病院のマイナンバーカードリーダーに初挑戦

同じ市内にある医院に定期的な診察を受けに行ってきました。

そうしたら、受付窓口にマイナンバーカードリーダー(Panasonic xc-stfr2j-mn)が設置されていました。紙の保険証を出そうかと思ったら、「マイナンバーカードを試してみます?」と言われ、他に患者もいなかったのでマイナンバーカードの読み取り機を試してみることにしました。

panasonic xc-stfr2j-mn

下のポケット部分に、マイナンバーカードを写真側が上になるように横向きに置くだけで読み取りが始まります。

マイナンバーカードを置くだけで終わりだと思っていたのですが、そのあと認証と許諾画面が出て来て、「何これ?」と初回だったので驚きました。

認証に関しては、マイナンバーカードに設定した暗証番号の入力か、記載されている顔写真と一致するか の選択です。顔認証を選択しました。マスクを外すのが面倒臭いなと思っていたら、マスク着用でも認証できた!これにはびっくり。しかも認識が早い。顔認識に成功したのかどうかも気づかないくらい早い、早すぎる。
なので、次に情報の使用許諾画面が出てきたのには、「何これ?認証成功したの?」でした。次回からは慣れるでしょう。さて、この許諾画面ですが、マイナンバーカードかマイナンバーカードに紐づけられ登録されている私の情報に、病院がアクセスすることを許可するかどうか?過去の診療記録とか、処方されている薬とか、住所とか だと思います。もちろん、OKするしかないです。利用者の操作結果は受付側の端末に表示されるようです。

認証は、健康保険に加入していない人や薬だけ欲しい人に、マイナンバーカードを貸す なりすまし対策なんでしょう。やむを得ないこととはいえ、暗証番号をすぐには思い出せなかったのでドキッとしました。顔認証があってよかった。

ただ、私が通院している医院、カルテは紙だし、お薬手帳も紙の手帳。マイナンバーカードを健康保険証代わりに使えるようになって、窓口での作業が煩雑になっただけ。今のところ紙の保険証の方が患者にとっては楽。
普通、病院って、その病院専用の診察券があるでしょ。受付窓口で、薬袋(再利用)とお薬手帳、病院の診察券を提出します。紙の健康保険証の場合は、一緒に出すだけなのでワンストップ。マイナンバーカードリーダーが利用できるようになっただけでは、逆にひと手間増えることになります。薬袋の再利用はデジタル化できませんから、二度手間は無くなりません。病院専用の診察券、お薬手帳も一緒にオンライン利用できるようにならないと、健康保険証のデジタル化だけでは利用者の手間を増やすだけの改悪。行政にとっては健康保険証の不正利用を防げるので、国民のほとんどがマイナンバーカードを健康保険証として利用するようになった場合は、省力化につながるかもしれませんが。

もし、私の親世代がマイナンバーカードを健康保険証の代わりに使わなくちゃいけないようになると、カード読み取り機をスムーズに通過できる場合はいいのですが、もし、何らかの要因でエラーや、理解できないメッセージが画面に現れたりすると、(読めばわかる内容だとしても)パニックを引き起こすでしょうから、小規模病院や医院の受付担当者が無意味な時間を取られることは確実。例えば、顔認証が失敗したり、暗証番号を思い出せないとか。

紙の健康保険証の場合、市役所の窓口が事務的な発行業務に時間を奪われていたのが、デジタル化されると、その煩雑で無意味なサポート業務が病院窓口に移動するだけで、行政コストを民間に押し付けるだけ。健康保険証のデジタル化は、10年くらいかけて行うべき行事だと思うんですけどね。

健康保険証をデジタル化するだけでなく、マイナンバーカードと健康保険証を紐づけできた場合に病院・医院が無料で使用できる、簡易な受付システム、電子カルテ、お薬手帳(と発行システム)を(サーバーとして持つか、アプリとして病院PCで運用するかはどちらでもいいので)セットでリリースすべきだったと思います。

私は、スマートフォンにマイナンバーカードと連携できるおくすり手帳をインストールしていますが、これはちょっとだけ便利。万人向けではありませんが。QRコードに対応していない薬局で薬をもらっても、その入力の手間が煩雑で、薬服用時刻アラーム登録も訳のわからないユーザーインタフェースで、直感的ではない。そういう改善すべき点がいずれ改善されることに期待して、煩雑な手入力も行っていますけど、そこを耐えることが出来ればデジタルお薬手帳は便利と言えます。服用予定時刻にタイマーが鳴ってくれたり、服用済み登録したら残りの薬の数が減算されて、残り何錠となるのでわかりやすい。

病院窓口のマイナンバーカードリーダーを読み取らせるだけで受付が終わり、スマートフォンのお薬手帳アプリ(他のアプリでもいいけど)と連携して、診察までの予想待ち時間表示とか、診察の呼び出しとか、過去の検査情報とか、定期健康診断情報が更新されるようになれば、紙の診察券の人もマイナンバーカードに移行しようという気になるんでしょうが、まだまだ先の話に見えます。一生到達しないかもね。

今回は、よく利用する医院で、マイナンバーカードリーダーが使えるようになっていたというメモでした。

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