Windows 10 Home で使っていたHDDを、Windows 10 Pro エディションを使用中のPCに引っ越しすることになりました。
具体的にはWindows10 Home のノートPCがあり、アプリケーションもインストール済みで使っていたのですが、ハードウェアが故障してしまったようで、別のPCを使ってメンテナンスをするためにHDDの引っ越しを行うことにしました。
引っ越し先の別PCはWindows10 ProとFreeBSDで使用しているPCですが、現在は役目を譲って一時休止中。後日、再びセットアップして稼働させる予定ですが、今は空いているのでHDDだけつなぎ変えてメンテナンスしようと考えました。（便宜上引っ越し先PCを、以後 Pro PCと呼ぶことにします。）
引っ越し先Pro PCのHDDは取り外して、保管。Windows Home の HDDだけ、Pro PCへ取り付け、HomeエディションのHDDからOSを起動させます。ここまではただのつなぎ替えなので簡単。
ハードウェア構成が異なるので、デバイスドライバーインストールのために何度かリブートした後に、Pro PC上にWindows10 Homeが立ち上がりました。Pro PCのキーボードとマウスを使ってメンテナンスをすることは可能なのですが、メンテナンスって時間が掛かる作業が多いのですよ。出来ることならリモートデスクトップを使って作業したい。幸いハードウェアはWindows10Pro認証済みなので、リモートデスクトップが使えるはずなのですが、さてさて一体どうやってRDPを有効にできるの？
Pro PCにつなぎ変えるだけで Windows10 Proになるわけではありません。
HDDをクリーンインストールしてアプリとデータを完全に引っ越しできるならProエディションにするのは簡単です。しかし、データは移行できても、設定済みアプリの引っ越しは簡単じゃないから（リモートから使うために）Windows HomeエディションHDDにインストールされたアプリケーションに手を着けずProエディションにしたい！
確か、設定画面→更新とセキュリティ→ライセンス認証 にProduct Key を入力するところがあったはず！以前、やったことがあるんだけどな～と、思うものの、そういえばProduct Key、無いPCだったんだ。
さて、どうやるの？
このあとしばらく悩みました。とりあえず、リモートから操作できるように Chromeリモートデスクトップを導入しして、デスクトップPCから リモートアクセスで作業を開始。
いろいろ試した結果、次の流れで Homeエディションから Pro エディションにアップグレードできました。
- Pro PCをインターネットに接続する。
- Microsoft アカウントで、ログインする。
- Microsoft ストアーにログインする。厳密にはPCへのログインはローカルアカウントでもOK。Microsoftストアーへ 前からProエディションを使っているMicrosoftアカウントでログインする。
- Home→Pro アップグレード を検索する。
- Home→Pro は無償、Workstationエディションへのアップグレードは有償のアイコンが見つかるはず。
- Home→Pro のアップグレードを選択する。
- この後確認メッセージが出てきて、HomeとProの差分ソフトウェアがダウンロードされます。
- 再起動すると、Proエディションになっていて、Homeエディションでインストール済みのアプリやデータファイルがそのままの状態で使えるようになります。
- リモートデスクトップを有効にする。
クリーンインストールで Proエディションをインストールしたり、Product Key を入力して Proエディションにアップグレードする方法は知っていたのですけど、Product Key が無い状態（ハードウェアに紐付けされた状態）から HomeエディションのCドライブをProエディションにアップグレードする機会は初めてだったため、かなり悩みました。手順を書くと数行ですけど、実際には数日時間を浪費してしまいました。
Chromeリモートデスクトップの場合、画面サイズはサーバー側の画面サイズが最大解像度になるため表示エリアの自由度が低いことと、画面共有なのでレスポンスに遅延を感じることが使いづらいと感じます。
Windowsリモートデスクトップは、サーバー側の画面が非表示状態になってしまうため、トラブルシュートのような場合に画面共有しながら問題の説明を受けるようなことが出来ませんけど、遅延が少ないので使いやすいと感じます。