コメディー番組を見る気がしなくなり、見ても楽しめないのが、今の気分。
コロナ感染蔓延の中、2022年2月に始まったプーチン戦争が、8か月経過しました。
私の印象に残っている過去の戦争報道とは、1990年の湾岸戦争。通勤中にイヤホンで聞いていたラジオに開戦の放送が流れてきました。TVではスティルス戦闘機からの誘導ミサイルによる夜間ピンポイント爆撃映像が流れ、ターゲットを点で狙う攻撃と、記録映像で目にするのではなく(遅延はあるものの)リアルタイムな戦争映像がTVから流れてきました。TVゲーム戦争の始まり。
そしてアフガニスタン戦争。規制はあるのでしょうが、基本的には攻撃サイド視線からの一方的なリアルタイム映像で戦争を目撃します。情報はあるものの、遠くの事だと感じる出来事でした。
戦争は常に発生していて、沿ドニエストル戦争、南オセチア戦争、クリミア戦争のようにロシアが関わっている戦争がありますが、報道が本格化する前に短期間に決着したため記憶に残るのは地域名だけ。積極的に情報を取りに行くようなこともありませんでした。
多国間ではなく内戦ですが、昨年2021年にミャンマークーデターが発生し、私にとっての状況は一変。SNSからの情報が情報源となりました。
ミャンマークーデターは、ミャンマー人に知り合いがいたため気にはなるし、1990年代の戦争とは異なり、直接的な映像が即時流れるため、現場の悲惨さが伝わってきます。当事者片方の一方的で都合がよい報道は、複数視点のGPS情報付き映像で意味を失います。注目してゆくべき問題なのですが、ウクライナ侵略が始まり視線はミャンマーからウクライナに。気持ちの中にはミャンマー内戦もありますが、情報量が全く違うためウクライナの状況に関心を持ってしまう。
ウクライナ戦争は短期間で決着しなかったため、継続して戦況が流れて、ウクライナの場所も戦争勃発の背景も全く知らなかった私が、集中的に流れるドキュメンタリー番組で背景や歴史を知ることになります。(中学、高校と日本史のみで、世界史は全く学ばなかった。歴史よりも地球史の方に興味があった。)ウクライナ、ロシアのどちらか側に偏った情報ではなく、複数ソースによる客観的な情報に触れることで、浅いながらも西ヨーロッパの歴史や戦争の背景を知ることが出来ました。
侵略が始まってからは、報道内容を多角的に検討してから放送するTV局の情報を頼りにしていたのですが、SNSで流れている情報と比べて、遅延と誤差が大きい。
これは当然で、TV局が現地に派遣できる人数は予算を含めて限られており、複数局が連携しフリーランスから協力を得るといっても数十人レベル。ウクライナ全体の実情なんて短時間のニュース枠では伝えられない。TVニュース、海外放送局情報、SNS情報を取捨選択して分析し、勝手にYouTubeに流すYouTuber情報にスピードでは追いつけない。結局のところ、複数のSNS情報、TV情報などを自分で検討して信用できる情報ソースを見つけるしかないってことでした。逆に言えば、スマートフォンを持ったすべての人が自由に情報を発信できる現代、嘘はすぐばれるってこと。
最初はプーチンひとりが悪いのだと思っていましたが、東ヨーロッパや北欧発のドキュメンタリー番組、日本に長期間居住しているロシア人YouTuberの番組などを興味深く視聴してはじめてロシア人全体が一つの悪の根っこなのだと理解できました。そして、大半のロシア人のやり方は、ここ200年間変わっていない。第二次世界大戦以降も何も進歩していない。奴らは自国や自分が行った行動、犯した罪に対して責任感を全く感じていない。わかりやすく書くなら、ロシア国民の8割は統一教会信者同様、自分では何も事実を知ろうとせず、根拠のないプロパガンダの垂れ流しだけを信じているクズだってこと。部分動員が始まって戦争したくないと国から逃げ出すロシア人も皆プーチン、ロシア政府を支える根っこだってこと。ここまで理解するのに半年かかりました。
ロシア人だけでなく、中国人もユダヤ人も、過去の日本人もやり方は一緒。
まずは、侵略したい土地に自国民を送り込む。現地に自国文化を持ち込むのであれば、複数文化の融合による進歩が期待できますが、目的は現地に自国のコミュニティーを作る事であり、小さな侵略から開始。土地を買うなり借りるなりして、現地に形のない基地を作り、大きくしてゆく。そして、因縁を付けて軍隊を送る。そうして建国されたのがイスラエル。ロシアが占領しているのがモルドバにある沿ドニエストル共和国、ジョージアの南オセチアとアブハジア、ウクライナ東部やクリミア。クリミアは旧ロシアだったからロシアに戻ったと考える人がいますが、実際はロシア領クリミアとウクライナ領ロストフとの利便性を考えた交換。これは、日本領であった樺太とロシア領であった千島列島の交換と同じ。ロシアは、交換の事実から、過去の自国領だった事実だけを表に出して、うその権利を主張し、何も勉強しないロシア国民は領土が増えることだけを支持する。
今、心配なのが、ロシア隣国のジョージア。ロシアからVISA無しで入国できるので、動員逃れのロシア人が大量に流れ込んでいます。ウクライナと戦うよりはましということでそれを許容する人もいますが、奴らはジョージアに溶け込もうとしているのではなく、ジョージア内でロシア国内と同様に暮らそうとしている。ジョージア人を二級市民と見下して、自分たちが主役の暮らしをしたいと思っているわけ。ウクライナにロシア兵が増えないのはいいことかもしれないけど、戦争が終わり、ジョージアに残るロシア人が大量に生まれると、それがロシアの隣接国侵略第二弾の口実となってしまいます。
だから、ウクライナ侵略で、絶対ロシアに勝たせてはダメ。ロシアからの天然ガスが止まるとしても、妥協してはダメだと思います。中途半端な休戦をすると、ロシアは確実に軍事力を立て直し、再び侵略国家としてトラブルを巻き起こそうとしてくる。ロシアの腐敗を無くし、現代民主主義国家の道を歩ませるには今しかない!
ガス、石油のような化石燃料は、戦争があろうとなかろうと、これ以上掘り出すべきではないのです。コロナで一気にリモートワークが普及できたように、脱化石燃料を実現するいい機会と考えて、再生可能エネルギー、原子力発電への転換をやり遂げるべきです。
この戦争で、たくさんのウクライナ民間人が亡くなり、ウクライナ街やインフラが破壊され、大きな犠牲が出てマイナス面しか無いように感じていましたがが、少しだけよかったこともあります。
それは、多くの人が、ウクライナという国、国民を知ることになったことこと。私もその一人。そして、多少、東ヨーロッパについての知識が増えたこと。ウクライナを、私は今まで、ロシアと近くにある政治が不安定な大きな国という程度の認識でした。ウクライナのYouTuber、在日ウクライナ人のYouTuber、在日ロシア人やロシア隣国の進歩したYouTuber(ほとんどYouTuberだな。)が発信する客観的で俯瞰しているコンテンツに多く触れることが出来て、ウクライナとロシアの姿が見えるようになってきました。
そして、ウクライナ軍、最強じゃん!
反対に、ロシア政府が今のま存在する限り、世界には憎しみの連鎖が生まれ続けるってこと!
ロシア政府は、簡単にうそをつく。そして、ロシア国民は自分と家族のことしか考えない無知なクソガキ共だって。
ウクライナ戦争前、日本はいくらロシアと共同事業を行い仲良くしても、絶対に北方領土を取り戻せなかったってこともわかりました。日本政府のやり方では、ビザなし交流が関の山で、ロシアへの投資は全て無駄だったってこと。これがよく分かった。
そして、もし、日米安保条約が無かったら、ロシアは確実に今のウクライナの状況と同様に日本に武力行使したことでしょう。そして、今のウクライナが行っている戦闘が、自衛隊の現実的な運用基準になるんじゃないかって感じています。
結局のところ、多くの人が死んで初めて物事の理解が深まる。これが現実。人類はいつまでたっても賢くなれない、バカのまま。自分もその中の一人。
果たして中国はウクライナから何かを学ぶのか?