Windows10がフリーズしたり、更新ファイルインストール中に長時間応答しなくなりリセットしたりで立ち上がらなくなった場合の対処方法。
Windows10が異常終了で再起動してしまい、ログイン画面までたどり着けなくなった場合、OSを操作できないためとってもやっかいです。
WindowsXP, 7の時代は、起動中にセーフモードに入るキーボードシーケンスがあったため、途中でセーフモードに入って修復することも可能でしたが、Windows10ではセーフモードに入るシーケンスが準備されていないのか、それともCPUが速くなりすぎてキーボードシーケンスを送っている間をあっという間に通り過ぎてしまうのかはわかりませんが簡単にセーフモードに入ることができません。Windows10でセーフモードに入るには、物理電源ボタンを使うシーケンスが準備されているそうです。
PCを操作できなくなった時、電源ボタン長押しでPC電源をオフにし、電源再投入でドットがクルクル回り始めるとホッとするものも束の間、壁紙は出てこないし、画面上のドットも回りっぱなしで先に進まない。マウスは動くのでフリーズしているわけではなさそうなのにPCを使った作業は何もできない。
旧OSのこういうケースでは、あきらめてセーフモードで一度立ち上げ、キャッシュの削除や不要なドライバーの削除、怪しいWindowsUpdateモジュールを削除することができました。それで回復するのは低確率でしょうがデータを退避する機会はありました。
ところが、Windows10 1809、OS起動時にセーフモードに入ることが難しい、というか出来ない。すぐに通常起動になってしまいます。OSが一旦起動してしまえば、設定→回復のモードから次回起動時にSafeモードに入れるのですけど、OSを操作できるようになる前で止まってしまうと、何もできません。(この状態なってしまったら、個人的にはHDDを取り外して別のPCにつないでデータを取り出しますけどね。)
OSがログイン画面にたどり着かず、場合によってはブルースクリーンと再起動を繰り返すとき、セーフモードに入る方法がマイクロソフトのページに紹介されていました。
電源オン→ドットがくるくる回り始めたら電源オフ、これを3回繰り返せば自動修復モードを通ってセーフモードでの起動が可能になります。
具体的には次のURLの3項目に記述があります。
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/12376
うまく行く保証はありませんが、この時選択可能な修復内容は、
- 自動修復に任せて修復する
- だめならセーフモードで起動して、ドライバーの削除やパッチの削除、キャッシュの消去を行って再起動
- これもだめなら、復元ポイントへの巻き戻し
を行うことになります。
Windows10 自動修復に入る方法
- PCがフリーズや、エンドレス待ち状態から電源スイッチ長押し(機種によって約3~10秒)で電源をOff
- 電源オンして、Windows10起動状態のドットがクルクル状態になったら、再びスイッチ長押しで電源オフ。
- またまた、電源オンして、Windows10起動状態のドットがクルクル状態になったら、再びスイッチ長押しで電源オフ。
- もう一度、電源オンで今度はしばらく待つ。ここで、次の状態(リセットか Advanced Option)に行けるようになります。
- 次の画面でトラブルシュート→ Advanced Optionを選択すると複数メニューの中から、
Startup Settings を選択できるようになります。
Restartして、次に止まる画面でセーフモードを選択すれば、目的のセーフモードで起動できます。運が良ければ修復もできるでしょう。
- ダメな場合はトラブルシュート→ Advanced Option をもう一度出して、そこで System Restore を選択することができます。復元ポイントを作成しているなら、前回保存した日時までOSを巻き戻すことができますので、そこからもう一度やり直すことができます。
でもまあ、何割かはOS再インストールを行うことになるでしょう。
こういう状況にならなければ幸いです。BitLockerなんか使っていると更に状況悪化。OSが起動しないわ、他のPCでデータ吸い出しするためには回復コードが必要になるわ。
データは、OneDriveに保存するか同期しましょう。