Windows10: ボトルPCをビルド1903へ更新で大ハマリ

サードウェーブのDiginnos CAN PCをWindows10で使っています。

Diginnos DG-CANPC (ボトル型パソコン Windows 10)
Atom x7-Z8700 4コアCPU + 4GB メモリのオールインワンPCなのですが、Cドライブが32GB内蔵SSDのため、Windows10の大型アップデートの度に大変苦労しています。このPCじゃありませんが、Intel Stick PC STCK1A32WFC では更新作業に45時間掛かったこともあります。

1809からBuild 1903 への更新はしばらく放置してきましたが、そろそろ上げてもいい頃かと更新を行うことにしました。Cドライブだけで更新をかけようとすると、Cドライブの残り容量は28GB中約3GB。空き容量をあと約6GB作るのは相当ファイルを消さないといけないので、面倒。

ここ数回の大型更新では、内蔵SSDの空き容量が不足している場合、USBメモリを使用できることになっています。USBメモリを使った更新はスピードは遅いもののCドライブが容量不足でも更新できるのがいいところ。作業を開始すれば、後は待つだけと思っていたのですが、大ハマリしました。

FAT32の32GBのUSB 2.0メモリをUSBポートに刺した後「今すぐダウンロードしてインストールする」のリンクをクリックして、ダウンロードを開始。

ダウンロードが終わりインストールが始まりしばらくすると以下の画面が表示されたので、USBメモリのDドライブを指定して、作業を継続。

ここで気が付いたのは、今までは内蔵SDスロットのマイクロSDはWindows Updateに対応していなかったはずですが、今回からSDメモリに対応したようです。

Windowsの更新には空き容量が必要です

 

あともう少しです。

USBメモリのアクセスランプがピカピカして順調に進んでいるように見えたものの、気が付くと更新がエラーで終了していました。

この更新プログラムをインストールできませんでした。もう一度お試し下さい。

更新用テンポラリファイルが書き込まれていたはずの、USBメモリがいつのまにか見えなくなっていたのが原因のようです。USBメモリはいつも使っているものなので、壊れているわけではないものの、Diginnos CAN PCと相性が悪いのか、突然OSから見えなくなってしまいます。
このUSBメモリは諦め、今回からサポートとなっているマイクロSDを使い、更新をやり直すことにしました。

SDメモリスロットにFAT32で初期化した32GB MicroSDを挿入し、同じ手順を実行。

今度は、テンポラリファイルを保存している最中にそのドライブが見えなくなることはなかったものの、再起動時に「エラー:外部記憶域メディアを挿入し、[OK]を押して下さい。」と出て、OKボタンを押しても反応無し。SDメモリを入れ直しても、OKボタンは反応しません。やむなく「キャンセル」を押すと、更新作業自体が中止されてしまい、ビルド1809 として再起動してしまいました。

どうもOSが起動する前に、本来ロードされるべきSDメモリ用のドライバーが読み込まれないため、SDメモリ上のファイルシステムが見つからないようです。CAN PCの作りがそうなのか、SDメモリスロットを持つノートパソコンなら大丈夫なのか?それは分かりませんけど、CAN PCの場合SDメモリスロットは一時保存エリアとして使えないようです。

USBメモリを使うしかないようなので、今度は別のUSB 3.0の 64GB USBメモリを接続し、また最初からやり直し。

更新ファイルのダウンロード、USBメモリからインストールが始まり、リブート。
画面には「更新プログラムを構成しています。0%」と出て、パーセント表示が増加するのを待っていたら、0%のまま1時間経過しても変化無し。待つしかないので放置して数時間。気が付くとログイン可能になっていて、成功したかとログインしてみると、ビルと1809のまま。エラーコード: 0xc1900101

更新の履歴を表示する 前回のインストールが失敗しました。0xc1900101もう一度やってみるものの、結局また同じような結果。エラーコード:0x80070002

1903の機能更新プログラム エラー 0x80070002何度やり直したことか。やり直し1回に数時間掛かるため、ここまで1日半以上費やしたのに進歩無し。
一応、USBメモリとSDメモリをFAT32じゃなくNTFSにフォーマットすることも試したものの、駄目でした。
USBメモリもSDメモリも諦めざるをえません。どうしても駄目だったら、MicrosoftからWindowsのISOイメージをダウンロードしてクリーンインストールするしかありませんが、サポート情報が消えるのでこれは避けたい。

Cドライブのファイルを消すことにしました。ディスククリーンナップツールで再インストール可能なものは全部削除。これで、9.74GBの空き容量を確保。

この後で、もう一度ビルド1903への更新を開始。
ダウンロード、インストールが開始され、再起動。「更新プログラムを構成しています。0%:PCの電源を切らないで下さい。処理にしばらく掛かります。PCは数回再起動します。」今まで%数字が更新されなかったのが、1%、、、、12% と数字がゆっくり上昇。やっと1903へ更新が進んでいるような雰囲気が現れました。

数時間で何回か再起動し、ログイン画面が現れ、ログインしてみると、やっと 1903 となっていました。

この時のSSD Cドライブ空き容量 1.88GB。

ディスククリーンナップツールを使って、旧Windowsファイルを消そうとすると、21.1GB が対象サイズであると表示されびっくり。28GBのCドライブ中、21.1GBが旧ファイルかよ!
実際、消してみると空き容量は12.6GBにしかなりませんでした。そりゃそうでしょう。

結局、Windows10 Build 1903 に上げるまで48時間くらい掛かりました。作業が順調だったら5時間くらいの作業のはずだったんですがねぇ。Cドライブが28GBくらいしかないスティックPCやボトルPCにとって、Windows10の大型アップデートでは災いです。

大型アップデートのあとは、設定が初期化されるアプリがあるので、これをまた設定変更しないといけません。

例えば、タスクマネージャの表示が初期化され、Windowsファイヤーウォールの ping 疎通をさせていたのが無応答になっています。これも面倒くさいけど、手動で再設定。

バージョンアップして何か良くなった点があるか?と考えると、まだ分かりませんね。

 

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