子供のころから気になっていたいたのが、真空の空間。
何も入っていな注射器の針部分を密封して、シリンダーを無理やり引っ張った時、シリンダー内部に真空に近い空間が出来上がりますね。何も入っていない空間って、中はどうなっているのか?
大人になり、真空の意味は分かるようになりましたが、実際に本当の真空を作ることは困難なことだと想像できるようになりました。注射器の中身を真空近くにしても、シリンダーを構成する物質から物質が漏れ出すだろうし、外から光や入ってくるので、温度は存在するはず。宇宙空間の真空だって、何かのばらけた原子が漂っているはず。本当の真空は作られないとしても、頭の中で原子が1個も存在しない空っぽの空間を作り出すことが出来、外部からエネルギーが入ってくることも遮断できる思考の注射器のようなものがあるとしたら?
その空間に温度は存在するのか?
もし、太陽のどこか、放射層でも対流層でもいいので、燃え盛る位置に思考の注射器を使ってこの完全に外部から隔離された真空のスペースを作り出し、同じく地球の南極の氷河の中にも作り出したとして、二つの真空の空間を比較したとすると、中身は同じなのだろうか?太陽の中に作り出した真空の空間に有機生物を置くとすると、その生物は窒息するだけで燃えない(分解しない)のか?真空でも、空間は燃えるように熱いのか?地球の氷の中は、真空でも寒いのか?
もちろん、空間と外部を隔てる壁は、光子もニュートリノも通過できないという前提です。
空間って、真空って、何なんでしょう?
我々の宇宙は、約138憶年前のビッグバンで出来たそうです。この時の超高温エネルギーから物質と反物質が生まれ、物質と反物質の対消滅により宇宙空間が膨張しているそうです。エネルギーから生じる物質と反物質の数は同じはずなのですが、なぜか今の宇宙には反物質は殆どありません。同数生じて同数消滅するはずなのに、なぜか10憶分の一くらい、物質が反物質より残り、残った物質が構成しているのが今の宇宙空間だそうです。対消滅したエネルギーで今の宇宙空間の広がりが存在しているそうです。(だいたい、ビッグバンについて解説してあるドキュメントやビデオには、こう解説してあります。)
物質の10億倍あった素粒子の対消滅が空間を作り出してたってことのようですが、物質と反物質の衝突により生成されるエネルギーはガンマー線。つまり光子。光子が空間に干渉、作用するって解釈すべきなのでしょうか?
光子には、エネルギーの高い順に、ガンマー線、X線、可視光、電波とあり、波長によって性質とエネルギーが変わってきます。ビッグバンの時放出されたガンマー線は、現在は電波となり宇宙背景放射として宇宙のあらゆる空間に満ち溢れています。
ということは、宇宙空間を広げているエネルギーって、波長を伸ばしている光子ってことになりませんか?
住居に例えると、自分の住んでいる部屋の空間が2倍になるのは、ありがたいことです。ただ、部屋に置かれている家具や物品は大きくならない。部屋の空きスペースだけが増えるってことですね。(壁、床、天井、壁内配線などは壊れないと仮定。)こういう例えをするのが一番簡単なんでしょう。
そして、今、宇宙空間はさらに広がる速度を加速させているそうです。そりゃ、恒星の核融合でどんどん光子が作られているわけなので、何かにぶつかって消滅しない限り、飛んでいる光子の数は核融合が続く当分の間増え続けますよね。
ドキュメンタリー番組の宇宙空間ものを見ても、宇宙空間は加速膨張しているという現在の観測結果を取り扱うものの、光子と空間の関連性に関して述べているものが見つからないのです。ビッグバン時の対消滅で空間が膨張したと述べているのに、そのエネルギー源が何かについては触れないってどういうこと?物質反物質対消滅で発生するエネルギーは光子じゃないのか?光子が空間を広げたのなら、今、宇宙空間を広げているエネルギーも光子じゃないのか?って、こういう単純な考察がなされていないってことは、私の解釈が間違っているの?
そして、一周して戻ってくるのが、空間って何?空間が膨張するってどういうこと?空間も素粒子なの?