防犯カメラ、監視カメラ:初めての設置作業は大変だった。

防犯カメラを設置しようとしていますが、防犯、監視カメラってハードウェアを設置して終わり!とはならず、設置作業が半日くらいかかるし、設置後の調整も時間が掛かる肉体労働だというメモ。


ここ2,3年、遠隔監視用カメラを使いたいな~と、思っていました。

理由は複数あるけど、以下のようなことを考えているため。

  1. 畑を荒らす野生動物が何なのか、どこから入ってくるのかを知りたい。
  2. 同様に、自宅周りを徘徊している野生動物が何なのかを知りたい。
  3. (漠然と)自宅の防犯対策。犯罪抑止。
  4. ファインダーに偶然記録されるイベント。(珍しい列車、何らかの事故や隕石、飛来物などの映り込み)

約1年前に、カメラだけは購入していたものの、使い方が定まらず未設置状態。これを使って屋外観察システムを作ってみることにしました。
設置のきっかけになったのは、あたりをきょろきょろしながら歩く見知らぬ人影。近所の人じゃないことは確か。ただの、ご近所に縁があるけど地理に疎い人かもしれませんが、何かの下見かも。闇バイトの例もありますからね。
ということで、重い腰を上げることにしました。

購入していたのは、Reolink RLC-410W というもの。

実際に運用を開始しようとすると、購入時には頭になかった、どう使うのか?使いたいのか?考えることがいっぱいあることに気づきました。

防犯用として出入りが容易な車庫あたりを監視できるようにしたい!
目的を絞って、観察・記録したい視野を決めた後も、いろいろ考えることがある。

一日中どこから電源を供給するか?カメラは外部電源が必要なモデルなので、家庭のコンセントにつないで、自宅近くでしか使えないタイプ。

撮影映像をどこに保存するのか?マイクロSD?ファイルサーバー?クラウド?

動くものすべてを対象とするのか、人物、車両、動物、飛来物?

どんなタイミングで録画するか、常時録画しっぱなしにするのか?

SDメモリに記録する場合、一般的には、ドライブレコーダーのように、いっぱいになったら上書きするか、防犯カメラメーカーが準備しているクラウドサーバーと接続して、そちらにアップロードするのか?

こういう条件を決めてゆくと、設置できる場所が限られてくる。

大きな要因は、電源事情と通信環境。

  • 自宅電源を使える範囲に設置するか、一定期間だけ乾電池や大容量バッテリーで運営するか。
  • 映像をリアルタイムで見るか、(15~60分程度)の遅延を許容してもオンラインで使うか、オフラインで録画して、映像はカメラを回収した後確認するのか。
  • Reolink RLC-410Wの場合は、これに加えて FTPによる任意サーバーへのアップロードと電子メールへの添付が可能なので、自分でファイルサーバーを準備出来ればSDメモリサイズの何倍ものサイズを録画できるが、高速通信回線が必要。静止画をメール添付することもできる。

私の場合の、屋外監視の方式は、大雑把に分けると、以下のどちらか。

  • Reolink RLC-410W を自宅WiFiネットワークに接続して、リアルタイムに映像を録画する。
  • 電源も通信環境もない畑の中を暴れまわっていると思われる野生動物を観察する。

前者を運用し始めた後に、後者を進めましょう。

まずは防犯を目的として、カメラを設置してみたところ、考えなきゃいけないことがたくさんあることがわかりました。

リアルタイムモニターと録画は違うってこと。24時間モニターを見続けるわけにはゆかないため、何かをトリガーに録画を始めるわけですが、Reolink RLC-410W の場合、

  • 動体検知
  • 人間検知
  • 車両検知
  • ペット検知

があります。人間、車両、ペット は、それぞれオブジェクトの外観が人、車、動物と認知できた場合でしょうけど、動体検知は、何でもかんでも。風で揺れる樹木の枝やカーテン、空飛ぶ鳥、赤外線LEDに反応する小虫など全部を含むはず。
全部をトリガーにすると、あっという間に記録スペースがいっぱいになってしまうし、アラートが鳴りまくるので、「防犯」だけをターゲットにして車両と人間 だけ録画することにしました。
窃盗するにしても、家の前に無造作に置いてある物を素早く持って行くわけではなく、何かターゲットを探して盗むには最低でも1分は掛かるでしょう。ですから、検知レベルを低くして、車両や同じ人物がカメラの近くに長い時間とどまるケースだけ録画すれば良さそう。

実際に設定して動体検知録画を機能させてみると、RLC-410Wの場合、

  • 防犯カメラって、YouTubeビデオのような、はっきりした映像を残すものじゃなく、何かあった時の手がかりを記録するもの
  • 人物の姿ははっきり記録できないが、動画として見ることにより初めて顔見知りの誰かなのか、見知らぬ人なのかを区別できる
  • 肖像権侵害を気にするほどの撮影は出来ない(カメラの前で静止して、レンズとにらめっこしてくれれば別ですが)

ということがわかりました。防犯カメラメーカーの考え方にもよるのでしょうが、録画映像がプライバシーを侵すような心配はあまりしなくても良さそう。
出入りする人をあらかじめチェックするために出入り口の真上に設置すれば、1,2m程度の距離まで近づいて顔をはっきり写すことは可能ですが、軒先に設置して道路の反対側を歩く人の人相までは記録できない。人権侵害を気にする必要が無ければ、もうちょっとたくさん録画してもいいんじゃない?っていう気持ちになります。
例えば、家の前を通行する車両を検知したらとりあえず録画する。近隣でひき逃げや当て逃げ事件が起きた場合、役に立つ情報になるかもしれません。そういうケースを考えると、15~30日程度は上書きせずに残せるようにしたい。こういうことを頭において、録画設定をしてみました。

ターゲットした映像は撮れているように思えます。あまり考えていなかったのが、通勤通学時間帯の通行対象の増加。録画対象時間帯設定を、00分~59分毎に可能 なのですが、通行量が多い時間帯は30分~一時間先の40分だったりすると、まるまる2時間録画対象から外すわけにもゆかず、情報として価値がない映像がたくさん記録されてしまいます。でもまあ仕方ない。
一日当たりの録画映像はだいたい、8GB~11GBくらい。32GB SDメモリだと、3日で一周してしまいますので、Reolink の ftp 機能で、サーバーにアップロードする設定にしました。SDメモリに記録するのは、時間帯を絞って。

結局、初めての防犯カメラは取り付けに二日。取り付け位置を試行錯誤して、電源配線、WiFi、録画条件設定。かなり大変でした。
言われるがままの場所に設置するような作業なら簡単ですよ。効果的な撮影ポイントを選んで、メンテナンスが容易なように設置して、撮影条件を決めるのが大変。
そうそう、防犯カメラに挿入するマイクロSDカード。カメラが手元にあれば簡単に入れ替えできますが、設置が終わった状態だと入れ替えは現実的ではありません。カメラ本体を柱や壁にネジ留めするわけですから、一度設置したらSDカードの入れ替えは簡単じゃない!それを頭に置いて作業したり、SDメモリを選択しないと、ループ録画でSDメモリの書き込み回数上限に達してしまうと、カメラを壁から外さないでメモリ交換作業するか、一旦回収して安全な場所でSDメモリを入れ替えるか、ジレンマに陥ります。交換作業中にポロっと落としてしまうと涙目になりますからね。

映像保存という観点では、WiFiタイプの防犯カメラは、内蔵マイクロSDカードの他、クラウドへアップロードできるように設計されていて、自分でサーバーを準備できなくても、メーカーが準備したサーバーへ録画データをアップロードできるようです。ただし有料。

苦労して、防犯カメラを設置したものの、録画した映像を見たのは、設置後の動画内容を(設定がうまく行っているのかどうか)確認した時、自分がスーパーカブで出かけて、戻ってきた後、どんな映像が撮れたのか、家族が家の周りをうろついたとき、知り合いが訪ねてきた時の録画確認くらい。タイムスタンプを手掛かりに映像を見てみましたけど、ちゃんと撮影できていることを確認したら、設置2,3日後からは、記録容量はチェックをするものの、映像を見返すことはほぼ無し。家の前を車両が通過する0.5秒を見ても、何も面白くないし、逆に苦痛。「私は何が見たいの?」てなところ。富士山ライブカメラや渋谷駅前交差点Live を見るより苦痛。田舎に設置してある防犯カメラ映像って、偶然レンズの前をTV番組撮影クルーが通るとか、事件でも起きない限り、ただのディスクの肥やしですね~。(そんなことが起きないことを願いますが)

カメラをコントロールするアプリに関して触れておくと、Reolink は、スマートフォン と パソコン上で使えるアプリが準備されています。スマートフォンから設定とリアルタイムモニター、録画映像へのアクセスが出来ますが、その間スマートフォンが防犯カメラ専用になってしまうため、パソコン上のアプリの方が私は好き。
また、reolink RLC-410W自体がWebサーバー機能を持っているため、設定後は専用アプリを使わなくても、WebブラウザーからIPアドレスを指定して、設定やモニターを行うことが出来ます。Webブラウザーを使うなら、ChromeよりもEdgeの方が便利。

以下はカメラに映り込んだ、ネコ様のトイレシーン。

以上が、一台目の防犯カメラ設定で感じたこと。利用したのは以下のモデルですが、残念ながら、既に廃版。

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