Windows10: Intel Optane メモリにハマる

動作がおかしいと、ノートパソコンが持ち込まれました。

NEC LAVIE NS350/N の PC-NS350NAS-E3という型番のモデル。
PCの調子が悪いということしかわからず、電源ケーブルをつないでスイッチを入れてみると、Windows10 が起動しようと立ち上がります。
が、デスクトップを操作できる状態になる前にハングアップしてしまい、操作できなくなります。

確かに、おかしい。

この症状は、一般的にメモリ不良か、HDD上のファイルに問題があることが多いので、Lavie NS350/N を開けたいところですが、開けるのは面倒そう(HDD出し入れするポケットはついておらず、裏蓋が全面を剥がさないといけない)なので、まずは HDDを初期化して、OSを入れ直してみることにしました。

Windows10のインストール用USBメモリを準備して、いつものOSインストール手順を始めました。

面倒くさいのは、Lavie NS350/N はUSBから起動させる手順。

  1. F12 連打で、ブートデバイス選択画面を出す か、
  2. 電源Offの状態で、本体左側にあるUSB-Cポート隣にある穴を、スマホのSIM取り出し用など先が細いクリップで押して、UEFI画面から選択する

ということ。BIOS画面を出すのに道具が要るのかよ!ってびっくり。

Windows10 は問題なくインストールすることが出来、その時点で正常動作を始めました。
「な~んだ、HDDがクラッシュしていただけか。」と、初期設定して、Windows更新プログラムをインストールするために放置。
数時間して作業場所に戻って、PCを操作しようとすると様子がおかしい。画面のスリープから復帰しないし、NumLockキーのLEDも反応しない。フリーズしてました。HDDかメモリを交換してみるしかなさそう。

電源を落として、ケースを開けることにしました。
これまた開け方を調べまくったところ、Lavie NS350/N を開けるには、

  1. 裏側にある、十数本のネジをすべて取り外す。これはプラスドライバーで簡単にできます。
  2. 光学ドライブを引き抜く。(これは、裏側の円盤マーク横のネジ一個とSATAポートで固定されていただけなので、外側に引けば簡単に取り外せる。)
  3. ノートPC用のヘラを使って、フレームを開いてゆく という流れ。

裏ブタを開けてびっくり、メモリーがオンボードだよ。。。。今どきオンボードメモリPCなんて設計する?4GB分のRAMがメインボード上に貼りついています。信頼性はDIMMよりも上がりますが、もし、メインメモリ上に不具合ができていたら、アウト!
そして、なぜかHDDとSSD(M.2) ドライブが入ってます。インストール時には1台しか見えなかったぞ。

NEC Lavie NS350/N はオンボードメモリ

またまた検索してみると、これは Intel Optane メモリという技術らしい。

Lavie NS350/N の場合、1TB のHDD と、16GB の M.2 SSD を組み合わせて、よく使うファイルだけSSD上にコピーしておき、高速化を図る技術を導入しているようです。Apple の Fusionドライブと同じね。
ファイルはHDDにインストールされるが、頻繁に使用されるプログラムはバックグランドで勝手にSSDにコピーされて、よく使うファイルへのアクセスが高速化されるという技。
これは、UEFI BIOS の Configurationメニュー、Storage で設定する Intel(R) Rapid Storage Technology(RST)で設定されていて、基本的に触るなってことのようです。

Lavie を開いても、触れる部分が、M.2 と HDD しかないので、HDD故障かどうかをはっきりさせるために、別のHDDを接続して、OSインストールのやり直し。1時間くらいかけて、OS再インストール、初期設定をして、更新プログラムを入れて(今回はずっと近くにいました)、デスクトップが使えるようになってから、しばらくすると、またまたフリーズ。

HDDを交換しても症状は同じなので、HDDは故障していない!

まさか、M.2の寿命?
フラッシュメモリには書き込み回数の上限があり、これを越えるとSSDの寿命ということになります。
SSDをCドライブとして使用する場合は、SSDのコントローラが空きスペースを見つけてうまいこと寿命が長くなるように制御してくれます。Optaneメモリの場合、どんな制御を行っているかはわかりませんが、基本的にM.2は常にデータでいっぱいになっているはずで、利用頻度が低いプログラムが削除され、より利用頻度が高いファイルと置き換えられているはず。まだ新しい技術だし、容量も小さいので書き込み回数の上限に達したセルが出来始めたのか?と想像しました。

M.2 を抜いて(BIOSはそのまま)、HDDだけの状態にしてみました。

結果は、、、、、フリーズしない。→ M.2 の故障、または、Optaneメモリ回路の故障ということ!

仕方ないので、Amazon で Optane メモリを探しました。
探してみてびっくりですよ。Optane メモリって、高価。または、コストパフォーマンスが非常に悪い。
同型の16GB Optaneメモリだと約2500円。インタフェースが PCIe で M.2 より高速なのでこれくらいが相場なのかも。

この上のクラスは、いきなり1万円越え。どちらかというと2万円に近い。まあ容量も大きいんですが。

Optaneメモリじゃなければ 容量約30倍の、512GBのM.2 SSDが約6千円ですよ。

Optaneメモリにこだわる意味ある?SATAインタフェースでも、M.2インタフェースでもいいから、普通のSSDドライブを買えばいいんじゃない?HDD側は故障していないことがわかっているので、SSDのスピードが欲しいならSATA型SSDと交換すればいいんじゃない?

とは思うものの、他人のPCだし、原因の切り分けも必要なので、512GBのM.2 SSDを調達することにしました。目的は、

  1. M.2 SSD は Optane memory として使用できるのか?
  2. M.2 SSDをドライブCとして使い、HDDはドライブDとして使うことが出来るか?

これらを確認したいと思います。

結果は、

Lavie NS350/N の Storage 設定を RST モード(デフォルト)の設定のまま、512GB M.2 SSD を接続し、OSインストールしようとすると、ドライブ1として認識されます。つまり、M.2 SSDは Optaneメモリにならない。

M.2 SSD は Optane メモリとして使用できない

まあ、これは予想できたことで、このあと M.2 SSD上にWindows10 Homeをインストールしました。
しかし、OSインストール終了後、更新プログラムを入れているところで再びハングアップ。
ということは、もともとのOptane memory が寿命を迎えたわけじゃなく、マザーボード側のOptane Memory制御側の問題らしいと切り分けが出来ました。

もう一つ試してみたのが、UEFI Configuration Strorage で RSTモードをAHCIモードに変更したら M.2 SSD を正常に使えないか?ってこと。
UEFIの設定をAHCIに変えて、もう一度Windows10 Homeを入れました。
が、結果は同じ。しばらくすると画面が真っ暗になりフリーズします。完全にLavie NS350/N マザーボードの故障のようです。修理に出すと数万円は取られてしまうでしょう。

故障個所は特定できましたし、暫定修理内容はM.2スロットからIntel Optane Memoryを抜くってことになりました。高速化したいなら、SATAインタフェース型のSSDと交換すればいいでしょう。マザーボード交換するよりよっぽど安い。

CPUが、Core i3 なので、メモリを増設したり、SSDと入れ替えたりしてまで使い続ける意味があるかどうか?まあ、持ち主が考えるでしょう。

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