e-Tax: オンラインで2021年確定申告

昨年に続き、今年も国税庁ホームページから、オンラインで2021年の確定申告を行いました。

TVニュースで、源泉徴収票をスマートフォンで読み取らせて入力の手間を省略するとか、マイナポータルで保険会社と接続して保険料の証明書類入力を省略できるとのことで、とっても期待して使ってみたのですが、結局、がっかりする結果となりました。(PCで入力する場合、ICカードリーダーライターが必要になりますが、スマホでQRコードを読み取らせてスマートフォンのNFC機能をPCと連携させる認証方式は、ICカードリーダーを持っている私には無用で試しませんでした。)

国税庁自体は頑張っていると思うのですが、接続先となる各保険会社のやる気のなさと、スマホカメラで撮影して読み取ることを全く考慮していない源泉徴収票作成者のやっつけ仕事観を実感することになっただけでした。

このオンライン確定申告、一年に一度しか利用しないので、毎回利用方法をすっかり忘れてしまっていて、思い出しながら実行していますが、国税庁の方も利用しやすくしようと改良を重ねているので、前回の記憶が役に立たない箇所もあり、30分程度の作業がトラブルなどと重なって数時間~二日がかりの仕事になってしまいます。毎回一番悩むのが、作業の入り口。私はどのボタンを押せばいいのだ?入り口が多すぎてわからん!と毎年思います。

毎日使っているなら15分で済む作業です。それが、、、、

今年もトラブりました。原因は国税庁とは関係のないPCハードディスクの不良セクター。昨年使った環境をそのまま維持していたのですが、日本語入力中に数秒操作が固まったりして不安を感じ、イベントビューアを確認したら、不良セクターが検出されていました。
作業中にデータロスしたりフリーズしてしまったら嫌なので、別のPCにオンライン確定申告環境をインストール。新しい環境にありがちなカードリーダーの認識問題が発生して四苦八苦。こういうハードウェアー追加作業は、だいたい電源を落として再起動すれば解決するのですが、再起動をしたくなかったため無駄な努力で時間を浪費。再起動すれば一発解決なのに。。。。。

数時間かかって、ようやく、新しい環境でマイナンバーカードを使えるようになりました。

作戦は次の通り。

  1. スマートフォンカメラで源泉徴収票を読み取らせて、入力する手間を省略。
  2. 読み取りデータを、途中で一時保存して、そのデータを使って本番作業はPCで作業を再開。
  3. マイナポータルの民間送達で、保険会社の証明書と紐づける。
  4. 自動入力に対応していないところだけ手で入力する。

という流れを試そうとしました。

まず、スマートフォンで確定申告ページをアクセスし、マイナンバーカードを使ってログイン、源泉徴収票を読み取らせようとしましたが、源泉徴収票の文字が小さすぎて全然ピントが合わない。ライトを当てたり角度を変えたりいろいろ試しましたが、15分くらい試して結局読み取れず。
それに読み取りページの注意事項でも、ご認識することもあるので数字の確認が必要と書いてあります。目視確認と修正が必要なのなら、やる意味ないんじゃない?とギブアップ。

そもそも、元々は給料支払い会社が持っているデジタルデータを、一度印刷しアナログデータにして、それをもう一度OCRで読み取ってデジタル化するってバカじゃない?一歩目で挫折ですわ。

続いて、保険料支払い証明書の連携。e-Taxページに入る前に、設定完了させておく必要があるとのこと。

ちなみにマイナポータルが一番の親サイトとなり、その子サイトが e-Tax サイトです。
生命保険や災害保険会社は、直接マイナポータルとは接続しておらず、野村総合研究所サイトが生命保険会社、損害保険会社のデータを結び付ける親サイトとなり、保険会社はマイナポータルの孫サイトとなるようです。
e-Taxは、兄弟サイトである野村総合研究所を通して、(甥っ子姪っ子サイトの)生命保険証明書を取ってくる形。
すぐに、保険証明書データと接続できるのかと思っていたら、大間違い。

マイナポータルから、保険会社の情報と接続するためには、民間送達に対応している各保険会社のサイトに、アカウントを作成し、そのアカウントで保険料証明書をマイナポータルと結びつける申請をしないといけません。それでもアカウントを作って、保険証書番号を入力して、接続を有効にすれば終わりだろうとくらいにしか思っていませんでした。
ところが、作成したアカウントに届いたメールには、5営業日程度かかる場合がある って書いてあります。おいおい、ってなものです。それでも早ければ翌日には有効になるんじゃない?と期待して、その日の入力作業はいったん中断。

そして翌日。届いたメールにはアカウントを正式に作成できました だって。連携はこれからってことみたいです。推測するに、申請情報を見て、裏で、人間が手作業で作業しているようです。保険料証明書の転記フィールドって10個以下ですよ。手で入力作業しても、2分程度。入力間違いが無いようにと、マイナポータルによる連携をしようと思っていましたが、この程度のことに数日も待てるわけがない!証券番号を基に、アカウントとデータベースがもつデータを結び付ければいいだけでしょ。なぜそれが数日かかるわけ?こんなの、マイナポータルと連携が出来るようになっているとは言わないわ!

源泉徴収票のOCR読み取りはダメ。保険料証明書との連携もダメ。

結局、昨年の作業と同じです。こんなことなら、最初から、全データを手入力するつもりで作業を開始していればよかった。

ちなみに、一度e-Taxによる確定申告が終わっていて、申告内容を印刷して保管している場合は、利用者識別番号 が残っているので、それを最初に入力することで、自動読み取りに頼らなくても住所情報などは再利用されます。
マイナンバーカードを健康保険証としても利用できるようにしてある場合は、医療記録から支払い記録を持ってきてくれます。(これは予期していなかった便利な点。)なので、源泉徴収票にある数字を10か所くらい転記、保険料証明書の数字を10か所くらい転記。これらは、画面のヘルプをよく見ればどこの数字を入力すればいいかすぐにわかるので、ほとんど困らない。
その他、扶養家族や配偶者情報を入力して、還付金が振り込まれる口座を指定すれば入力終了。

最後に、データアップロードのため、マイナンバーカードの証明書暗証番号とカードのパスワードを入れたら送信完了。

終わってみれば、昨年と同じ作業を繰り返しただけでした。オンライン確定申告 簡単化の売り文句を試そうとしたため、数時間時間をロスしてしまいました。

今年のe-Taxでの作業をまとめると、データの自動入力は全然使い物になっていませんでした。これは、国税庁の問題というより、証明書などを準備しなくてはならない民会会社がいまだに(政府に押し付けられて嫌々作業している感があるのか)手作業中心で作業を行っていて、省力化するためにはどういうポイントを改善しなくてはならないか?ということを考えていないためと感じました。

さて、保険料証明書とマイナポータルとの連携、一年後には使えるようになっているんじゃないかな。来年確かめることにしましょう。

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