ひょんなことから、Docomo の WiFiルーター home 5G HR02 を短時間ですが、使ってみる機会がありました。以下はそのメモ。
先月から自宅に防犯カメラを設置していて、自宅の外側に3台のカメラを設置し終わりました。ドアチャイムが鳴って、ドアを開ける前に来訪者が誰なのかを知ることが出来たり、不在の時に訪問してくれた人がわかるのですごく便利。
という話を身近な人に話して、スマートフォン上の映像を見せたところ、「私も欲しい!」となりました。
いやいや、設置まで私がどれだけ通信と配線に苦労したことか!他人の家の設置工事までボランティアでやってられないわ!
何が大変だったかを話すと、「室内の動体監視ならどう?」とのこと。
確かに室内なら、コンセントはあるだろうし、WiFiで接続すればいいし、監視カメラをキャビネットやラックに置いておくだけでいい。問題はインターネット回線ですが、そこはモバイルルーターとなり、年配の人にはちょっとハードルが高いかも。モバイルルーターの24時間運用って、充電関係で何かトラブりそう。短期間はいいんですが、長期間となると、勝手にコンセントを抜いたり、場所を動かしたり、内蔵バッテリーがへたりそう。
そう話したら、WiFiタワーを契約すれいいか?って尋ねられて、機器を検索してみると、コンセント直結だから、モバイルルーターよりも年配者には良さそう。監視映像はスマートフォンで。
そう説明したら、翌日、エディオンのDocomoコーナーで契約して、WiFiタワー home 5G と新規契約したスマートフォンを持ってきました。「設定して!」ってことのよう。
すげー行動力。
家電量販店Edion内の Docomoショップは、新規契約を売りたいだけのろくでもない店員だったようで、販売テンプレート通りの契約をさせられた模様。自分が何を契約して、どんなサポートを受けられるのか全く分かっていないのに、契約確認書にサインさせられていた。しかも、室内監視カメラが欲しいのにその取次もなし。
結局、カメラは私がアマゾンで調達することになりました。
Edion + Docomo、最低!まあ、私が契約したわけじゃないからどうでもいいですが。
DocomoのWiFiタワー、話には聞いていましたが、格安SIMしか使わない私には関係ないだろうと思っていました。結果的に使ってみたら、私が住む 4G 地域でもなかなか良さそうな感じ。
Docomo home 5G を箱から出して、電源につなぐだけで、ハードウェア的な設定は終了。1st iMac 並み。
HR02 の表側には、LEDが5個。すべてのLEDが青か緑に点灯すれば、利用可能状態。下の写真は購入直後の電源投入なので、WiFi LEDの準備が出来ておらず消灯か点滅状態。(初回起動だったので、いきなりファームウェアアップデートが実行されて、このあと最下部LEDが黄色に点灯することに。)
裏面には、電源コネクターと、WPSボタン、リブートボタン、LANコネクター(1G + 2.5G)があります。
写真にはありませんが、底面に アクセスポイント名が二つ(2.4GHz, 5GHz)、デフォルトSSID、ルーター管理ページの初期パスワード、QRコードが印刷してあり、WiFiルーターを使ったことがある人なら、簡単にセットアップできるはず。
既存のスマートフォンでWiFiタワーのセットアップを完了。
続いて、新規契約したスマートフォンを Docomo home 5G HR02 とつながるようにセットアップ。
スマートフォンが新規なので、設定中に OSとアプリの自動ダウンロードが始まりました。
格安Docomo SIMユーザーのDocomo回線の印象は、昼間のパフォーマンスが最低 ってこと。きっとダウンロードに数時間かかるんだろうな~って設定作業をしていたら、なんか、格安SIMとは段違いのスピードでダウンロードが進み、あっという間にアプリケーションなどの更新が終わってしまいました。5分か10分程度で終わった印象。最低でも30分は掛かると思っていたのでびっくりです。Docomo本家の回線って速いわ!再販回線を使っているDocomo回線だけが遅いんかい!
この時点で、Docomo WiFiタワーが好印象に反転。
余談ですが、新規購入したスマートフォンは、FCNT Arrows F-51Bでした。この機種って、もうメーカーサポートがないモデルでしょ。FCNT ってもう日本では清算されてサポートが見込まれないわけでしょ。年寄りにこういうモデルを押し付けるわけ?Docomoのやり口なのか、Edionのやり口なのかわかりませんけど、ひどくない?
続いて監視カメラのセットアップですが、監視カメラはまだ購入出来ていないので、我が家の TP-Link Tapo C310 を使って動作確認。WiFi接続時と、WiFi未接続時(モバイル回線使用時)の両方使えることを確認。(自宅でも、外出先でもカメラにアクセスできる。)
Tapo で動作確認したので、購入するモデルも Tapo になります。屋内型を購入することが必然。TP-Link Tapo C200 を注文、翌日到着。
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¥4,390 (2024/10/08 18:41 GMT +09:00 時点 - 詳細はこちら価格および発送可能時期は表示された日付/時刻の時点のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、購入の時点で当該の Amazon サイトに表示されている価格および発送可能時期の情報が適用されます。)二日目は、Tapo C200 を WiFiタワーと接続するところから作業開始。
我が家の屋外用防犯カメラ C310 は有線LANと接続してセットアップしたので、LANポートのないC200 カメラをどうやってセットアップするのか?と思ったら、スマートフォン上のTapoアプリが、(背面QRコードを読み込ませる必要もなく)簡単にカメラを認識して、アプリ画面上に表示。そこから WiFiタワーのSSIDとパスワードを設定したら、設定が完了しました。どういう原理?
恐らく、一時的にC200がアクセスポイントとなり、スマートフォンがC200のクライアントとして動作したんでしょうね。C200の設定ページとつながり、SSIDを設定することができたわけ。その後は、カメラとスマートフォン両方が home 5G のクライアントとなり、動作開始したということでしょう。なかなかうまく考えられている。
この後、スマートフォンをWiFiで接続しても、モバイル回線だけの場合も、監視カメラ映像が見えることを確認。
ちなみに、TP-Link Tapo は、モバイル回線から映像確認する場合は、https で、
カメラ→ Amazon AWS → キャリアの回線
という経路で映像が送られています。コネクションは暗号化されていますが、その暗号化はカメラとスマートフォンの間の暗号化なのか、カメラとサーバーの間の暗号化なのかわかりません。aws が netstat 上に見えているわけだから恐らく後者。後者の場合、amazon aws 上の管理者なら、映像通信を抜こうと思えば抜ける。
今回の作業で学んだことは二つ。
- Docomo home 5G って、私の住んでいる地域ではいいかも。
フレッツ光未対応のエリアで、ADSLよりも速い通信速度を期待するなら、home 5G は現実的。ADSLでは何ともならない、上り回線もDocomoと直接契約するなら 100Mbps出そうな雰囲気。
問題は、home 5G に割り振られたIPv4 アドレスが、192.0.0.1 だったってこと。WAN側は、IPv4 回線じゃなく、IPv6だけのサービスなのかな。サーバーを立てる場合は、IPv4 VPN が必須ぽい。home 5G はパケット通信量に制限がないので、ルーター側のパケットは気にする必要がない!(スマホ側は従来通り。Docomoの場合は、irumo か ahamo が必要。) - 防犯カメラを屋内に設置したい場合、WiFiタワーを使えば、事前にカメラと監視用端末を自分の手元でまるまるセットアップして、そのままユーザーの住居に運んだあと電源に接続するだけで環境を構築できるってこと。利用者宅でゴタゴタ設置する必要なし。
ペットを、自宅にいる時はWiFiで、外出時はモバイル回線で監視できるし、アラートも受け取れる。
既存のLAN環境にどう組み込むかを考える必要がないので、コストに目をつむり、とにかく監視カメラシステムを構築したいのならかなり簡単に設置できる。また、Tapoアプリ は、ゲストを招待出来るため必要に応じて外部からカメラの内容を把握することも可能。
今は、コスト的に home 5G を使うくらいなら、スマートフォンをWiFiルーターとして使う方を選びそうですけど、IPoE 回線を選ぶ場合なら選択肢の一つだな~って思いました。
そのケースに遭遇した時、私の場合はpovo2.0を使うでしょうけどね。