防犯カメラ:2台目のカメラとして TP-Link Tapo C310 を導入

防犯カメラを1台設置しましたが、撮影エリアが狭いので、別角度から撮影できる2台目の防犯カメラを設置することにしました。今度は、来客確認用を兼ねた防犯対策。

ドアチャイムが押されてから慌てることに不便を感じていたためで、1台目の防犯カメラから見えない角度を映せる位置にもう1台設置したいと考えました。

しかし、前回使った、Reolink RLC-410W は既に廃番。出来ることなら同じモデル、同じメーカーで統一する方がいいのですが、後継機をチェックしてみると値が張る。それだけ機能は上がっているものの、1台目の購入価格よりも数千円高い。

TP-Link の Tapo C310 というモデルが reolink RLC-410W 同様、有線LAN と WiFi のどちらかで通信できるタイプで、TP-link というブランドに安心感を感じて2台目として購入することにしました。

1台目の導入で、防犯カメラって、こんなことが出来るものだろうと細かい仕様を検討せずに、評判を重視して購入したのですが、reolink と大違い。

  • オプションのマイクロSDカード または (トライアル後に有料となる)クラウドストレージ にのみ録画可能(ローカルサーバーにはアップロードできない)
  • 動体検知パターンが、動体検知と人物検知のみ
  • 監視エリア指定、指定ライン通過検知、カメラ破壊行為検知 がある
  • 設定、使用には TP-Link アカウントが必要
  • ONVIF 規格のためTapoアプリから設定後は、ONVIF対応汎用アプリから利用可能

最初は、「やべ、ショボいモデルを買ってしまった」と思いましたが、実際に設定して使ってみると、コストパフォーマンスがとても高い。動体検知機能の設定が異なるものの、reolinkと同程度の自動録画ができます。ただ、サーバーへのアップロード機能が、TP-Link が準備しているクラウドのみなので、ショボいといえばショボい。

防犯カメラって、いきなり本番設置すると痛い目に遭うので、一度、仮設で使ってみるのが重要。このTapo C310 は WiFi 接続で使うことを前提に購入したのですが、仮設後、頻繁にWiFi が切れる。通信が切れると、一度電源Off On しないと復旧しない。これは困る。一晩、ネジ留めせず仮設で使ったけど、2回くらいハングアップ。気づいたら、電源抜き差ししますけど、寝ている時は無理。

ダメじゃん!と思って有線LAN接続したら、こちらは問題なし。WiFi で通信が出なくなった時も、電源オフせず有線LANを接続すると復活することが判明。ならばということで有線LAN 24時間仮設状態で使ってみたところ、問題なし。WiFi で通信するつもりでしたけど、有線LANケーブルを設置場所まで這わせることにして、LAN工事を行いました。電源延長工事もね。
LANケーブルを這わせるのは大変だった。どこをどう通して設置場所近くまでLANケーブルを持って行くか試行錯誤が必要で、半日仕事。さらに電源も同じ場所あたりまで延長が必要。仮設配線だけで丸一日掛かりました。翌日、本番設置して2台目の防犯カメラ設置完了。

ここで、来客の姿を何でモニターする?と気づきました。1台目の reolink は Webサーバー内蔵なので、見るかどうかは別として、PC画面で常時モニターできる。Tapo C310 はスマホアプリのみ。タブレットかスマートフォンを一台Tapo専用にしないといけません。(アラートが届いたら画面を切り替えるでもいいけど、あまりに煩雑。)Amazon Fire Tablet 7 8GB モデルが余っているので、これを再利用しようかと思ったら、Fire Tabet用の Tapo アプリは無いのよ。仕方なく Galaxy A20に Tapo アプリを入れて常用してみたのですが、気付くとデバイスがスリープしている。一定時間操作しないと切断するようです。ダメじゃん!
常用するスマートフォンを防犯カメラ用途に占有したくないという希望もあります。できれば、パソコン画面に reolink と並べて表示したい。
ここで役に立ったのが、ONVIF対応モデルという点。Tapoアプリではなく、IP CENTCOM という汎用ONVIFアプリが使えることがわかり、PCでもAndroid でも Fire タブレット でも動作可能。しかも Android OS4.4 でも大丈夫。古くて使い物にならないと思っていた、Freetel Priori3 LTEにも入りました。必要に応じて Fire7 と Priori3 で ONVIF映像を一日中流しっぱなしにできるようにしました。カメラ付きドアホンと同様の使い心地なのかな。家族も、勝手口に誰か来たら視線をFireタブレットに移すだけで確認できるのでありがたがってます。

参考までに ONVIF アプリ Onvier をインストールできた旧世代端末は、

  1. Amazon Fire 8GB、Fire OS 5.7.0.0
  2. Amazon Fire TV Stick(1st Gen)  Fire OS 5.2.9.5
  3. Freetel Priori3 LTE Android OS 5.1

など Android OS 5 の旧型 Androidでも使える!新しいハードウェアではなく、現役で使うのは少し厳しいという旧型ハードウェアを流用できるのはありがたいことです。モニターを1台占有しますが、Amazon Fire TV Stick 1st Gen に Onvier を起動しっぱなしにしておけば、見易くてとっても便利。(同一ネットワーク上での利用するか、カメラにグローバルIPアドレス割り当てが必要)

気をよくして、Tapo C310 の死角側もモニターできるよう、2台目のTapo C310 を増設。(防犯カメラ合計3台。)これも有線LANで接続しましたが、1台目のTapo C310へ接続していたLANケーブルをHUBに入れて分岐。2台目設置は割と楽でした。ちなみに、増設に使ったLAN Hub は100Baseタイプ。過去に引退させていたものを引っ張り出しました。

防犯カメラが送る映像って、ほとんど静止画像で、ごく一部が変化するものだから、(高速回線が使えるのならその方がいいに決まってますけど)低速回線でも十分使えます。高精細画像を狭帯域で送ることが出来る。スマートフォンアプリには、その時使用している通信速度を表示する機能があって、表示される値は 50kbps ~ 250kbpsくらい。格安SIMの低速モードでも使えないことはない速度。今回設置した3台の防犯カメラで、室内にストックとなっていたAndroid端末と100BASE Hubが何台か再稼働を始めました。

Onvier を Android 5.1端末上で使い、2画面を並べて表示

そして Tapo アプリのいいところは、遠方の家族とでも映像を共有できること。
家族にTP-Link アカウントを作ってもらい、カメラ共有すれば画像とスピーカーマイクを共有できる。私は屋外モニター用に設置しましたけど、屋内に設置して家族で共有すれば、遠方家族をモニターすることも可能だし、会話もできる。家族見守りのために使う場合、インターネット回線は必要ですが、クラウド利用は不要。(この場合、共有は2アカウントまでなので、本人ともう一人の家族しか使えない。)お互いファイヤーウォールの内側でP2P通信をしているもよう。(reolink も同様のことが出来るようですが、私はローカルアカウントで使っていますので reolink RLC-410W での遠隔地見守り利用は未体験)

C310がお手頃価格なのは、ハードウェアを安く販売して、クラウドで稼ぐビジネスモデルなのかも。

ローカルファイルサーバーへの映像アップは出来ないものの、TP-Link Tapo C310 はコストパフォーマンスが高い防犯カメラと言えそうです。

監視カメラ分野はコストパフォーマンスがよい中国製が多いため、映像を抜かれているのでは?と考える人がいると思います。確かにその可能性は高い。
reolink に関しては、ローカルアカウントで使っている限り、外部に映像を流している痕跡はありません。カメラを共有すれば情報の一部は外に出るでしょうし、reolink も外部アカウントを作った場合そうなるでしょう。
TP-LInk に関しては、TP-Link アカウントが前提で、SDメモリかクラウドにしか保存できないため、クラウドに保存を選べばそこは外部サーバー。カメラ共有の場合、プライベートモードを選べば共有は停止するし、通信コネクションを追った限り、P2P通信だけで抜かれている形跡は無し。

そもそも、屋外防犯カメラ映像って、どこかわからない土地の動かない風景を何の理由もなく長時間見る価値はありません。屋内映像なら、色っぽいシーンが映り込んでいるかもしれませんけど、我が家の防犯映像を見続けるのって拷問に等しいと思いますよ。倍速で流してAIが判断、フラグが立ったところだけ人が見るというのが現実的な抜き方でしょうけど、何にフラグ設定するの?基本、屋外の、公共場所で発生することは誰でもがみられるシーンなので、他の誰かの目に触れたとしても記憶には残りません。それよりもしばらく映像が残ることの方に価値を見出すべきでしょう。誰も私の私生活に興味ないのよ。

設置直後の防犯カメラに映り込んでいたのが、JR西日本の架線メンテナンス車両通過

紺と黄色のJR西日本のメンテナンス用車両。

こういうのが偶然撮れると、設置してよかったな~って気になります。

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