私のMacではありませんが、iMac 215inch Late 2013 を起動しようと電源ボタンを押すと、「Your computer restarted because of a problem, Press a key or wait a few seconds to continue starting up.」「問題が起きたためコンピュータを再起動しました。このまま起動する場合は、いずれかのキーを押すか、数秒間そのままお待ちください。」と出て、Macを使えなくなったという、iMacが持ち込まれました。
起動すると、必ず次の画面になります。
起動音は正常なので、マザーボードは問題なし。HDDの問題っぽい。最悪でも新品HDDに交換すれば解決しそうな話です。もし、物理的にHDDを触ることができるなら、HDDインタフェースを抜き差しするだけで直るケースが多々あるのですが、MacMiniやiMac はこういう時に、筐体を簡単に開けられない。
MacMiniはまだましですが、iMac late 2013 は接着剤か両面テープで構成されているの、仮に開けた場合は閉じることを考えておかないと内部を触ることさえできません。
HDDに直接触れられない場合、ディスクユーティリティーのFirstAidで修復できることがあります。ダメならOS再インストールしかありません。
このパターンは、過去に数度体験済み。
ディスクユーティリティを起動するには、「command+R 押しっぱなしで電源ボタンを押し、Appleマークが表示されたら離す」という手順で、いけます。ディスクユーティリティを使うほか、タイムマシンや、OS再インストールを行うことができます。
早速、Cmd+R 電源On でiMac を起動してみると、数秒でAppleロゴと、起動ステータスバーが現れました。
修復にはあまり関係ありませんが、言語を選択。
他人のMacなので、タイムマシンは使えない。
再インストールは最後の手なので、まずはディスクユーティリティを選択。
ディスクユーティリティを開いてみてびっくり。
内蔵HDDは1TBが一台入っているモデルと聞いていましたが、なぜか2台表示されています。
一台がOSで、もう一台がデータディスクのようです。
これって、ZFS? 最近、MacOSから興味を失っていたので、こういうことになっているって全然知りませんでした。APFSってZFSっぽい。
ディスクユーティリティでちゃんと修復できるのだろうか?
試すしかないので、First Aid を実行してみました。
起動時にOSに制御が移る前に止まってしまうので、ヘッダー情報が壊れていると思うのですけど、HDDのヘッダーを修復すればいいのか、ボリュームのそれなのか、パーティションのそれなのかがわかりません。全部に対してFirstAidをかけておきました。
なぜか、エラーなし。嫌な予感。
この後、修復OSを再起動して、解決していることを期待したのですが、結果はエラー。
同様の起動エラー画面。自分のMacMiniで同様に再起動後、OSが動かなくなった時も、First Aidを実行したものの、結局OS再インストールになったことが過去2度ありました。
MacOSの場合、First Aid で修復できるのは限られたケースのようです。直したと思っていても、直ぐに再発する場合も多いので、修復できないなら、データだけ回収して、即、初期化する方が安全。
今回は、HDDを初期化してもいいと言われているので、OS再インストールを行うことにしました。
OS再インストール自体は、macOSユーティリティから、macOSを再インストール メニューを選択するだけなので、割と簡単。
APFSに再インストールするのは初めてなので、いまいちメニューの選択がよくわかりません。
今までOSが入っていた、Macintosh HDD パーティションにインストールしようとしたら、「インストール先ボリュームは不完全なシステムの一部であるため、このボリュームにはインストールできません。」と出て、失敗。やっぱりHDD壊れているんじゃないか。わかっているなら直してくれよ。と思うものの、First Aidで全部直せるわけじゃないですからやむを得ない。
二度手間になりましたが、再びディスクユーティリティに戻って、HDDを初期化。
再度、macOS再インストールメニューから、Catalina をインストール。
無事に、Catalina再インストールが始まりました。
これで、終わりのはずだったのですが、このiMac に関しては、OS再インストールは失敗しました。
やむを得ずもう一度、最初からやり直ししたところ、cmd+R 電源Onで、今度はLAN経由でMaverick が起動しました。前の作業でCatalina 修復パーティションまで消えてしまったらしい。
macOSメジャーバージョンが異なるだけで、やることは同じ。
- ディスクユーティリティで HDDボリュームを消去。
- MacOS ジャーナルでファイルシステムを初期化。この時ジャーナルファイルシステムを選ばないとMaverickをインストールできません。ディスクの名称は、Macintosh HDに変更しておくとわかりやすい。
- 終わったら、ディスクユーティリティを終了し、macSOSを再インストールメニューを選択。
- MaverickはAPFSじゃないようで、Macintosh HDを選択して実行しました。
- 今度はOS再インストールメニュー成功。
本当なら、このあとCatalinaまで上げておけばいいのですが、そうするためには私のAppleIDでログインしないといけなくなるので、Maverick が入ったところで、ローカルアカウントを作って、動作確認だけして作業終了としました。
タイムマシンを使っていれば、iMacを持ち帰った後で、元通りに戻せるはずですが、どうなるでしょう。