仕事でHDDモデルのWindows10 PC をSSDにして欲しいという依頼があり、EaseUS Todo Backup Free というお試し版ソフトウェアを使ってみました。
HDDタイプのWindows PCは、ファイル保存のためのコストは低いのですが、SSDに比べて遅いという欠点があります。データの保存はネットワークドライブ、CドライブにはOSとアプリケーションくらいしか入れないというユーザーの場合、HDDを使うメリットは殆どありません。
SSDに交換したいという場合、通常はSSDとリプレースして、OSを再インストールするところですが、OS再インストールすると、アプリケーションや設定ファイルも入れ直さなくちゃいけなくなるので、今回はドライブ丸ごとクローニングを試してみることにしました。
最初は、クローニングハードウェアを使うつもりでしたが、転送元HDDが3.5inch 512GB、転送先SSDが256GBで、双方SATAインタフェース。
クローンハードウェアの仕様を調べてみると、転送先メディアの方が大きくないと、ハードウェアでのコピーは出来ないと判明しました。ハードウェアで行えると、作業者は何もしなくていいので楽なんですけど、やむなし。
ハードウェアは使えないので、ソフトウェアツールを使用することにします。
検討したのはEaseUSのユーティリティ。Webページを「HDD SSD クローン」で検索して、上位に出て来たツールです。
通常、ディスクのクローニングはパーティション管理だと思うので、Partition Master Free を検討しました。
- ディスク間のデータ転送を行う時、指定されたパーティションをコピーすることが可能です。
- システムを再インストールせずに、古いハードディスクを丸ごと、新しいディスクにクローニングできます。
と、説明ページには書いてあるのですが、どのメニューを使えばいいのかわかりづらく、一旦棚上げに。
よくよくWeb検索結果を見てみると、パーティション管理ツールではなくEaseUS Todo Backup の紹介が多く、バックアップツールの方を検討することにしました。確かに、クローンでバックアップするという手もありますね。
EaseUSホームページの Todo Backup Free からツールをダウンロードして、Windows10 PCにインストール。
その後で、EaseUS Todo Backup Free を起動すると、あとはわかりやすいメニュー。
続いて、コピー元の500GB HDDを選択。
続いて、コピー先にSSDドライブを選択。
ノートPCで使用していたSSDを流用するので、Bitlocker で暗号化されていますが、ツールが自動初期化してくれるようで、そのまま使います。
次へ ボタンを押すと、確認を求められるので、「はい」でクローン開始。
コピーが始まり約10分後の状態です。
半分くらい進みました。
約30分でクローン完了。残り時間表示はあまり役に立ちません。
クローンが終わった後、なぜか、Aドライブとして認識されました。この後で、物理的な配線を切り替えて、SSDをCドライブとして起動したところ、ログインプロンプトが出て来るまであっという間。さすがSSD。
OSを入れた後、アプリケーションを入れ直したり、Webページのお気に入り、デスクトップのショートカットアイコンなどを復元する必要がないのがクローニングのいいところです。転送元HDDが正常に動作している場合はとっても便利と感じました。