非常に腹立たしく情けないことですが、8月半ばに家族が新型コロナに感染。介護にかかりっきり。そして、ようやく最近になって、ほぼ元の生活が戻ってきたので、その経過をメモしておこうと思います。
事の発端は、8月12日。いつも軽薄な行動ばかりとる親戚一家が休日でお盆近くということで、墓参りのついでにやってきて、マスクもせずに、挨拶だけして帰ってゆきました。
私はこの親戚連中の軽薄さが嫌いで会いませんでした。鍵を掛けて居留守を装えばいいのに、親戚付き合いが重要と信じている母親が対応。
8/13,14 と家庭内ではマスク無しで普通に生活。
8月15日、母親が日常生活は普通に行えるものの、体調不良を発症。食欲不振。
8月16日、母親が発熱。37℃~39℃の間で、体温が上昇、下降を繰り返し、吐き気、咳が出始める。
発熱と吐き気は熱中症の初期症状。体冷却には、屋外作業用の空調服を使いました。氷嚢を使ったりするよりよほど効果的。しかし、37.1℃まで下がったものの、それ以上は下がらず、咳き込むようになった。
8月17日、体温は相変わらず、37℃~39℃の間を上下し、固形物を摂取できないため、翌日の
8月18日、最寄りの医院を受診。そして、新型コロナに感染と判明。母親を家庭内で隔離し安静生活が始まる。私は手遅れかもしれないけど家庭内マスク生活開始。Amazonで簡易コロナ検査キット(口の中で唾液を浸透させるタイプ)を発注。感染源は?と考えると、一週間以内に、日ごろ生活を共にしていない人と接触したのは8/12の親戚だけで、日ごろ生活を共にしている人達に発症者はいないため、感染源は8/12の親戚の誰かの可能性が大。胸糞悪いから、その後、その親戚とはコンタクトせず。
高齢家族が新型コロナに感染&発病した場合は非常に厄介。感染者が動ける間は、食事(準備して提供&後処理)、入浴、排せつ時間を別けることで対応できますが、動けなくなってしまうと家族が感染覚悟で生活補助するしかなくなります。または、見殺しにするか。
8月19日、母親の体調は前日同様常に発熱状態で食欲無し。咳と鼻水。私は味覚正常、体温 36.4℃の平熱。
8月20日、母親は隔離部屋で療養。ドリンク類しか摂取できないので、スープやチューブドリンクを供給。私ものどの痛みを発症。体温は36.6℃。ただし、前日、前々日、冷房の効いた部屋で15分程度うたた寝してしまったので、ただの夏風邪の可能性もあり。検査キットが到着して、早速使ってみるものの陰性。味覚も正常。ウィルスがまだ増殖していない?本当に只の風邪?
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封を切ると、検査チップ、使い方と結果判定の仕方が掛かれた説明書が入っている。
私の検査結果は、CとTのラインのうち、Cだけが濃い色になる陰性。
8月21日、母親は発熱状態。ドリンク類だけ摂取。私も、のどの痛みの他、軽い咳、と37.8℃程度の発熱。感染?体温から考えると夏風邪よりも新型コロナと考えるべき。
8月22日、双方の体調、特に変化なし。母親は発熱したまま。私も37~38℃台の発熱状態。
8月23日、再び簡易検査キットで、私の感染状況をチェック。しかし、再び陰性!この状況でこの結果はおかしくないか?一応オミクロン株対応となっているけど、製造年月日を見ると2023年12月のキットなので、感染株に未対応の可能性が脳裏をよぎるものの、私の体調は発熱も収まりほぼ正常に戻りました。夏風邪だったのか、XBB株コロナワクチンが発病を抑え込んでくれたのか?ここで私の病状はどうでもいい。
問題は母親の症状で、どう考えても一日に必要なカロリーを接種出来ていないし、発熱が続き、耳がほとんど聞こえなくなり、さらに(幻覚を見ているような)意識障害まで出始め、会話内容が明らかにおかしい。幼児と話しているような会話内容。このまま自宅で看護するかどうか?親の命の危険を感じ始めました。
8月24日、近くの医院に栄養点滴を依頼するか、救急車を呼ぶか? #7119 に電話して判断を依頼したところ、急いで救急車を呼べとのこと。早朝、119で救急車を依頼。
救急車→救急病院→入院→回復→めでたしめでたし とならないのが新型コロナ感染症の怖いところ。自宅治療可能に見えていたことが、実際母の身に起きていることではなかったことが、あとから少しずつ判明。一歩判断を間違えると別の結果になっていたかもしれないと、振り返るとドキっとさせられます。
救急隊員が来て、母親と会話すると会話は成立し、「意識ははっきりしているようです」とのこと。しかし、食事できないことから点滴による直接カロリー摂取が必要という判断で、救急病院に運び込んで治療を始めてもらうことができました。
私は後から入院に必要ものを持って救急病院に行き、入院手続きなどを行ったり不足分を購入したりして、入院初日の処理を終え、自宅に戻って一服していたら、母親の携帯電話から自宅に電話がかかってきて、「知らない場所に寝かされている。私はどこにいるのか?」って尋ねられました。
母は病院の医者や看護師さんと話をしていて、救急車の後を追いかけて見舞いに行った私とも会話した数時間後なのに。。。。記憶が飛んでいる。先ほど話し合った時間は何だったんだ!(この後、ず~とこの記憶喪失と付き合うことに。。。。)
8月25日、入院(コロナなので個室に隔離状態。面会は指定時間帯に約20分以内。)用の服やスリッパを届けて見舞。病状はとっても落ち着いたものの、母の知能が非常に低下したままと感じて先行きが不安。
見舞いの後、自宅に帰ってきたら、また電話で「ここはどこ?」と掛かってきました。今回だけでなく、過去に何度も入院している病院なのに、認識できないもよう。退院後の介護の事を考えると非常に不安になります。
8月26日、入院手続き(平日しか行えない)をして、見舞い。やっぱり、今いる場所がわからない。
8/27頃から居場所がわかるようになったようで、その後は、逆に「家に帰りたい」と毎日電話が掛かってきたものの、台風10号が迷走接近中のため、台風通過の後まで病院でゆっくり休養するように説得。事情は病院の窓から外を見てあっさり理解できたようで、多少知能が回復してきた印象。
コロナ隔離期間が終わり、個室から大部屋に移動。9月2日に担当医と退院とその後の治療に関して話(高齢者が長期間入院すると認知症が急速に進む傾向にあるため、できるだけ早く退院させてなじみの場所・自宅で介護することが認知症対策として有効という説明を受けました。)をし、9月3日に無事退院。コロナからは回復はしたものの、大量の記憶が無くなっていることと、耳がほとんど聞こえなくなっているため、どういう介護をするべきかを考えながら帰宅。継続治療(持病の処方箋とコロナのアフターケア)は地元の医院で行うことになりました。退院後なので、自宅では基本的に休養。食べたいものを食べて、TVを(字幕で)見たり、涼しい寝床で過ごす。
9月4日、聞こえなくなっている耳の治療に救急病院近くの耳鼻科専門医院を受診。診察の結果、中耳炎を発症していることが突然耳が聞こえなくなった原因と判明。耳に貯まっている水を抜く処置をしてもらって、聴力も少し戻ってきました。耳が聞こえづらい生活が相当つらかったようで、少し聴力が戻ったことを非常に喜んで、また少し知能が戻ってきた印象をもちました。しかし、入院前後の失われた記憶は戻らない。
退院したものの、食欲はなく、おかゆや おじやのような流動食とカロリー摂取用チューブドリンクを大量に利用。それでも入院前より相当マシな食事事情。
9月6日、地元の医院を受診して継続治療と薬の処方箋をお願い。
9月10日頃から、ようやく流動食じゃなく(量は少ないものの)白米と副菜の組み合わせを取れるようになり、不足分のカロリーはプリンやゼリーなどのおやつで補給させるようになりました。会話も割と普通に行えるようになり、先月の事を話題にすると、救急車で運ばれたこと、治療を受けた事、個室に隔離入院していたことの一部が丸々記憶から無くなっていることが判明。逆に、子供時代の人物、完全に夢の中の世界、入院中の事実の記憶がごちゃ混ぜになった幻覚のような記憶がはっきりとした記憶として残っている。
周囲にとっても本人にとっても、約1か月前の記憶が飛んでしまったことは非常に厄介。話がなかなかかみ合わない。病気は治っても、心がダメージを受けてしまっているように例えるのが適当かな。コロナ後遺症が体に出て常に重度疲労状態で起き上がれなくなった人がいる家庭もつらい話ですが、目の前の人間とコミュニケーションが取れないというのもつらい。
母親は畑で野菜を育てていましたが、入院中は誰もメンテナンスしていないので放置状態。一緒にしばらく放置されていた畑の状態を見に行ったところ、今までヨタヨタしていた行動が一変。状態を見て帰るだけの予定だったのに、成長していた夏野菜を収穫し始めました。暑い中、平気で畑の中を歩き回ってしまう。
その後は、「今は9月だから、大根を受ける準備をしないといけない!」と園芸モードになってテキパキと行動し始める始末。
長時間は目を離せない状態ではありますが、畑仕事だけは不安なくできそう。とはいえ、土を深く耕せる力はないので、深く畑を耕すのは私が行うしかない!とりあえず、スコップを使って3坪程度のエリアに大根の種まきが出来るよう深く耕しておきました。(2時間くらい、大汗をかきながら土と格闘しましたよ。)
そうしたら、その後 数日間で、私がまだ寝ている朝6時頃から畑に出て、肥料を撒いて、畝を作り、種を撒ける準備をしてしまいました。どこにそんな力があったんじゃい!
残りの9月はそんな感じで過ぎてゆきました。
私は荒れていた畑をの部分から雑草を抜いたり、土を柔らかくするためにスコップを入れたり、9月の猛暑の中空調服フル稼働で、畑を耕しました。土が柔らかくなったところを母親は肥料を撒いて、畝を作り野菜の種を蒔いて行く。馴染みの場所で好きなことをさせた場合の回復効果ってすごい。
10月に入った現在、退院から約1か月が経過したところですが、休みながら約1km程度歩けるように戻り、知能もコロナ感染前と同程度に回復。ただし、失った記憶は戻っておらず、退院後、地元医院に継続治療をお願いしに行ったことも記憶から抜け落ちてしまっていることがわかりました。コロナ回復後であっても記憶が飛ぶ!認知症の症状。
それでも、一日中目を離せない状況ではなくなり、畑仕事を楽しんでいる半日程度は目を離せ、私が買い物に出かけたり、一人で用事を済ませることが出来るようになりました。(防犯カメラ活用も見守りには大きなプラス)今、9月初旬の状態を母親と一緒に振り返ると、耳がほとんど聞こえず、記憶もなくして、話をしても何のことかわからないという状態が、生きているのが嫌になるほどつらかった そうです。聴力が戻ってきたことが、まず、うれしいとのこと。
毎日、目を離せない介護生活の始まりかと恐怖を感じていたので、現在の状態に胸をなでおろしているところ。
実際に同居家族が新型コロナに感染(自分は未感染)してしまうと、何度も重要な判断を迫られます。
本来なら体調に合わせた看病を行うべきですが、基本的に未感染者は感染者に近づくべきではない。高齢なので、本当に自分の体調を理解できているのか?薬を飲んでいるのか?(実際に母親は、出してもらった薬どころか、日常の薬さえ飲むのを忘れていた。)回復しているのか?悪化しているのか?どうなった場合、どういう外部リソースを頼ればいいのか?そのタイミングの見極めが、非常に難しい。最悪、どのタイミングで救急車を呼ぶことになるのか?
結局、私が発熱したりのどに痛みが出たタイミングで、諦めて近距離の看病を行うことにしましたけど、自分に風邪っぽい症状が出なかった場合、症状が悪化していることに気づいて救急車を呼べたのかどうか?気づいたら布団の上で動かなくなっているようなことは起きなかったのか?
今回こういう状況になった一因には、母親は65歳以上であるにもかかわらず新型コロナワクチンを3回しか接種していない事があります。接種後の疲労感が嫌いで、しかも周囲に接種反対派がいてそのノイズの影響を受けたため。その代償が記憶の一部喪失と聴力低下、そして1か月以上経過するもののまだ完治していない事。
全てのワクチン(インフルエンザワクチン、子宮頸がんワクチン、帯状疱疹ワクチンなどいろいろ)には必ず接種リスクが伴います。ノーリスクのワクチンなんてあり得ない!
一人住まいの人が孤独死を覚悟して未接種を貫くなら、他人がつべこべ言うことはないでしょうが、残りの人生を他人や家族と共同生活、社会生活して過ごしたいなら、1%以下の低リスクは覚悟してワクチン接種を受けるべきでしょう。事実ではない根拠を捏造して、定量的なデータを示さず、mRNAワクチンは危険だとデマを並べる奴らは、目の前で家族の体調が悪化し、次に自分はどうすべきか?自分で判断したことが無い人間なんじゃないだろうか?自分が感染した時、冷静に症状を判断して声を上げられる人間であればいいのですが、周囲に迷惑をかけることを嫌い、ギリギリまで耐えようとする古いタイプの老人を家族に抱える日本の家庭の場合、接種すべきワクチンを接種していなかったら、本人も同居家族も重要な判断を迫られるタイミングが発生し、さらに後遺症を持った場合、どう対処すればいいのかわからない未知の家族関係と付き合う必要が出て来ます。
新型コロナワクチン接種による死亡率は10万人に一人程度ですが、後遺症の発生確率は数% と副反応に比べて高確率。これらを天秤に掛けて、接種しない方を選択する人って、私には利己主義の塊で社会生活不向きな阿呆としか思えない。(かかりつけ医と相談して接種しない選択をする人は除くよ。)
それでもワクチンによる重度障害を発症する人は発生するので、ワクチン後遺症を発症してしまった人たちへの手厚い対応を行える国のシステムを準備すべきだと感じます。Covid-19ワクチンの他、HPVワクチンも重度の後遺症が報告されていますからね。ワクチン接種翌日から起き上がれなくなったのに、その病状を当事者の家庭だけで解決しろというのはあまりにもひどい話。