、血中イオンのバランスが大きく崩れていて、ナトリウムとカリウムイオンが正常な範囲を超える 低ナトリウム、高カリウム血症 と診断されました。意識も無くなっていて、死ぬ一歩手前で、ようやく食欲不振の原因がわかりました。全然、消化器系の病気じゃなかったのよ!腎臓内科の医者に担当してもらえることになり、約1週間の治療で命を取り留めました。

高血圧の人は、高い血圧のため、腎臓の毛細血管が傷ついてしまい、カリウムを尿に排出する能力が衰えるそうです。さらに血圧を下げる降圧剤が、腎臓から体外への排泄をおさえ血中にイオンを留めようと働くものがあり、高血圧の薬を飲み続けていると、処方される薬によっては高カリウム血症になってしまうんだそうです。
そして、高カリウム血症の症状が「食欲不振」。ようやくつながった。

高カリウム血症対策は、カリウムと塩分を出来るだけ取らないこと。
カリウムは野菜や肉類、何にでも含まれているから、食材をそのまま調理したら、体内に入ってしまいます。幸い、カリウムイオンは水に溶けやすいので、野菜の場合は、薄く切って、一度水にさらしてカリウムを水に溶け出させてしまう。肉の場合は汁物料理にして、スープを一度捨ててしまうことで、安全に口にすることが出来ます。牛乳は一度にコップ一杯飲むようなことはせず、量を抑えるかプリンのような形で摂取する。お茶は、緑茶はダメで、麦茶がお勧め。玄米茶とほうじ茶で、時々気分を変える というような工夫が必要になります。バナナ、納豆、マンゴーなんかもダメ。

なので、今まで食欲が無いとということで、カロリー補給のため親に与えていた、ヤクルトや栄養ドリンク、牛乳やスープ類は、全部症状を悪化させる方向の物だったってこと。良かれと思ってやっていたことが全部裏目で、早く死なせる方向だったってこと。落ち込むわー。

救急車を呼んで、救急病院で血液検査してもらえたので、幸い原因が判明したけど、「食欲不振」ということで訪ねた町医者や消化器内科では、おくすり手帳を提出していたものの、「食欲不振と嘔吐」という症状しか検討されず血液検査にナトリウムとカリウムイオン濃度測定は無し、高血圧症の薬を飲んでいることと関連付けて判定されなかったってことのようです。これは私の調査でも同じだったし、Web検索で「高齢者、食欲不振、嘔吐、どんな原因」という感じで検索しても身近な医者の診断結果と同じ関係ない病名が表示されるだけで、「高血圧治療」を入れないと「高カリウム血症」は出てこない答えでした。今は、AIモードがありますが、やはり「高血圧治療薬」というキーワードを入れないと、腎臓機能低下と結びつかない。流れ作業で診察している医院の医者に解決を求めるのは酷なのかもしれません。親の食欲不振を診てもらった医者の数は3人以上で、誰も本当の原因に気づきませんでしたからね。

答えは分かったものの、その後の食事作りは大変です。どこかで高カリウム血症患者用食料が売られているわけじゃないですからね。食材とその扱いを理解して、なんとか食材と料理方法をやりくりしています。外食は出来ないわけじゃないけど、うどん定食のようなものを頼んでスープを残すしかない。
一番簡単なのは、パックものの おでん。具に含まれるカリウムは、調理の過程でスープに流れ出すので、汁を飲まなければ安心。毎食おでんにするわけにはいきませんが、冷蔵庫にはおでんパックを常備しています。退院以降、嘔吐することなく生活出来ています。

私の頭の中だけに置いておくのももったいないので、文章にしてみました。