私は書籍が必要になる場合、紙の本を購入していて、今まであまり電子書籍は利用してきませんでした。
ところが、私が週刊少年ジャンプの購入に利用していた近所のコンビニが閉店してしまい、近くに他に週刊雑誌を販売するお店がないため、週刊本に関しては電子本を購入するしか無くなってしまいました。これもコロナの影響みたいです。
電子本は紙の本と比べて欠点が多いため、私は嫌いです。致命的な欠点は、電子本を保持するためには追加コストが必要になること。その割には、購入価格が高く、他人に貸せないし、他人から借りられない。コンテンツ提供側の論理だけで成り立っているビジネスなので、できることなら電子本は利用したくないのですが、紙本調達に電子本のデメリット以上労力が掛かるとなると週刊誌に関しては電子本もやむ無しということです。
月刊誌ならAmazonの通販購入でもいいのですけどね。
どこで電子書籍を購入できるか?
マンガコミックや一般書籍ならば、Amazon Kindleストア、BookLive、ヨドバシ.com、DMMブックス などいろいろ選択肢があります。ただし、出版社が独自に運営している電子ブックは絶対に利用してはいけません。
過去の経験ですが、早川書房が運営している電子本システムを購入したところ、購入直後にはコンテンツを利用できたのですが、その後再読しようとしたところデータが削除されており、お金だけ取られてコンテンツは使えないという痛い目にあいました。出版社に連絡しましたが全く誠意がない回答。日本の出版会社がコンテンツと独自の電子ブックリーダーを継続してユーザーに提供してゆくのは、一部の大手出版社を除いてほぼ不可能でしょう。
コンテンツを単純にPDFにするだけならどんな規模の出版社でも出来ますが、コピープロテクトを施したブックリーダーを自社で開発することなんて無理。ブックリーダーは作って終わりじゃないですからね。OSのバージョンアップに伴ってブックリーダーをメンテナンスし続けなければなりません。
システムを外注すると、メンテナンスのために継続した契約が必要になります。本業の成績が悪くなったとしても、電子書籍のメンテナンスは続き経費は発生し続けます。こういう背景から、出版社独自のブックリーダーしか対応していないような電子書籍は絶対に買っては駄目。(現時点でこういうビジネスが残っているかどうかは知りませんが、過去にはたくさんありました。この時対応が悪かったハヤカワには、私は二度とお金を払わない。)
なので、電子書籍を購入する場合、出来るだけ大きなグループのブックリーダーを使っておく必要があります。または、PC上のWebブラウザーを使って直接読むか。
電子書籍の致命的な欠陥
電子ブックリーダーが必須ですが、ブックリーダーは決してきちんとメンテナンスされ続けられません。短期間で見捨てられます。
OSがバージョンアップして、ブックリーダーを旧バージョンOSにインストール出来なくなる、旧OSで起動できなくなるなど、見捨てられると購入したコンテンツは終わりとなります。すでにコンテンツにお金を支払っているのにですよ!コンテンツ継続には、新しいOSが使えるタブレットを新たに購入しなくてはならなくなり、本代以上の追加コストが掛かります。ユーザーが利用したいのは購入済みコンテンツだけ。なのに、馴染んでいるタブレットを捨てて新しいハードウェアの購入を強要されます。ふざけんな!
本は読み捨てでいいと考える人なら構わないでしょうが、紙の本ができることを電子書籍に期待する人に電子書籍は向きません。
ブックリーダーは何がいいか?
電子書籍では上記のようなことが起きるわけですから、購入前に、コンテンツ継続利用する場合の、ブックリーダーは何がいいかを検討してみました。ざっと、過去利用したことがあるサイトや電子書籍ショッピングサイトを見回って、ここら辺がよさそうと判断したサイトが以下。
- Amazon Kindle: ダントツに優れているのが、Amazon。自社開発のタブレット端末を(囲い込みのためでしょうが)安く提供し、オンライン購入した電子書籍は古い端末でも継続して利用することが出来ています。kindleアプリもあり選択肢が広い。コンテンツ購入後に使えなくなる心配はあまりしなくてよさそう。(それでもいつかバッテリーがへたるのですが。)
AndroidベースのFireタブレットなのにAndroidアプリをインストール出来ないため、他社で購入した電子書籍は読めない。 - ヨドバシDoly: Android 4.1 以上、 iOS 9.x 以上で利用可能で、iPad2 でも利用可能。古いOSにもアプリケーションが対応しているため、有力な電子書籍購入選択肢。
ヨドバシは、電子書籍販売のイメージはあまりないが、利用してみると高いポイント還元率で、なかなかいい。支払いに電子マネーを選択出来ないが、元々家電販売サイトなのでやむを得ないか。あとは、いつまで電子書籍販売ビジネスを続けてくれるか? - DMMブックス: WebブラウザーまたはDMMブックアプリ上で利用可能だが、iOS 9.x で利用できなくなった。過去、電子コミック無料版やクーポンを使って安く購入した電子本を少し持っていますが、クレジットカード以外に、DMMポイント、WebMoney、BitCash、Net Cash、PayPayなどオンラインプリペイドキャッシュで利用できる。
- BookLive: 電子書籍販売の老舗。Webブラウザーまたは、BookLiveアプリで利用可能。BookLiveアプリはiPad1, iPad2, iPad3 では利用できないので実質我が家では使えない。BookLiveポイントの他、PayPay、WebMoney、BitCashを使用できるが、Net Cashは利用できない。
- 各社のブックリーダーの使い勝手に、大きな差はない。
- ブックリーダーにダウンロードする前に、支払いが必要になるので、どんな支払い方法があるのかということがとっても重要。Amazon、ヨドバシは、クレジットカードで購入するしかないのですが、BookLiveにクレジットカード情報を登録するには不安があるし、それよりも次々連続購入して歯止めが効かなくなることが怖いので、電子書籍購入にはプリペイドキャッシュを使いたいところです。
一つのサイトに絞り込む必要はないので、これくらいのサイトを候補または並行利用するサイトとして考えておきます。
週刊雑誌の購入
さて、それでは実際に週刊マンガ雑誌を購入してみようと、これらのサイトで探したところ、、、、月刊誌の電子版は購入できるものの、週刊誌の電子版は上記サイトでは販売されていない!が〜ん。
ということは、私の嫌いな、出版社サイトのオンラインショップとリーダーの組み合わせで利用するしかないというショックな展開。何のためにいろいろ調べたのよ〜。(コミック購入には役立つけどね。)
まあ、紙の週刊雑誌の保存期間は長くても1年くらいなので、その程度なら大丈夫だと、集英社のマンガ書店 jumpbookstore.com を利用することにして、調べてみました。
まず、支払い方法ですが、プリペイドキャッシュを見てみると、WebMoney, BitCash, Net Cashとなっています。
はい、次の問題発生だ!どのプリペイドキャッシュがいいのか?
Web検索しても、どれも大した違いが無いような気がして、コンビニエンスストアーの多機能コピー機から実際に最低金額を購入して使い勝手を試してみることにしました。
- WebMoney: au関連会社の運営。コンビニではプリペイドカードの形でも販売されていました。
以前はWebページのウォレットが使用できていた模様だが、現時点ではウォレットの機能は廃止されている。そのためWebMoneyのWebサイトにはログインする機能がない。どうしても、ウォレットが欲しい場合は、WebMoneyプリペイド機能付きのクレジットカードを作る必要があります。プリペイド番号でチャージ額が管理されており、電子書籍購入毎に、16桁コードを間違えずに入力する必要がある。ウォレットを持たない場合、チャージ額が無くなるまで、番号が書かれた紙を管理し続ける必要があります。そして、ポイントで購入し続けて、最後に端数が残ると(恐らく、同時に二つの番号を同時入力出来ないので)電子書籍購入には使えなくなる。
例えば残高が20円となってしまうと、捨てるか、WebMoneyでチャージ可能な他サイト(例えばDMM)のポイントとしてチャージする、または寄付するくらいしか使い道が無くなってしまいます。
電子書籍購入用プリペイドキャッシュとしては、使いにくいったらありゃしない。 - BitCash: プリペイド番号が「ひらがな」で構成されたオンラインキャッシュ。ウォレットがあるので、番号入力はBitCash購入後、一度だけで済みます。コンビニの複合機やプリペイドカードの形で購入できます。複合機の場合は固定額購入ですが、プリペイドカードは500円以上10円単位で金額指定できるので、残高調整しやすいといえます。(ポイント使用後に残高を0にしたい場合など)
商品購入時にポイント支払いを行うサイトで入力するコードもひらがなですが、この時はbitcashサイトにログインしておけば、Copy & Paste が使えるので入力に苦労することはありません。(周囲に注意を払う必要があります。)
他サイトとポイントの互換性が高い。使えるサービスが多い。
BitCashサイトにアクセス出来る(自分が契約している)プロバイダーだけにアクセス制限できたり、接続端末タイプを制限してセキュリティーを高められるようになっています。
最新のひらがなIDを控えておけば、BitCashを使用した支払い時、サイトにログインする必要がない。(入力を盗み見られたとしても、ひらがなIDは使用後に即変化するので盗んだひらがなIDに意味はない。安全。)ひらがなIDが長いので、入力時にCopy&Pasteが使えない環境だと、作業にイライラしてしまう。 - NET CASH: NTT関連会社のサービス。プリペイドカードの形では販売されていないので、必ずコンビニの多機能端末を操作して購入する必要があります。ウォレットに対応しているため、プリペイド番号は一度入力するだけで完了する。
対応しているサービスが、BitCash、WebMoneyに比べて少ない。DMMにチャージするためには使えない。
ポイント使用時に必ずログインする必要があるので、利用時安全面に注意する必要がある。他人がいない場所で使用する必要がある。 - 週刊少年ジャンプの購入には、NET CASHの利用が一番便利です。
オンラインゲーム関係のチャージをするなら、BitCashが一番便利に思えます。
WebMoneyを選ぶ意味はなさそうです。
以上で、どのプリペイドキャッシュを使うか?の課題は解決。
Jump Book ストアー用電子書式リーダー
雑誌の購入自体は、jumpbookstore.com から行いますが、何を使って読むかはフリダシに戻ってしまいました。
Amazon Fireに jumpbookはインストール出来ないし、iPad2 はiOS9で終わっていますからインストール出来ない。スマートフォンにはインストール出来ますが、スマホの画面サイズで雑誌を読みたくはない。
とりあえず、Windows10 PC上のWebブラウザーで読むことにしましたが、PC画面だと本を読んでいる気がしない。本のように手で抱えて読みたい場合は、当面、Amazon Fireタブレット上のSilkブラウザーからjumpbookstoreにアクセスして、ブラウザーで読むことにします。
いろいろ調べて、テストした割には、つまんない結論に落ち着きました。