ビジネス向けノートPCのバッテリー交換は簡単なんですけど、最近のホーム用PCのバッテリー交換は高難易度になっています。
NEC LaVie NS600/G PC-NS600GAW というノートPCが持ち込まれ、スペックと状態を確認するために、裏ブタを開けたのですが、ついでにバッテリーパーツ番号を確認しておこうとして、四苦八苦しました。
数年使ってバッテリーが弱くなっていると聞いていたので、まずはバッテリーパーツ番号を知ることが大事。見た感じ、ディスプレイを支える蝶番下が台座になっているので、ここにあるのだろうと想像は出来るものの、どうやってアクセスするの?
ノートPCのパーツ交換は、主に二つのタイプがあり、一つは、裏ブタを外してパーツにアクセスするケース。もう一つはキーボードを外して、表側からパーツにアクセスするタイプ。バッテリー交換は通常裏ブタを外すとか、バッテリー自体が裏ブタの一部になっているため簡単なはずなんですが、LaVie NS600/G って、どうやってバッテリー交換するの?と思えるくらいとんでもないことになっていました。
手順:
- まずは、裏返して、メモリとHDD交換のためのアクセスドアを外す。このネジは、他の大部分のネジとは異なり少し短いので取り扱い注意。
- 続いて、裏側のネジ約10本を外す。これは長いネジ。1本は光学ドライブ固定用。短めのネジがあるので、組み立て時に間違えないように分けておくこと。
- ヘラを使って、キーボード部分と筐体部分周囲を2~3mm 分離する
- フラットケーブルコネクタ 3か所を、立ち上げる。ヘラ先でちょっと持ち上げればよい。
内容は、キーボード上部の電源やユーティリティボタン、キーボード用、トラックパッド用 - ノートPCを表の状態に戻し、カバー(ディスプレイ)を開き、トラックパッドを含むキーボードフレームをパッド側からゆっくり持ち上げる。
これで、ようやくバッテリーにアクセスできるようになりました。
型番を読み取ったところ、「PC-VP-WP141」というものだと判明。14.4V, 3350mAh のもの。さらにネジを1個緩めて持ち上げようと思ったものの、どこかに引っかかっていて持ち上がらない。元の形状を知っていれば、どこが引っかかるかわかるのですが、NS600/G バッテリー交換情報を調べていないのでわからず。ダメージを与えるのが嫌なので、今回はここまでにしておきます。
パーツ番号を調べてみたら、Amazon で 約7,000円くらいで売られている事がわかりました。
交換バッテリーが 約7,000円という価格なのは新品なので高すぎるとは思わないけど、ユーザー交換ができるタイプのものと比べると高め。出荷数が見込めないんでしょう。実際に交換を行うなら、更に工賃が必要でしょうね。
RakuBate PC-VP-WP141交換用バッテリー 対応NEC NS750 NS750/CNEC ノート PC ノートパソコン 交換バッテリー
(2024/10/01 19:10 GMT +09:00 時点 - 詳細はこちら価格および発送可能時期は表示された日付/時刻の時点のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、購入の時点で当該の Amazon サイトに表示されている価格および発送可能時期の情報が適用されます。)こういうクローズ型ノートPCだと、キートップを交換(日本語←→英語 配置)できなくなっているほか、ちょっとした破損、従来ならユーザー自身で行えたバッテリー交換も全部メーカー修理扱いとなります。バッテリーだけ入手しても、どうしようもないです。なぜこんなメンテナンスが難しい仕様にするのかな~。
購入した時はいいけど、ちょっとしたメンテナンス・故障 → べらぼうな修理代 で選択したことを後悔するタイプのPC。