Windows10 のセーフモードへの入り方って、ログイン画面右下に表示される電源スイッチアイコンから「再起動」を選ぶ時、キーボードの Shift キーを押しながら、手を離すと、OSスタートアップ時の挙動を選択できるメニュー画面が出てくるんですって。
なぜ、この操作が必要になったのか?というメモ。
Windows10ノートパソコン HDD内のアプリケーションがぐちゃぐちゃ状態になってきたので、思い切って購入時の状態に戻し、その後、必要なOS更新とアプリケーションインストールを行うことにしました。
HDDが ちょっと中途半端なC:、D: の 2パーティション構成になっていて使いにくいので、パーティションを単一 C ドライブにしたいと前から思っていました。手間ではありますが、重要データは無いので、HDD 全消去して、OSとアプリケーションを購入時状態にし、OSを最新に上げた後、不要なアプリをアンインストールしようと考えました。多分それが一番手間が掛らないと思って。
ノートPCは NEC LaVie なのですが、リカバリーディスクはWindows8 で、そこに付属でビデオ編集アプリや写真管理アプリが付属していました。
なので、まず、1) Windows8 + メーカーの付属アプリの状態にする。2) そこからWindows10に上げて、3) 不要なアプリを抜く という計画。1)は、手作業ですが、2) の OS更新は時間が掛かるとしても放置しておけばいいだけなので、手間はかからないはず。(ただし、今回の手順を取るのは初めて。以前、行った時は、Windows8リカバリー後、不要な付属アプリを抜いて、Windows10 20H2(手持ちメディアが20H2で、それ以降USBメモリを更新していないため) に上げ、PCを使いながら、バックグランドでWindows10の最新バージョンに上がるのを何日か待つというやり方。)
入手直後に作成しておいたリカバリーメディアから、Lavie を起動。そしてリカバリーを開始。リカバリーは、他のPCでも何度か行っているので、事務的に済むはずでした。OSがWindows8で立ち上がってきて、パスワード無しの新規管理者(ローカルアカウント)を登録。私は、OSが最新状態になるまで、パスワード無しの一時アカウントで作業しています。たとえば dummy というパスワード無しの管理者ユーザー。頻繁にOS再起動が行われるアップデート時、毎回パスワードを入れるのは面倒ですからね。ネットワークにつながない状態で、管理者アカウントを作りました。
ログインに続いてMicrosoft ホームページの Windows10 更新ページから、直接Windows10最新版に上げようとWebブラウザーを立ち上げたところ、IEしか入っていない。
そうだそうだ。前にやった時は、ここでChromeを入れて、Windows Updateを実行したんだった。ここで時間を食いたくないので、Microsoftのホームページから直接最新Windows10にするのは諦めて、USBメモリ内のWindows10セットアッププログラムを実行して、一度 Win10 20H2 にしたあと、22H2に上げることにしました。
Win10 20H2 USBメモリ上の setup.exe を実行。放置して待っているだけで、Windows10に更新できました。Win10未対応アプリは自動的に削除されていました。先ほど作成した Dummy アカウントでログインし、Edge を起動し、Windows10 ダウンロードページから、Windows 10 を最新ビルドに更新する手順をスタート。
これは更新ツールをダウンロードして、exeファイルを実行すれば一気に最新ビルドへ更新出来るという便利なページ。
あとは、待っているだけで最新バージョンになります。今回のLavieでは4時間くらい掛かった模様。気が付くと、Windows10 の壁紙ページが表示されていて、このあとはログインして、不要なアプリを削除したり、不要なスタートアッププログラムを無効にするだけのはず。
と思っていたら、Dummy カウントでログインできない!
アカウントかパスワードが間違っているとのこと。パスワードはついていないはずだし、アカウント名タイプを間違えるはずがない。
しかし、何回入力してもアカウント情報が通らない。どういうこと?
パスワードリセット というリンクが出て来ますが、あらかじめパスワードリセット用USBメモリを作っていないと使えないそう。
じゃあ、ネットワークに接続して、Microsoftアカウントでログインできないかと試してみたものの、リカバリー後、一度もMSアカウントでログインしたことが無いで、この方法も使えず。リカバリーDVDメディアから再インストールやり直し????それは、まだ嫌だな。
仕方が無いので、「Windows更新後にログインできない」というキーワード検索してみました。当然、パスワードリセット という情報が見つかりましたけど、これは機能しないから無理。
この時、思い出したのが、Microsoft のホームページからダウンロードした最新Window10に更新するためのツールを実行した後、「ドライブCの構成が、Windowsアプリケーションの構成になっていないから、アプリとユーザーファイルを消します」てな感じのメッセージを出していたこと。メーカー付属アプリって、「C:\Program Files」下にインストールされず、C:\App とか C:\NEC とか、C:\Toshiba なんてフォルダーにインストールされることがあったのが、Windows8時代。最新ビルドへの更新をここでやめるわけにはいかないから、OKして先に進めたのが原因だったのかも。ファイルを消されても、個人ファイルなんて、まだ置いていないし、アプリも必要なものが消えていたら、後からインストールし直せばいいだけ と軽く考えていたんですが。
まさか、ユーザーフォルダーがフォルダーごと消されているってことはないよね?管理者アカウントを消すってことは無いはずだけど、C:\Users を確認してみないとログインアカウントがわからない。
Shift+再起動で、セーフモードで立ち上げました。そうしたら、管理者アカウント選択画面に表示されていたのはまさかまさかの懐かしの「Administrator」の文字。
パスワード無しの、Administrator コマンドを使うことが出来ました。C:\Users 下を見てみると、、、、dummy フォルダーが無い!個人ファイル消去じゃなく、アカウントごと抹消だった!
そりゃ、ユーザーが抹消されていたらログインできないはずです。しかし、普通、そんなことするか~。ファイルを消してもアカウントは残すでしょう。
仕方が無いので、administrator で入ろう!
としたら、今、Windows10 は Administrator アカウントがログイン無効にされているみたいで、Administratorは存在していても、ログイン画面では入れない。
またまた、セーフモードに戻ってやり直し。設定ウィンドウから、管理者アカウントを作ればいいわけだ!と、設定画面を開こうとしたら、開けない。Windows スタートメニューが反応しない。あの設定ウィンドウ、なんていう名前の exe ファイルなんだろう?探そうかと思ったけど、調べるより、コマンドプロンプトでアカウント作っちゃえ。そっちの方が楽だわ。
コマンドプロンプトでシステム管理する情報はWeb上にたくさんあるので、すぐに
net user
というコマンドが見つかりました。管理者用コマンドプロンプトから、
net user dummy /add
で簡単にユーザーを作れました。この時点では、ユーザーフォルダーは無し。
しかし、作れたのは一般ユーザーなので、ログインできても管理は出来ない。dummy ユーザーを管理者グループに登録する必要があります。そのためには、
net localgroup administrators dummy /add
が必要。
この後で、再びOSを通常モードで再起動。アカウントが一つしかないためか、ログイン画面さえ出ずに、デスクトップにたどり着きました。(正確には、Windowsのメジャー更新後の画面が出て来ました。位置情報とか広告のふるまいをスライドスイッチで選ぶ画面ね。)
デスクトップが出てきて、スタートメニューが使えるようになって、どのアプリが消されたのかと調べたら、メーカ付属のアプリすべてが本当に全部アンインストールされていた。これなら、リカバリーメディアを使わず、HDDを初期化した後、20H2 インストールUSBメモリからOSをクリーンインストールした場合とほぼ変わらないわけで、ガックリ。
アプリはごっそり消されましたけど、アプリをインストールするためのフォルダーは丸々残っていましたので、再インストールは可能。作業前のプランでは、最新OS状態なった後でWin8付属の不要なソフトを消す というのとを考えていましたけど、現実には、最新になった後、必要なアプリを入れる ことになってしまいました。
この後で、本番ユーザーアカウント(管理者)を作った後、dummy アカウントを消去。
今回メモの要点は二つ。
- セーフモードに入るための操作、ログイン画面で、Shift + 再起動
- 管理者用コマンドプロンプト から、net user でユーザーアカウント作成が可能