本日、e-Tax Webページから2020年の確定申告を行いました。準備さえしておけば、2時間くらい、慣れれば30 分くらいの作業ですが、e-Taxページなんて数年に一度くらいしか利用しないので毎回初心者モードからのリスタート。今回も、二日がかりで4時間くらい費やしました。
私の場合、仕事の依頼があると派遣会社を経由してもらって、事務手続きや年末調整を派遣会社に丸投げしています。12月に仕事の依頼がない年もあり、そういうタイミングでは面倒ながら自分でオンライン確定申告作業を行ってきました。しかし2020年12月は仕事をしていたので派遣会社で年末調整ができて、自分で確定申告する必要はないはずでした。ところが、(パソナテック)という派遣会社がチョンボ。自分で確定申告する羽目になりました。
余談ですが、このパソナテックという派遣会社、平時には問題無くても、ちょっと世の中がいつもと違う動きになると全く使えない派遣会社です。例えば、現在の新型コロナウィルス騒ぎで仕事発注側企業がバタバタして意志決定やコミュニケーションに遅延が発生したり、法律が改正されて派遣業務が影響を受けた場合、事務手続きが滞留して、気が付いたらただ働きさせられていたり、重要な書類が届かなかったり、今回のように必要な年末調整作業を怠ったりと、スタッフに迷惑を掛けまくります。末端営業とはうまくやっていけても、本社が腐っているようで、それを指摘すると末端営業に責任を押しつけて、責任者はミスを謝罪さえしません。まるで中国共産党を見ているようです。人を探す場合も仕事を探す場合も、パソナテックという会社を利用するのはやめておくことをお勧めします。しばらくは良くても、必ず面倒なことに巻き込まれます。そして大幅な時間をロスすることになります。
こういう経過で、今年は自分で確定申告する羽目になりました。
遡れば、2005年頃から、国税局Webサイトで申告書類作成を行っていて、今回で5回目か6回目だと思います。最初は、申請書類をオンラインで作成出来るだけで、印刷物を郵送する必要がありましたが、だんだんと使い易くなってきて、マイナンバーカードを持っていると自分の机の上だけで完結出来るようになって、とっても楽になりました。と言っても、私が前回利用したのは2016年分で4年前。その時の環境が残っていれば楽だったんでしょうが、申告に使ったPCは、とっくに初期化して別目的で使っています。
そして、私の記憶も細かい作業内容を覚えていません。e-Taxは、毎回初心者モードで発進です。
動作環境を整える
まずは、マイナンバーカードを使える環境がないとお話しになりません。ICカードリーダーが必要になります。
2016年の書類を作る時にはNTTコミュニケーションズ のICカード リーダーライター ACR39 を使用しました。
このモデルは、2020年の特別給付金申請の時にも使用していて安定感があります。しかし、今回はちょっと色気を出して非接触型を新たに購入してみました。というのは、通常マイナンバーカードは、保護シートに入れています。上記モデルでは、手続きする時に毎回保護シートから取り出さないといけません。非接触型は、保護シートから出さなくても良いので、どんな使い心地になるか試して見たいと思ったわけです。予備があっても困りませんからね。購入したのは以下のソニーモデルPaSoRi RC-S380。
マイナンバーカードの読み取りに使える他に、Edyや交通系ICカードの残高情報を表示出来るというユーティリティの存在に引かれました。再び余談ですが、Sony の Pasori Webページから、ICカードリーダー用のドライバー(NFCポートソフトウェア)と、交通系ICカードビューワー をダウンロードしてインストールすれば完了。
ICカードをつなぐパソコンですが、私はWindows10 PC+Chrome を使いました。マイナンバーカード読み取り時以外は、リモートデスクトップでも使えますが、リモートデスクトップでは、マイナンバーカードにアクセス出来ませんので、作業はローカルキーボードマウスから行います。
ここまで準備して国税局e-Taxページをアクセスしますが、この状態では実はまだ準備不足。
e-Taxページの環境を整える
自分でも何をインストールしたかよく分かりませんけど、Chromeからカードリーダーを使ってオンライン申告するために、4個か5個、アプリとアドインをインストールしました。これは、Webページから順番に作業を進めて行けばインストールが必要なシーンがわかるのですが、Webブラウザーを再起動したり、OS自体を再起動しないと有効にならなかったりで私は「さっき入れたじゃないの?」「インストールしたのにマイナンバーカードを読み取れない!」と1時間以上混乱しました。
オンライン申告が終わったあとで、ダウンロードフォルダーを見てみると以下の3つのファイルをインストールしたようです。
- MPASetup_chrome.exe
- jizen_setup.exe
- eTaxWeb_IEsetup.exe
また、Chromeのアドインとして、e-TaxApとマイナポータルAPが必要でした。
この状態になれば、あとは確定申告作業にGo!
入力すべきデータが書かれている源泉徴収票と保険の支払い証明書を手元に入力して行くだけですが、その他扶養家族、配偶者がいる場合はその情報も必要になります。
後先考えずに進めれば30分くらいで入力出来るでしょうが、書類を出したり、関連サイトを確認したり、途中経過を印刷したりで、慎重に進めて行くと、2時間くらいの作業となりました。(アンケートへの回答や関連サイトとのリンクも含む。)
e-Taxサイトの感想
最後にこのe-Taxサイトですが、アクセスする度に進歩していると感じます。
逆に情報が多くなりすぎて、今欲しい情報へのアクセスルートが見えなくなってきたり、普段とは異なる用語が使われるので、途中疑問に思った情報にたどり着けないという、情報迷路になって来ていると感じました。
最初「確定申告」という意識はなく、「年末調整」をするつもりで、サイトを訪れていたので、「さて、最初はどこを見ればいいの?」という疑問。また、過去にe-Taxを利用したユーザーには、「税務署からのお知らせ」というメールが届いているので、このメッセージを読もうと四苦八苦。ICカードリーダーがうまく動かない!
更に、途中で、マイナポータルで設定を行って、生命保険会社の証明書類を「民間送達」で参照出来るようになっているという情報に踊らされて、その設定を探しに保険会社Webページを探しまくったものの、対応準備が完了出来ている保険会社はなく、結局、時間の無駄に。(ただ、この民間送達設定が出来るようになれば、所属会社に紙の書類を提出して、企業でまとめて年末調整してもらうより、e-Taxを使う方が楽になりそうな感じ。)
e-Taxサイトは、手続きを容易にしたいという目的意識をとっても感じますが、まだまだ、作る側視点のサイトだと感じました。
参考
https://www.iodata.jp/ssp/magazine/194/index.htm