STIHL: 刈払機 FS22R プライマリーポンプ交換

今まで放置してきたツケが回ってきたというか、やる時間が無くて放置してきた自宅と畑の草刈りを行う必要が出て来ました。

少し離れた場所にある、しばらく見ていなかった畑に出かけてみると、夏場になり雑草がすごい状況になりつつありました。畑の方は、2018年西日本豪雨で土が流されてしまい、今は何も育てていないのですが一面に雑草が茂りつつあります。雑草と言っても オオアレチノギク だけみたいなので、抜くのは簡単で、優先順位を下げても後でなんとかなりそうなのです。

しかし、畑への入り口通路がすごい状況。オオアレチノギク とクズと竹が絡みあってバリケード状態になりつつあります。草の固まりの中がどうなっているのか全く見えず、蛇や小動物でも潜んでいた日には腰を抜かしてしまいます。手作業ではどうしようもない感じです。

幸い、我が家には STIHL FS22R という古い草刈機があり、これを動かして草を刈るしかない!

STIHL FS22R 背面
これは、亡くなった父親が使っていたもので、私は使ったことがありません。エンジンのかけ方さえ知らない!

でもまあ、ラジコンやバイクと同じだろうと、残っていた混合ガソリンを新たに入れてスターターを引っ張ってみたものの、プスンとも言わず始動する気配無し。

付属品やマニュアルがどこにあるか分からないわ、Webページ上にもマニュアルは見つかりません。メーカーと型番を検索してみると、保守パーツの供給さえ終わっていて、PDFなどのマニュアルもオンラインではアクセス出来ない。STIHLってなんて最低のメーカーなんでしょう。サポートしなくていいから情報は残しておいてくれよ〜。
いろいろ検索してみると、STIHLって技術力が高いメーカーではあるものの、量販店には部品供給しておらず、特約店などの系列を通さないとメーカー修理はおろかパーツさえ入手できないサポート体制の会社だとわかりました。直ぐ作業しなくちゃいけない状況で、今、メーカーは頼りにならない!

草刈機をよく使っている知人に尋ねると、チョークの他、手動ポンプでガソリンを送り込む必要があるとのこと。ポンプって何?

エアクリーナーの近くにゴム製の手押しポンプがあって、それを数回押してあらかじめキャブレターに燃料を送り込むんだそうです。

ポンプをシュポシュポ押して、チョークを引いて、スターターを引っ張ったところ・・・・掛かったよ〜。エンジンが始動しました。特に変な音はしません。チョークを戻すとエンジン回転数が上がってゆき、アクセルで回転数をコントロールできます。ただ機種が古いだけで調子が悪いわけではなさそう。

とりあえずエンジンは掛かったのですが、一度エンジンを止めると再始動が大変。
ポンプ操作は始動毎回必要なのか、それとも長時間停めた後だけでいいのか分からないし、操作方法も分からないことだらけ。
掛からなくなる度にポンプを押していたら、ポンプからガソリンが漏れ始めました。ポンプ全体が湿ってしまっていて、どうも手押しポンプの材質が劣化していてひびが入ったようです。が〜ん。

STIHL FS22R プライマリーポンプ劣化

近所にメーカーの販売店や特約店があるならともかく、すぐに動かしたいようなケースでは、メーカー専門店サポート体制を取っているメーカーは使うべきじゃありませんね。こっちはすぐに直して使いたいわけですから。

再びYouTube、Amazonで「刈り払い機 ポンプ」を調べてみると、見つかりました。プライマリーポンプという名称なんですね。結構安いパーツ。

 

ゴムだと思っていたのは多分シリコンで、YouTubeの映像を見る限りでは自分で交換できそう。パーツだけあればいいのですがAmazonからの到着を待っていたら雑草が手に負えなくなりそうで、すぐに修理したいので、近所のホームセンター(ユーホー)に走りました。
見つけるのに苦労しましたが、マキタの保守部品が互換性ありそうでこれを購入。500円也。(Amazonより高いわ。)
燃料タンクを停めているネジを3本緩めて取り付け位置からずらすと、プライマリーポンプの留めネジへのアクセスが可能になり、取り外せました。

草刈機、刈払機のプライマリーポンプ、新旧写真は、左が今まで使っていたもので、右側が新品。

逆の手順で元に戻して交換は終了。

プライマリポンプ交換後の FS22Rこれでプライマリポンプ交換は終了。

あとで近くのホームセンターに立ち寄ってみると、そこにも丸山製作所のプライマリポンプ在庫がありましたが、値段は更に高く、780円でした。時間があるならAmazon で買うのが安そう。

さて、これでエンジンが掛かりやすくなったかというと、そうでもなくて相変わらず始動は大変。
それでも、この刈払機を持って草刈には出かけました。ローター部分はチップソーではなく、ナイロンコードが付いています。近くの駐車場にたくさん生えている雑草で少し使い方の練習をして、離れた場所にある畑の入り口で本番。

ナイロンコードではクズのツルに歯が立ちませんでした。
全く草刈が出来ないのではなく、切り取ったクズのツルがローターに絡まって連続作業が出来ないのですよ。ツルが絡まる度にエンジン停止。ローターからツルを取り外し、エンジン再起動。これがなかなか掛からない。
1m x 2m 四方刈り取った時点でナイロンコードが切れてしまい、ギブアップ。この装備は効率悪すぎ。

プライマリポンプ交換はうまくいったものの、エンジン始動とブレードをなんとかしないと草刈りが進まないことが分かった数日間でした。
また、作業は長袖、長ズボン、長靴、手袋、ゴーグル、日除け防止という重装備で行わなくちゃいけないので、1Lペットボトルの水があっという間になくなってしまいます。草刈は過酷な環境ということも認識しました。

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