メールニュースを見ていたら、「うるう秒」が廃止されるというタイトルを見つけました。
うるう秒というのは、地球自転周期の微妙なバラツキの累積によって、時間を管理している原子時計と地球の実際の時刻が1秒以上ずれた場合に補正される「秒」のことで、普通に地べたで生活している人には気にする必要はない話。
しかし、システム管理を行っているシステム管理者やネットワーク管理者は、この挿入や削除される一秒を管理する ntpd に時々時間を取られてしまいます。
うるう秒を管理しなくてよくなるとはシステム管理者にとって有り難い話。しかし、実際に廃止されるのは2035年ということで、まだ先の話。
うるう秒を廃止すると、地球の正確な時刻と原子時計の時刻がずれたままになるってことで、生活には何の影響もないとしても、いつまでも放置というわけにはゆかないでしょう。
ニュース記事を読んでみると、1秒程度のずれで補正するのは止めにするということのようで、ずれが大きくなって補正を入れることは続けるようです。では何秒、何分のずれで補正を入れるのか?ということに関しては今後決めてゆくとのこと。
元々、私のような小規模ネットワーク管理者にとって、世界時間と自宅時間が1秒ずれたってどうってことなかったわけで、上位の時計が1秒補正した後、一日かけて自宅ネットワークの時計が補正に追いつくのでもよかったわけです。1秒のずれが重要なのは高速移動する飛行機や列車の中の時計。時刻が一秒違うと、位置が数十メートル~数百メートル違っちゃいますからね。空母に着艦する艦載機の時計が1秒ずれると着艦やり直しになるくらい重要だと聞いています。チケット予約や電子商取引も、市場が開くタイミング、閉じるタイミングでねじ込みたい人もいるみたいですね。バカみたいですが。
システム管理者としては、ntp leap-second ファイルを管理しなくてよくなるというのが、ちょっとだけありがたい話ですが、まだ先の話って感じ。