ANRAN製ソーラーパネルLTE SIM 防犯カメラを使っていますが、先日、問題がありそうな現象に遭遇しました。
自宅から離れたところにあって、しばらく畑として利用できていない土地を、再び畑として利用しようとして格闘しているんですが、問題は雑草の駆除。畑にしたいわけなので、除草薬は使いたくない。毎年、刈り払い機で雑草を刈り取っているんですが、畑に戻す前にいろいろ事件やら問題が起きてしまい、雑草が復活してしまいます。しかも、どんどん手間がかる状態になってしまっています。
途中までやり終わると、一昨年は、草刈りに力を入れすぎて帯状疱疹発病。昨年は、家族がコロナに感染。そして、数か月放置することになり、雑草復活。しかも、強力になって生えてくる。
原因は、刈り取った雑草を片付けずに放置していることだと気づきました。刈り取った雑草は、その後しばらくは日光を遮って次の雑草を生えさせないマルチシートの役目を果たすのですが、結局は分解されて土壌の肥料になってしまいます。数年刈り取ったままの状態にしていた土地の雑草の勢いは増してしまう!
刈り取った雑草は、今年から一か所にまとめてたい肥にしようとしていますが、その作業ができる場所を作るため刈り取って乾燥した雑草に火をつけて、一度、野焼きすることにしました。
この先、燃えて欲しくないところは手前で枯れた雑草をかき出して、火の燃料となるものがない帯を作ったあと、着火。最初は順調だったのに、なんか想定していない方向に火が向かってしまう。。。。
多少慌てながら、バケツに消火用の水を汲んできて、燃え広がってほしくないところに撒いて消化。これを10回くらい繰り返し。消化ゾーンを作っていたものの、消火帯の端を回りこんで火がやってきてしまった。
消化を始めたころから、突然空調服のポケットに入れていた iPhone5s から聴いたことが無いパターンのアラーム音が鳴り始めました。こっちはそれどころじゃないので、わざわざスマートフォンをポケットから取り出して内容確認するようなことはせず、放置。そうしたら、ポケットの中でiPhone5s のシャッターを切る音が発生。さすがにこれには驚いて、と同時に理由が推測できて、iPhoneのカメラアプリをバックグランドに回しました。
通常撮影の他、パノラマ撮影とかバースト撮影画像が残っていました。真っ黒画面ですが。ビデオのタイムスタンプと比較すれば、同じ時間という事がわかります。
以下が私の推測。
防犯カメラの対象物検知システムが、火を検知してフラグを立てた、サポートの当番が勝手にカメラ映像を確認し、フラグ対象カメラとリンクされているANRANアプリの機能を使って、私を呼び出した。しかし、消火で忙しくしていたので私は応答できず、ANRANはその他ANRANアプリに許可されているスマホを操作(GPS、写真フォルダー、カメラ、データ通信、通知)した。ってこと。私に知らせようとしたのか、応答しないので頭にきてやったのかはわかりませんが、オーナーがスマホをポケットに入れた状態でシャッターを切ることって簡単じゃないからカメラへのアクセス権限があるアプリが動いたとしか考えられない。iPhoneのカメラ暴走ではなく、ANRANのサポートセンターがやったものと推測します。(カメラのスピーカーはリモートから使えなかったのだろうか?)
通常、ANRANがユーザーのカメラ映像にアクセスしているとは考えていません。はっきり言って何のモチベーションもなく防犯カメラ映像を見るのは苦痛。拷問とも言える。そりゃ、人通りが多い商店街の防犯カメラとか、その類ならマシですよ。田舎の家に取り付けられて、時々車が通過したり、電車が通過したりするだけのカメラが何十台もあって、それを毎日見続けるとなると、人間にとっては拷問です。(家の中の見守り映像ならちょっと状況は異なる)
風で雑草がなびくだけの映像なんて見たってしょうがない。そもそも、防犯カメラの検知機能が働かない映像ですから、クラウドにアップされるわけでもなし、SDメモリにも記録されない、ただ捨てられるだけの映像。もしカメラメーカー側に流れるパケットがあるとすれば、私がチェックしているSIMのパケット使用量となって現れます。(静止画程度の容量なら気付かないかも。)そんなことやってたらメーカーの信用問題になってしまいまうので、日常的に盗聴作業をしているわけではないはず。私はカメラメーカー付属のSIMを使っておらず、私が契約しているSIMなので、後からメーカーが勝手に消費したパケットを補填するようなこともできない。
アプリやカメラのライセンスをよく読めばどこかに今回のケースについて書いてあるのかもしれませんが、サポートがカメラ映像を確認する機能、カメラのモードを変える機能は備わっていると思われます。カメラのPTZは使われていませんでしたが、使おうと思えば使えるんでしょうね。
要するに、中国製防犯カメラには、メーカーが勝手に操作できる裏口が準備されているんじゃないかってこと。普段は盗聴していないとしても、やろうと思えばカメラ映像はいつでも入手できるように設計されているんでしょう。防犯カメラの形をしていますが、中身はLinuxでしょうからね。裏口といっても、(スマートフォン側は)スマートフォンの設定で許可してあるリソースだけ、ユーザー許可なしに使うことが出来るだけで、スマートフォンを乗っ取ることは出来ないと思います。カメラ側リソースに関しては、admin権限はカメラメーカー側にあるはずなので、ANRAN側でやろうと思えば、カメラのスピーカーとマイクを使って直接音声連絡することや、首振りができたんじゃないかと思いますが、そういうことが出来ることをユーザーに知らせたくないのか、行われませんでした。
消火が一段落したので、スマートフォンからなぜ呼び出し音がしたのか、どのアプリが呼び出し音を出したのかチェックしようとしたのですが、真っ黒のカメラ映像が残っていただけで、バッジや履歴は無し。ANRANと結びつく証拠は残っていませんでした。
余談ですが、ANRANアプリを、私は iPhone5s と Android に入れていて、アプリに許可しているのはデフォルトの権限(GPS、カメラ、マイク、写真フォルダー)だけでしたが、Android はアプリが立ち上がっている時だけ許可の設定。iOS はそういう細かい設定ができなくて恐らくいつでもアクセスできるんでしょう。だから AndroidじゃなくiPhoneの方が操作されたと推測します。ANRAN を使うなら、Androidスマートフォンの方が安全かも。それに、カメラメーカーは「親切」としてやったんでしょうね。しかし、私の感覚からすると、やるべきじゃない行為だったと判定せざるを得ない。仮にカメラの視界に人間の死体があったとしても、カメラのオーナーとコンタクトしようとするべきじゃないと考えます。
常々、中国製防犯カメラでは映像を抜かれる危険性があると言われていますが、実際に、そういう仕組みが組み込まれているらしいと分かった事件でした。中国製防犯カメラを使うなら、屋内設置は避け、屋外設置用だけにしないと、いつ、私同様のケースが起きるかわかりません。メーカーサポートが良識ある人だけとは限りませんからね。
では、ANRAN防犯カメラの使用を私がやめるか?と聞かれれば、気にせず使い続けます。屋内には使いませんが、パケット使用量に更に気を配っておこうと思っています。
ANRAN以外の中国製防犯カメラなら大丈夫か?
私はLTE SIMを内蔵していて単独で屋外の農地や川の水位などを確認できる防犯カメラを高く評価しています。Amazonでは、ANRAN以外にも ieGeek とか、COOAUとか、K&F Concept など多くの同型ソーラー屋外防犯カメラがあって、どれがよさそうかと比較してみたんですが、(PDF説明書をダウンロードして比較してみないと詳しい仕様はわからないものの、)Amazonに登録されている画像を見る限り、中身は一緒でユーザーインタフェースをちょこちょこっと変えているだけでは?って感じています。つまり、中国製屋外ソーラーパネルタイプPTZ防犯カメラはどこも一緒。恐らく外から勝手に画像にアクセスできる機能がありそうだってこと。企業や行政は使ってはならない質のカメラですが、個人的な趣味で鉄道を走る列車を見続けたり、川の水位を観察したり、墓地を訪れる人をカウントしたり、そういう用途で使うには、画像を抜かれても大丈夫かと思います。有料パケットを使われたら怒りますけどね。
