iPhone5s: 内蔵バッテリー交換にチャレンジ

レンタルしていたiPhone5sを返却しなくちゃいけなくなりましたので、中古のiPhone5sをAmazonで調達しました。
Docomoの中古品、16GB品で 7,800円でした。32GB品が欲しかったのですが、注文時には適当な中古在庫がなかったため16GBで我慢。
DocomoのiPhone5s は Docomo系の格安SIMならSIMロック解除不要で使えるのがいいところです。ちなみに、OCN Mobile OneのSIMを使用。

使い勝手に問題はありません。

予想していたことですが、バッテリがへたってました。一日持ち歩いても大丈夫なんですが、一日が終わる頃には空っぽになるのと、突然電源が切れるので、バッテリー交換することにしました。
バッテリー交換の選択肢としては、自分で作業するか、ショップに依頼するか。調べてみたところ同じ市内にiPhoneのバッテリー交換対応をしているショップが何軒かあることが判明しました。交換コストはショップによって異なりますが、約5,000円。

自分で交換する場合は1500円前後の互換バッテリーを購入する必要があります。
iPhone4sの自己バッテリー交換は簡単だったので、YouTubeを検索してみたところ、自己交換する様子のビデオが何本も見つかり、iPhone4sよりは作業工程が面倒になっていると感じました。
iPhone5sでは裏ブタじゃなくて、フロント画面を外すことになるし、両面テープを取り除くのが相当面倒くさく見えます。

それでも1,500円と5,000円の差は大きいし、過去の経験からバッテリが消耗してもう一度交換作業を行うことになりそうなので、経験を積むことも目的とし、自分で交換作業を行うことにしました。
今回はiFactoryというお店の物を購入。
工具は iPhone4sバッテリー交換時に付属してきたものがあるので、工具が付属していないものを選択。
1,600円也。

 

iFactory の iPhone5s自己交換用互換バッテリー。工具無し。

iPhone5s用バッテリーの内容物

工具は iPhone4sバッテリー交換時に付属していたものを流用。

iPhone4s用の工具

工具付きでもっと安い商品もありましたが、充電トラルブル、寿命、発熱問題が発生したりすると嫌なので、明らかにサポート無しの中国製っぽいのは避けました。まあ、全部 made in Chinaでしょうけどね。

参考にしたのは、以下、二本のYouTube動画。

 

上の動画はフロントパネル全体を一旦外して作業ています。バッテリー交換だけなら液晶画面を取り外す必要はありません。
下の動画はフロントパネル基盤をつないだまま作業しています。

フロントパネル基盤を取り外さずに作業できるんだ!と思い、下の動画を参考に作業を始めたのですが、作業しづらく、腕がもう一本欲しい!と、結局、動画(上)のようにフロント基盤をバッテリー側の基盤から取り外して作業を行いました。

作業開始。

1. ネジを外す。

インタフェース左右のネジを外す。ここは、スター型のネジを緩めて外すだけなので簡単ですが、ネジを無くさないように注意。

2. フロントパネルを持ち上げる

吸盤を使ってフロントパネルをちょっとだけ持ち上げ、隙間が出来たらプラスチックヘラを突っ込んで隙間を広げて行く。メインボタン用フラットケーブルを切らないように注意すること。
この作業に関してはビデオ(下)が役に立ちました。
吸盤がもう一個あると少し楽になったかも。

ホームボタンケーブルを取り外す

3. メインボタンケーブルを外す

メインボタンフラットケーブルは、金属クリップで押さえつけられているだけなので、先が細いマイナス精密ドライバーをクリップ下に入れて持ち上げて密着を外し、あとはピンセットでクリップを取り外し。

コネクタを固定しているクリップを押し上げるさらに、小ヘラでコネクタを取り外します。

メインボタンケーブルを取り外したところこれで、最初の難関をクリアー。

4.バッテリーコネクタを外す

バッテリーコネクタは、2箇所のネジを取り外して金属プレートを取り除き、パネル下のコネクタをヘラでこじって抜きます。

あと一本、フタを持っておく腕があれば、この状態でバッテリー交換作業できるのですが、ヘルプを求めず一人で作業すると液晶画面が載っているパネルが邪魔になります。または、フタを支えるアームのようなものを準備しておけばいいかもしれません。

バッテリーコネクタを外す。これは簡単。

私は諦めて、液晶パネルを本体から取り外すことにしました。

5. 液晶パネルを取り外す

取り外し作業は、バッテリー同様、4箇所のネジを外して、金属パネルを除き、コネクターを外すだけなので簡単。(大変なのは戻しの方。)

フロント画面とメイン基板をつないでいるコネクタは3箇所。

 

メイン基板のコネクタ3箇所

バッテリーが載っている基盤側だけになると、持ち上げたり回転させたり出来るので取り扱いが簡単。

6.バッテリーを取り外す

下の写真でバッテリー下にある灰色の部分が両面テープ。

バッテリー裏の両面テープ

これをピンセットでつまんで、巻き取ってゆきます。(巻き取ったあとのテープをピンセットから取り外すのがとってもやっかいです。)ちょっとだけ巻き取って、長手方向に回してから引っ張ってもよし。

両面テープの端をピンセット巻き付けて剥ぎ取る

基盤からバッテリーを取り除いたあと、バッテリー側に付属していた両面テープを貼り付けてケースに戻すのが手順。

7.交換バッテリーを取り付ける

iPhone5s, バッテリー, 交換用両面テープ

私の場合はもう一度バッテリー交換を行いそうなので接着力が弱い普通の両面テープを使いケースに固定しました。ビデオでも付属以外の両面テープで大丈夫って言ってましたし。
持ち歩いている時にぐらつかなきゃいいだけなのでね。

この時点では、まだ、バッテリーをコネクタを接続しません。接続して電源が入ってしまうと困りますからね。

このあとは、パーツを取り外した逆の手順で元に戻します。

8.逆順に組み立てる

液晶画面のフロントパネルを一人で元に戻すのは、もう一本腕が欲しい!
また精密ネジの1本が磁石にくっつかない金属だったので、なかなかねじ穴に正しく挿入することが出来ず10分くらい苦労しました。

このあとでバッテリーコネクタを接続。

メインボタンのインタフェースをピンセットとヘラで元に戻します。この場所は、液晶画面をずらして置けるので、ちょっとだけ楽。

メインボタンのケーブルを再接続

コネクタの上からクリップをはめ込み、固定して基盤作業は終了。

ピンセットを使ってクリップでメインボタンケーブルを固定9.動作確認

ネジを締める前にiPhone5sを起動して、バッテリーが使えることを確認します。半分くらい充電されているもののようで、51% と表示されました。

ネジを締める前の動作確認無事に認識されて動作していますので、インタフェース横のネジを固定。

これで作業終了となりますが、このあとちょっとドッキリすることがありました。

iPhone5s が熱い!

バッテリー交換の物理作業が終了したのは良いのですが、手で持っているとiPhoneの裏側が急激に熱くなってきました。やけどするほどではないのですが、iPhoneをハードに使用してバッテリーが過熱してきた時の熱さ。

慌てて電源OFFして、吸盤を使ってiPhone5sを開けて隙間からバッテリーに触ってみたものの、熱さは感じず。あれ〜。バッテリにタッチするまで1,2分掛かったから?

多少不安を抱えながら、組み立て直して充電してみたのですが、今度は熱くならず。

バッテリー交換でバッテリーステータスが初期化されたのかな〜?

作業後の感想

iPhone4s のバッテリー交換作業と比べて、コネクタを外す箇所が多く、バッテリー固定用両面テープを取り除くのに時間が掛かりました。確認しながらの作業なので、約1時間半ってところ。
最初にボディーのネジを外して、上蓋を持ち上げる時は力の加減がわからず、また縁部分を持ち上げようとすると液晶と縁部分が別々に外れてくるので焦りました。ビデオに同じ状況があったのでとっても参考になりました。
両面テープ剥ぎ取り工程は、ビデオではテープの材質とか判りませんでしたから力の加減がわからず、加減がわかるまで苦労しました。テープ巻き取りをやってみると、端っこ部は劣化しているけど、本体下接着部分は強度が残っていましたので、切れずに済みました。

作業時間を考えれば、ショップ作業の約5,000円という料金は悪くない金額でしょう。iPhone5s 所有期間中に一度だけバッテリー交換を行うという条件ならばショップ利用の方が楽。

2回以上バッテリー交換が必要なくらいiPhone5sをハードに使うなら、1回目はドキドキで時間も掛かりますが、自己作業で交換すれば、2回目以降のバッテリー交換は30分もあれば終わるでしょう。2回目は、フロントパネル用インタフェースは外さずに作業できるでしょうし。

YouTubeにバッテリー交換ビデオをアップロードしてくれている人たちには感謝感謝です。

印象に残るよう、作業内容をメモに残して作業完了です。

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