サーバー交換: Atom 330からCore2Duo Vostro220sへ

今年2019年1月から本サイト運用に使ってきた Intel D945GCLF2 Atom330ボードですが、昨日2019/09/02の深夜に交換作業を行いました。
今度のハードウェアは自作PCではなくメーカー製。DELL Vostro 220s。DELLのスリムタワーPCです。
マイクロATXらしいマザーボードや汎用パーツをうまく組み合わせてあります。

Intel D945GCLF2 ボードはAtom330 CPU(2コア/4スレッド)オンボードの低消費電力PC。DDR2メモリだけインストールすれば、即使えるというお手軽ボード。低消費電力CPUで最大メモリ容量が2GBなのでパフォーマンスは高くありませんがADSL回線で運用している当サイトのサーバーとしては適当です。RAMを2GBしか積めないという欠点がありますが、スワップをSATA2 HDDに確保することによって、メモリ不足も仮想記憶でなんとか代用できていました。
満足して使っていたのですが、PCケースの換気が良くないようです。最近HDDの熱を放熱し切れていないことに気が付きました。
サーバー構築時は冬だったし、低消費電力PCなので発熱は気にしていなかったのですが、最近設置場所を移動して手に触れやすくなったのでPC筐体を触ってみたら特定の位置が結構熱い。HDD取り付け位置の裏側が相当熱くなっています。
確かにPCケースは2000年頃に使われていた HP VectraVEi7DT を流用しているため冷却ファンが弱い。HDDがこんなに発熱するとは思っていなかったのでケースの冷却は電源ファンだけに頼っています。そして夏場。
メモリ容量が小さいことも、スワップが多くHDDのアクティブ状態を長く維持し、発熱要因になっているようです。ケースファンを増設するという手もありますが、24時間マシンにノイズ源を増設したくないし、パーツ交換の効果を見たいという興味から、今回はPCリプレースを選択しました。

自作PCサーバーリプレースは、毎回時間を掛けて作業していますが、今回はHDD故障じゃなく、SATA HDD x2 で構成されているだけなので、バックアップはせずに直接別PCのSATAポートに移設できそうです。

では、次のサーバーハードウェアを何にするか?

友人からもらった DELL Vostro 220sを使う事にしました。
Vostro220s はスリムタワーPCで、元々はPentium E5400, 2GB DDR2-SDRAMが搭載されていました。HDDは2〜4台マウント可能なようです。(標準は2台)CPUとメモリを多少アップグレードしておきます。

アップグレード内容は、

  • CPU: Pentium E5400→ Core2Duo E8400
  • メモリ:1GBx2→2GBx2 = 4GB
  • ビデオ:グラフィックアクセラレータを取り外し(発熱を抑える)
  • LAN: オンボードLANとPPPoE用にPCI NIC の2枚刺し

このハードウェアに、旧サーバーの HDD x2 を移設して再起動。rc.confなどのNICのドライバー名を書き替えてリプレース作業完了。SATA HDDで構成されていると引っ越しが簡単。

目的の発熱対策ですが、ケースファンの数が増えたため筐体が熱くなるという問題は解決しました。しかし、この排気ファン、スリムタワーケース上部へ風を排出するため、ケース上部に物を置けなくなりとっても不自由!今までキーボードを置いていたんですが置き場所が無くなりました。できれば後部に排気して欲しいものです。

リプレース後のパフォーマンスですが、ベンチマークしたわけじゃありませんが、Atom→Core2duo が相当効いているらしく、レスポンスが上昇。メインメモリを2GB→4GBに増量したこともスワップを減らす効果が出て、レスポンス上昇とHDDの発熱低下に役立っているようです。
HTTPサーバーの同時接続数に制限を掛けていたのですが、これを少し増やすことが出来ました。

良いことばかりではなく、CPUが30W省電力タイプから、65Wの発熱タイプに変わったため、負荷が上がると足下が熱くなることになります。PC上の置き場所も減ったし。

とりあえず、Atom CPUからCore2Duoで数倍パフォーマンスが良くなることが分かったので、来年夏場はAtom CPUで4GB以上のメモリを積めるものを試してみようかと考えているところです。

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