マイナポイント申込みをして気づいた、総務省のやる気のなさ

マイナポイントの申込期限が少し延長されましたが、期限間近でバタバタするのは嫌なので、そろそろ申し込んでおこうと、マイナポイントのページをアクセスして、政府のマイナンバーカード普及に関してのやる気のなさを実感。ここにメモしておこうと思います。

「こりゃ、マイナンバーカードの普及なんてするわけないわ」ってよ~くわかりました。

マイナンバーカードの考え方に関しては、私は同意で、メリットもリスクも理解しているつもりです。そして、マイナンバーカードのメリットを感じている人、必要性を感じている人、マイナポイントのメリットを享受したい人は、既に申し込みしていることでしょう。

現時点でマイナンバーカードを未取得で、総務省がカードを取得して欲しいと考えている人は、

  1. マイナンバーカードを持たなくても不便を感じていない
  2. マイナンバーカードを持つことによるリスクの方を強く感じている
  3. カードの種類にかかわらず、カードを持つことが嫌い
  4. 日本政府の情報管理力を信用しておらず、情報漏洩が怖いと感じている

人などだと思います。こういう人達に、マイナポイントを餌にしてマイナンバーカードを作ってもらおうとしているわけです。

こういう人たちが、今のマイナポイントのページ をアクセスして、マイナンバーカードを作ったり、マイナポイントを申請する気になると思います?

総務省マイナポイントトップページ

https://mynumbercard.point.soumu.go.jp/

 

自分の家族構成を思い浮かべ、最も年長の人の年齢、自宅にあるパソコン&インターネット環境、スマートホンの利用状況を考えてみてください。その人が、今、新たにマイナンバーカードを入手して使えると思いますか?毎日絶対に必要なら慣れると思いますが、めったに利用シーンが無い生活の中で、時々入力が必要になる暗証番号入力シーンで、ちゃんとトラブルなく番号をタイプできると思いますか?

マイナンバーカードを持つことに抵抗がある人は、こういう点を、まず、クリアーした後にキャンペーンをして欲しいわけですよ。

認証(暗証番号?顔写真?)と金銭チャージという課題はありますが、例えば、外出時、カードをいつも首にかけておいて、バスの乗り降り、タクシーの支払い、病院や市役所での手続きに、ピッとタッチすれば書類記入しなくてもよくて、支払いも不要、2か月分の交通費相当を年金からポイントとしてチャージできるというような使い方が出来るなら、年寄だって積極的に使うと思います。直接タッチできなくても、ウォレットとして電子マネーカードに移し替えるような使い方でもいい。現時点ではそれには程遠い状況。

IT担当がいない町医者で保険証代わりに使おうとしたけどPCがハングしたりカードを認証できなかったりしたら、誰が、どうすんの?2022年10月末の大阪急性期総合医療センターの身代金ウィルス感染事件がいい例です。町医者じゃなく大病院ですが、電子データに頼りっきりだと患者の命にかかわってきます。100%紙がいいとは全く思いませんが、コンピュータウィルスは紙に感染できません。今の状態で強制的にカードを普及させても、私は、逆にトラブルが頻発し、行政窓口の手間が増えるだけだと想像します。

じゃあ、不安を払しょくするだけのポイントメリットがあると期待して、総務省のマイナポイントホームページをアクセスしてみました。

このページ、マイナンバーカードに興味はないけど、マイナポイントは欲しいと思う人向きにできてるの?

そもそも、マイナポイントって何なの? という気持ちでページを眺めてみると。。。。

マイナポイントって現金なの?電子マネーなの?
マイナンバーカードはICカードだから、電子マネーとして使えるのなら、マイナンバーカードにポイントチャージして使うの?

マイナンバーカードを作って、ポイントを受け取るってキャンペーンだから、そう思うのが普通じゃない!

で、「マイナポイントとは」というリンクを開いてみると、、、、、、

総務省のマイナポイントとは のページ

マイナンバーカードを使って申込むことで最大20,000円分のポイントが受け取れます。申込みにはキャッシュレス決済サービス(※)が必要です。 ※QRコード決済(○○Pay)や電子マネー(交通系のICカードなど)、クレジットカードなどのことです。

どこにもマイナポイントの説明が書いてない!

ポイントって何なんだ?現金と等価な価値だとはわかります。それが、どうやってどこに届くの?銀行口座に届くの?クーポンなの?
このページっていったい誰に見てもらいたいページなの?仮に、80代のスマートフォンを電話とメール受信だけのために使っている人が、ポイントがもらえるという情報に釣られてこのページにたどり着いたとして、ポイントの意味が分かって、安心して申し込める?

どう見たって、マイナンバーカードの利用に抵抗が無くて、自分でポイントを入手できる人向けでしょう。まだカードを持っていない人へ説明するページじゃなく、作れと言われたからホームページを作ったけど、ポイントには国家予算が掛かるから出来るだけ申し込み数を減らしたいってことがわかる仕事です。政府庁舎内にいる人を見て仕事をしているのかがよくわかる結果。受注業者も、サイトを構築したから開発費はもらえる。また改修があるといいな~って気持ち。

保険証や運転免許証としての利用が考えられているそうですが、目標がブレまくっていることがよくわかります。

要するに、ページを見る限り全く政府を信用する気にならないわけですよ。

マイナンバーカードを持ってても、近い将来どう便利になるのかが全く見えない。

今後も、データ漏洩することも間違いない。だから、たかだか2万円分のポイントが貰えなくても、自分の個人情報を守りたいと思うわけ。お金よりも自分の情報に価値があるって感じるわけです。

そもそも、総務省に、マイナンバーカードのシステムを将来を見据えて構築する人材いるの?全部外注でしょ。全部政府内で構築しないから、責任の所在不明、改修不能、毎回別システムを作っては捨てるって連続性のないことになるわけです。(システムを廃棄した時、国民のデータはどこに行ってる?政府内で消してる?どうせ、外注でしょ。)政府内で設計、構築、運用 を行うと、現みずほ銀行のようなことになる可能性がある。こういうケースで責任を取りたくない総務省は、金だけ支払って、外注に文句を言える運用形態を変えたくないというわけ。国民が支払った税金や個人情報よりも、自分たちの立場の方が重要なわけです。外注するから、そこには日本の機密情報や個人情報を入手したい、中国やロシアのような泥棒国家の人材が簡単に入り込める。ザルですよザル。
紙で処理するなら、情報は持ち出しにくい。情報を取られたとしても量は少ない。そりゃ、マイナンバーカードなんて持ちたくなくなるわ。

今回私がマイナポイントを申請するために、総務省のマイナポイントページにアクセスして、感じたこと、そこから読み取れる事を書いてみました。

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