トラベルルーター:ホテルのアクセスポイントにつながらない!

東京在住旅行好きの友人から、瀬戸内海沿岸スポットをレンタカーで回るので、一緒にどう?と誘われ、久しぶりに宿泊付きの旅行に出かけました。

1日目に宿泊したホテルは、コンフォートホテル松山。ビジネス客中心なのか旅行中心なのかはわかりませんけど、手続き、設備ともIT化、自動化が進んだ新しいホテルで、おっさん二人がツインルームを利用しました。

部屋に入って、ルームキーを差し込むと、照明とTVの電源がOnに。TVには部屋のWi-Fiアクセスポイント情報が表示されていました。こりゃ便利。

TV横には、HDMIとUSBポートソケットが準備されています。(下図)

コンフォートホテル松山 備え付けHDMI、USB ソケット
なんて便利な設備。自分の Amzon Fire TV を持ち込んで接続したり、ノートPCの拡張モニターとしても使えます。
私の知っているビジネスホテルは、LANの口か、LANケーブルが1本出ているような部屋。
このホテルはベッドにもUSB充電ポートと電源ソケットがあって、スマートフォンやノートPCをベッドやテーブルで即使える状態になっていました。

私は、表示されているSSID情報でスマートフォンをWi-Fiに接続して満足したのですが、友人は次に宿泊するホテルや部屋が変わってもスマートフォンに登録するSSID情報を再び入力しないでも済むようにトラベルWiFiルーターを持ってきていました。以下のモデルかその系統モデル。

有線LANがあれば、有線接続してWi-Fi APとして動作し、無くてもホテルのWi-Fiアクセスポイントに無線接続すれば、NAT Wi-Fiルーターとして動作するというもの。翌日以降のホテルWi-Fi SSIDを台数分のスマートフォン、PCに入力しなくても、トラベルWiFiルーターだけ書き換えればいい。

旅なれしているな~ と思ったものの、実はそれが要らぬトラブルシューティングの始まりになりました。
トラベルルーターが、(1)ホテルWi-Fiにつながらない。ホテルのIPアドレスを取れない。(2)トラベルルーターのコントロールパネルに接続できない。

なぜ、旅行先で、ネットワークトラブルシュートを行わなきゃならない?私は素直にホテルのWi-Fi APに接続しましたが、友人は意地になってトラブルルーターを復旧させようとしました。

トラベルルーターは、SIM無しのモバイルルーターと基本的には同じですが、ディスプレイが無いためステータスをLEDで判断するしかない。

できることは、リセットボタンを押すくらい。しかし、解決しない。

まず、トラベルルーターの管理ページを開けないと何が起きているのかわからないので、トラベルルーターと通信できるようにするところから解決を試みたようです。30分くらいで解決した模様。
原因と解決策を聞いたら、スマートフォンのXperia からWi-Fi経由で接続しようとしていたのですが、なぜか Xperia が LTE経由の外回りでつなごうとしていたとのこと。室内のルーターに接続しようとしているのに、キャリア経由でパケットを送っているから、当然届かない。
LTEをオフにしたらトラベルルーターのコントロールパネルにつながったということ。

トラベルルーターが、DHCPでホテルのIPアドレスを取れないのが原因と思われるので、ホテルAPにつないだAndroidから、部屋のサブネットIPを推測、手動でトラベルルーターWANインタフェースにIPv4を割り振ったら、トラベルルーター→ホテルLAN→インターネットに出られるようになった。とのこと。

これで、設定を確認したら解決するかと思ったらそうはならなかった。

トラブルシュートに付き合うわけにはゆかないので、私はお風呂に入ってしまいました。(他人のトラブルシュートに口を出すと逆に混乱するので、頼まれない限り口を出さないのがいい。)

お風呂から出たら、解決していました。

すったもんだした挙句、ルーターのリセットには2種類あって、再起動用のプッシュリセットと、リセットボタン長押しの、ディープリセットがあることを思い出したそうです。おそらく、リセット長押しは内蔵バッテリーを抜いた状態を作るんだと思いますが、詳しいことは知らない。
そうしたら、トラベルルーターがホテルAPにつながって、目標の環境になったとのこと。

う~ん、トラブルシュートに1時間掛けるくらいなら、宿泊回数分、スマートフォンにSSIDとパスコードを入力する方が短時間で済むと思うんですけどね~。旅先でもネットワークトラブルは付きまとう。

コンフォートホテル松山のインターネット環境は、快適そのもの。料金から考えて設備も十分。無料朝食付きでとても満足できる宿泊環境でした。欲を言えば、有線LANポートがあればもっと快適だったかな。また宿泊したくなるホテルです。

追記:

その後も、トラベルルーター絡みのトラブル発生。
今度は、スマートフォンから、google など一部の大手サイトには接続できるが、検索結果で表示されるサイトにアクセスできないというもの。

この現象も、友人がすったもんだした挙句、設定ミスに気が付き解決しました。

IPv6 DHCPは正常だったので、IPv6でアクセスできるGoogleなど大手サイトはアクセスできるものの、IPv4しか稼働していない検索結果サイトへはたどり着けなかった。手動でIPv4をセットしたが、それはクライアントIPだけで、ゲートウェイを設定し忘れていたのでIPv4ではホテルの外に出られなかった。

大手サイトは IPv6 でサイト運用されているところも多いので問題なかったけど、小規模サイトはIPv4 Only のままなので、IPv6しか使えない(設定となっていた)トラベルルーターから多くのウェブサイトやメールサーバーにアクセスできなかったというわけ。

それに気づいてデフォルトの IPv4/IPv6 DHCPに戻したら使えるようになったということでした。

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