私は、OCN Mobile One の格安SIMを使用しています。ほとんどはデータSIMだけで済みますが、データSIMでは利用できないのが、SMSと音声サービス。
99%はデータSIMで足りるとしても、外出時、事故や事件に遭遇した場合は音声通話が必要になる事があります。
でもまあ、通話はIP電話で何とかできるととして、最近は、何かのサービスに登録しようとするとSMSメッセージ受信が必要になります。SMS利用可能なSIMは、通常データSIMとの差額が120円/月。データ通信+SMS+音声通話可能なSIMとなると、データSIM+約1000円/月。
滅多に利用しない、SMS、音声のために、毎月+1000円出費するというのは、通常固定電話とWiFiが使える環境で過ごしている私にはばかばかしい話。
今、暫定的に、OCN Mobile One終了前に使い始めた月額550円の音声SIM(+データ+SMS付き。音声SIMとしては超安い。)を持っていますが、今後も所有し続けるかどうかは微妙なところ。悪くないサービスですが、積極利用するなら普通のコースの方がいい と、思いながら所有を続けています。
今日、YouTube の テリちゃんねる を見ていたら、povo sim の紹介がありました。povo って、名称は知っていたのですが、携帯電話会社かISPのサブブランドくらいだろうと思って内容は全然チェックしていなかった。OCN Mobile One(今はDocomo)SIMをほぼ満足して使ってますからね。
ビデオ中の紹介では、基本料金ゼロ、使う分だけ(データ)、使った分(通話,SMS)だけ料金が発生するSIMらしい。これだけでは、データ料金、通話料金がどの程度なのかかわかりません。使わなければ低料金で、ちょっとでも使ったらべらぼうな従量課金される場合がありますからね。特にソフトバンク系。
povo のサイトに行き、内容を確認してみると、とてもリーズナブル。
- 音声通話は、30秒が22円。
- SMS送信は、3.3円。(←文字数が増えると高くなるけど、普通は気にする必要なしでしょ。)
- データは、デフォルトでは通信速度が 128kbpsに制限されるが、0円。
ここまでが、月額基本料金0円の内容。これに、自分が必要なオプション(povoはトッピングという名称を使っている。)を付加してゆく。例えば、動画を見たい場合は高速通信が必要になるので、期限付きの容量を買うか、データ量無制限の時間をオプションで買う。
オプション無し、128kbps スピード上限のデータ通信だけでいいなら丸々無料か?というと、一度だけ契約料金は掛かかります。そりゃSIMというハードウェアが必要になりますからね。eSIM ならハードウェア不要だけど契約料金は掛かる。
私のように、出掛けている時にメール受信するだけ。時々メール中のリンクをクリックしたり、ニュースや天気情報にアクセスするような用途にピッタリじゃないか?メール送受信なんて、ISDN並みの 64kbps あれば十分。それにバックグランドで行うので、通信速度は関係ない。IP電話も32kbps あればいい。Radikoを聴くなら48~64kbps。決済用のなんとかPayの利用も決済中は128kあればいい。(ただし、起動したり、決済以外のメニューを選ぶと大量のパケットが飛び交うので遅い。)また、二段階認証ようのSMS受信用途にもぴったり。
高速通信が必要なのは、オンラインショッピングやWebブラウジングということになりますが、高速通信に期待するなら、最初から高速通信オプションを付けるか、povo以外のブランドにすればいい。
格安SIMキャリアの、パケットシェアコースで、SIMを増設すると、全くデータを使わなくても月額440円掛かるので、それに比べたら povo SIMって魅力的に見えてくる。
当日のみデータ容量無制限に使えるオプションが330円、7日間有効な1GBが390円。この範囲で済むなら、どちらもOCN Mobile OneのSIM共有より安い。OCN mobile One SIMを一枚減らして、povo を使ってみようか?という気がしてきました。
現在考えているのが、povo SIMをモバイルルーターに入れ、モバイルバッテリーと合わせて、自宅から離れた畑の監視カメラ(インターバル撮影)に使えないか?ということ。高解像度動画撮影は全く無理ですが、SVGAサイズ、白黒、5秒程度のインターバル映像を自宅に送り続けたり、同体検知+email送信のような用途なら、通信コストを掛けずに複数設置できそう。(後日追記:povo2.0 SIMに割り振られるIPv4アドレスはプライベートIPなので、自宅LAN側から監視カメラとして使うpovo SIMへのアクセスは不可能。常時接続したいなら、グローバルIPアドレスを持つサーバーと接続するタイプの監視カメラか、IPv6インターネット回線が必要。または、一定時間間隔で静止画を送信する設定のような機能がついている必要あり。)
不安な点が一つ。仮にオプション無しの 0円 デフォルトコースを契約したとして、povo は音声SIMになるので、電話番号が付いてくる。そうするとユニバーサルサービス料が掛かるはずです。月額2円くらいですけどね。利用者が毎月500円くらい使えば、キャリアがユニバーサルサービス料を請求に含める価値もあるでしょうけど、毎月2円だけだと請求する方が赤字になるはず。ここをどうするつもりなんでしょうね?契約時の契約料金に含めるのか?まあ、1年間まとめても25円くらいですから。
テリちゃんねる の話に戻りますが、彼女のチャンネルを見るのはとても興味深く、楽しい。特に旧ソ連構成国ジョージア人から日本人とは異なる視点で 日本、日本の文化、ロシア、ウクライナ戦争 に関する感想を知ることが出来るのが良い点。その彼女が家族を日本に招待するため、彼女のキャンペーンコードを使って申込すると、3日間のデータ無制限オプションが無料で付いてくる可能性が生まれるとのこと。
テリちゃんが目標を達成できるかどうかはわかりませんが、povo 2.0 というサービスを知ることが出来たことは、現在複数のデータ専用SIMを使っている私には、モバイル通信の選択肢が一つ増えることにつながりました。
問題は au 電波の128kbps通信が、私の生活圏でどの程度使い物になるのか?これは使ってみないとわからないので、もうちょっとpovoを研究した後、彼女のキャンペーンコード(PDA01TERI)で申し込みしようとしたところ、本人確認書類のところで運転免許証の厚み判定を通過できずに断念。eKYC(電子本人認証)というサイトの性能が悪いのか、私が使っているFujitsu Arrows の性能が認証アプリと合わないのか、免許証表面認識に5分以上トライしてようやく通過。これで終わりかと思ったら今度は免許証の厚み確認ビデオ撮影というのが出てきて、10分以上カメラと格闘しましたけど、結局確認通過できずに諦めました。
povo 自体はいいサービスだと思ったんですが、申し込み手続きと連動しているツールのサポート範囲が狭いらしく、残念。そもそもPCから登録作業できないのが、私にとっては残念。
申し込みが途中で止まってしまい、申し込みをキャンセルすれば、入力した情報が消されるのかと思ったら、そのまま残ってしまい、利用者側では削除できず。チャットで povo サポートに連絡して削除してもらう必要がありました。面倒くさいけど徹底的に余分なコストを排除したサービスって感じで理解は出来ます。
テリちゃん、協力できずにごめんね。