前回、前々回のメモにあるとおり、先週からフィーチャーフォンに格安SIMを使って、通信料金を節約できないかと実験と検討を続けています。
ここまでに分かった格安SIM活用のハードルとなる点は、APN設定とPCメールアプリ導入ができるかどうか。
- ガラケーと呼ばれるフィーチャーフォンは、音声SIMをSIMスロットに刺すだけで、音声通話とSMSが使用可能になる。
データ通信は、FOMA USB通信ケーブルとATコマンドを使う事で無事にAPN設定が完了できれば行うことが出来るが、アプリがキャリアのサーバーしか参照することが出来ないため、実質的に使えない可能性が大。私はATコマンドによるAPN設定を失敗。
音声通話とSMSのみ使えればよいという用途、例えば家の電話を廃止し代替としてガラケー端末を使いたいようなケースでは有効ですが、メールやWebブラウザーも使いたいならこの環境は不可。 - OSがAndroidで形態がフィーチャーフォンであるガラホの場合、設定メニューからAPN設定が出来るため通話、SMS、データ通信が使える。格安SIMを活せる可能性があります。
ガラホは Android OSであるものの、Playストアが利用できないように設定されているため、データ通信は可能でもPCメールを使用できるアプリがプリインストールされていないと、結局キャリアメールしか使用できません。
あらかじめPCメールが使用できる機種を確認して購入する必要があります。
入手したガラホ端末がGmailなどのPCメールソフトを含んでいない場合、apkパッケージを手動でコピーしてインストールすることで、PCメールを使えるようになる可能性はありますが、ガラホの画面サイズを考慮してない可能性もありますので事前確認が重要です。
前回メモに残した情報を元に Docomo Aquos SH-01J を Amazonマーケットプレースで購入しました。SIMロック解除済みとなっている業者のものを選択。
docomo AQUOS SH-01J ブルーブラック 白ロム ケータイ SHARP
68% オフ
この機種はAPN設定が出来ることとPCメールを使えることを、あらかじめ取扱説明書PDFで確認しました。
品物が届いて、格安SIM(DMM.comのSMS付きデータSIM)を入れれば、SMSはすぐに使えるようになりました。
続いて、設定アプリのネットワーク設定にDMMのAPN情報を入力。これで、データ通信も行えるようになりました。Webブラウザーを起動して確認。アンテナはLTEモードで接続できていることを示しています。
この後で、メールアプリからPCメールにgmailアカウント情報を入力して、imapでGmailにアクセス出来ることも確認できました。
音声SIMを持っていないため、厳密には音声通話はテストしていませんが、SH-01J を使えば、格安SIMで、通話、SMS、電子メールが使えるだろうということがわかりました。この後は、OCN mobile oneのデータ専用SIMに入れ替えて、APN情報もOCN mobile oneを追加設定。もちろんデータ通信は正常動作。
ただ、SH-01J は機能が豊富。Webブラウザー、地図ソフトなどどちらかというとスマートフォン向きのアプリが、タッチクルーザーEX とテンキーで利用できるように無理矢理カスタマイズされている感じで、メール以外に手を出そうとすると、スマートフォンに慣れた指先にはイラッっと来てしまいます。
災害時のような緊急時も合わせて考えた時に電話もWebも不自由なく使いたいなら、フィーチャーフォンと、スマートフォンまたはタブレットの二台持ち歩きにするか、スマートフォンだけで我慢するのかの二択ではないかと思います。
ガラホ Aquos SH-01J と格安SIMの組み合わせは問題なく動作するものの、テンキーで利用のはちょっと苦しいということが分かったところで本日のテストは終了とします。
余談ですが、SH-01Jの価格は、中古 iPhone5s よりも高く、普段なら手を出さないところです。