霊が見える人は100%嘘つきか病気だと言ったら、ややこし議論になった

年末の行事の一つ、年賀状の印刷時のトラブル。近所の年配の方がインクジェットプリンターのローラーが滑って、官製年賀はがきの印刷がうまくゆかず、印刷を失敗するので助けてほしいとのこと。この時期よくあるんだよね~。でも、原因は紙送りローラーの汚れと、プリンターが気温が低い部屋に置かれていてローラーが固くなって滑りやすくなっている可能性が高いため、家に来られても助けようがない。

話が、年賀状→年末年始の帰省の話となり、よせばいいのに、今年も去っていった有名人、知人、死後の世界へと変わってゆきました。

「死後の世界も、霊も存在しない。あるなら証明してみて。」と話をしたらところから、ややこしくなり始め、しまったと思ったけど後には引けない。

「霊が見える人がいる」と言うので、「その人は100%嘘つきか、詐欺師か、病気。」と返したら、「世の中には特別な人がいる」とのこと。

会話形式で、

私:じゃあ、人間は霊をどこで見ているの?目で見ているのか?

知人:目で見ている。

私:見るという行為は、可視光周波数帯の電磁波が目の光受容体と衝突して、視神経を伝わって脳に伝達される現象だから、実際に見えているなら、電磁波を出している物体があるはず。人には個人差があるから見え方は違うにしろ、Aさんに見えるならBさんにも見えるはず。

知人:いや、見える人は特別な能力を持っている。

私:霊が光を出しているなら、霊が見えない人の目には見えなくても、電磁波の周波数がわかればエネルギー源が存在することを測定器で測定できる。霊は、エネルギーを放射しているのか?
エネルギーを放射していないなら、霊が見える人の目ではなく、視神経に直接刺激があって、他人には見えないものが見えるのかも。ただし、これは、霊はそこに存在しておらず、霊が見えるという病気だってこと。

知人:いや、霊はある。

私:それなら夢見ているのと同じ。

超面倒くさい。説明できないのに、存在するの一点張り。
そりゃ、死後の世界があって、死んだ後にも、この物質世界とかかわれるなら、あるに越したことありません。でも、存在して欲しいと、存在するっていうのはまるで違う話。存在するというなら、それを証明すればいいだけ。プリンタートラブルの話はどこかに飛んで行ってしまいました。

自分が信仰がある、信心深い と思っている人に限って、学校で学んだことをおろそかにする。

「見える」ってことを考えてみると、物質から飛び出した光子(フォトン粒子 = 電磁波)が、人間の目のレンズで像を結び、光受容体から視神経を通って脳に伝わる現象。
だから、霊が「見える」ってことは、霊が電磁波を放射しているってこと。可視光しか人間の目のレンズを通して像を結ばないので、ある人だけが見えるってことは、その人は、1)人間ではない。2)嘘つきや詐欺師、3)神経構造が病気 のいずれかってことになります。確かに、見えるはずがないものが見えた気になることはあります。私でもそう。だけど、それは寝ぼけていた時とか、突然姿勢を変えて頭が安定していなかったときだったり、見たくないものを確認しようとしていたり、脳が錯覚しやすいタイミングだっただけ。錯覚を利用したトリックが、マジック。落ち着いて見直せば、納得できるものが見えるだけ。存在しないものが見えることはありますが、見え続けることはあり得ません。

余談:以前、首を回すと視線の端っこ、自分の作業服に大きなムカデが這っていたのを見つけたときは、引きつりました。慌てて服を脱いで、もう一度見つけた箇所を確認したけどムカデは居ない。服を脱ぐときに落ちた?でも、そこは道路の上だったので、地面に落ちていれば見えるはず。しかし、いない。服にもついていない(と思う。思いたい。)あれは、錯覚だったのか?という経験を忘れられません。人は見たいものと見たくないものを、存在していなくても見てしまう。見たと思ってしまう。

仮に、目に見えない(目に見えないものはたくさんある)塊があって、そこから人間には見えない(目で像を結ばない)電磁波を放射しているなら、人には見えなくても測定器で計測できる。
赤外線、紫外線、X線、γ線の波長なら確かに目で像を結ばない。しかし、電磁波なら機械を使って計測できる。

目に見える物質とエネルギーは、この宇宙の約1/4 しか無くて、3/4は人間には未知の物質。だから、物質じゃないものは存在しないのか?と言われれば、それはNo。宇宙の3/4は未知のもの。なぜ、宇宙の3/4ものものが、まだわからないのか?と考えると、それらは物質と反応しない、物質とぶつからないから。

仮に、宇宙の 3/4 の何かが、霊や死後の世界と関連するものだと思いたいならそれでもいいけど、それらは人間とは干渉できないもの。存在するとしても我々物質社会とは干渉できないから、見ることも触ることも感じることもできない。心配する必要も恐れる必要もない。人が死ぬと、元素で構成されている人体は、(日本では)火葬されて物質に戻るだけ。3/4のアンノウン物質とは干渉できないから、霊界にはゆけないし、天国や地獄にも行けない。再利用されて、また次の何かに変わるだけ。

仮に死後の世界があって、今の知識を持ったまま現実世界と干渉できるなら、私はまず、地球のマントルや中心核を訪ねたいわ。太陽中心の核融合炉も見たいし、中性子星やブラックホールを観察したい。住んでいた場所なんかにとどまりたくないわ!

存在しない死後の世界に期待して、今を過ごすなんて、ホント愚かな人たちがいるものです。
霊が存在すると考えるなら、まず「霊」を定義すればいい。ただの概念なのか物質なのか。概念なら存在しないものだし、物質なら計測できる。計測しやすいもの、しにくいもの、程度の差はあれ、いずれ正体がつかめる。

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