最近のPCの嫌らしい点に物理リセットボタンの存在がないことがあります。
デスクトップPCからリセットボタンが消え、更に電源ボタンまでメカニカルスイッチからソフトスイッチに代わり、OSがフリーズした時、電源を引き抜いたり、バッテリーを取り外すしか手段がないような状況が発生するようになってきました。
思うに、クソAppleのややこしい最少ボタンシーケンスで何でもやろうという不便仕様がWindows PCメーカーに浸食しているような感じです。
絶対にOSがフリーズしないのならそれでもいいですよ。しかし、USBメモリを引き抜いた瞬間、雷サージで電源電圧が揺れた瞬間、ドックから外したりドッキングさせた瞬間、何が原因なのか分からない突然のフリーズはしばしば発生します。
こんな時、画面に表示が続いていればまだましなのですが、ブラックアウトしてしまうとPCがどんな状態にあるのかさえ分からない。リセットしていいのか?リセットできるのか?電源を切らないと駄目なのか?
最悪電源ケーブルを引き抜く手はあります。
ノートPCの場合は更に最悪で、リセットボタンがあるノートPCを今では見かけませんし、電源ボタンがメカニカル風でも実はソフトスイッチになっています。電源ボタンプッシュ電源オフが効かなければバッテリーを内蔵しているPCの電源ケーブルを引き抜くことに効果はありませんし、バッテリーを抜ける場合はまだましで、これもAppleの悪影響でバッテリーを取り外すには裏蓋をややこしい手順で外さないといけないモデルが増えています。
私のボトルPC(ノートPCじゃないのにバッテリー内蔵)も気付くと反応が無くなっていて画面表示していないことがあります。HDMIビデオなので、フリーズしているのかビデオ同期が崩れているのか分からない。電源を抜いてもリセットできず、HDMIビデオ出力しかないPCというのもトラブル時にやっかい。ビデオの話は置いておくとしても、ソフト電源スイッチしかないバッテリー内蔵PCがフリーズしたり、反応しなくなった時は非常にやっかいです。
先日、仕事で使っている HP Elitebook 840 が反応しなくなりました。バッテリークローズタイプのモデル。
電源スイッチはソフトスイッチだし、キーボードを叩いて反応がなければ何にも出来ない。
Windowsの場合は、普通、電源長押しで電源が切れるようになっていますので、フリーズと思われる状態を発見したら、電源ボタンを5秒間長押しします。
通常はこれで電源が切れ、もう一度電源ボタンを押せばOS起動が始まります。
また、Windows10を強制的にセーフモードに入れたい場合も電源ボタン長押しで、こっちは10秒長押しを使います。
私が知っている電源長押しは、この2種類。
上に書いた Elitebook 840、こいつが電源投入で反応しなくなりました。
裏ぶたが簡単に開くノートPCならバッテリーを外し、更にバックアップ電池を外し、数秒待ってから逆の手順で組み立てるところです。通常、壊れてさえいなければ殆どこれで復活します。しかし、クローズタイプのノートPCはそれが簡単じゃない。ネジを何個も外して、プラスチックヘラを差し込んで裏ぶたを開け、さらに密着型のバッテリーコネクタを外さないと行けません。
開けなきゃいけないのか〜と思っていたところへ、同僚が15秒リセットやってみたら?と教えてくれました。
15秒リセットって何よ?初めて聞きました。
指示に従って、ノートPCのちっこい電源ボタンを15秒(かそれ以上)押したままにし、離す。
数秒待って、電源スイッチを軽くプッシュ。
そうしたら、びっくり。CapsLockキーのLEDが数秒連続点灯。
そして、Windows10 OS起動のドットがくるくる回る画像が出て来ました。
HPのノートPCには、更に15秒長押しがあるってことを初めて知りましたよ。
後で検索してみると次のURLの情報が見つかりました。
https://support.hp.com/jp-ja/document/c04094174
このケース、故障と間違って修理に出す人は多いでしょうね。もっと、直感的に分かりやすいリセットの仕組みを付けなさいよ。ホント、最低。