HP Photosmart 6510用互換インクHP178XL、黒がにじむ

HP Photosmart 6510 と OfficeJet4620 の2台はどちらもHP178XLが対応インクです。
HP 6510は純正インクHP178のメカニカル部分の品質が低く、インクが出ないトラブルが多発し、インク量も少ないため不満が尽きません。私にとって印刷作業は頻度が低いため今は互換インクを使用しています。
ここ数年HP6510は、自分の家族と近所に住んでいる親戚の年賀状印刷専用プリンターと化していて、稼働時期の90%が11,12月となっています。インクにとってもひどい使い方なんでしょう。

互換インクを使い始め3年になりましたが、互換インクも良いことばかりじゃないと気づきましたので、メモしておきます。

今回も黒インクのトラブル。
発生したのは OfficeJet4620 上なんですが、インクはHP178XL互換インク。インクを入れ替えた直後なのに、黒がちゃんと出ない。ちゃんと出ないという意味は、下図のように黒で印刷されるべきところが、にじんでしまい、文字にならない。
擦れるのともちょっと違います。

HP178XL互換インク、黒がちゃんと出ない。互換インクの場合、空気穴対策は十分に行われており穴を針でつつく必要はありません。
なのに、こんな具合でちゃんとした印刷になりません。

ヘッドクリーニングやレポート印刷を行っても解決せず。
ふと、インクカートリッジの接触が悪くて途中で空気が入っているのでは?と思いつきました。

インクを一度取り外し、再度取り付け直した後、インク穴の真上と思われる位置を何度か強く押しました。
その後でレポート印刷してみたところ、無事に黒が出るようになり解決。

純正HP178XLインクのカートリッジ上部を針で刺してもインクが出るようにならない場合、インク受け部分とカートリッジの物理的な接触が悪かったのかも。純正インクを使っていた頃気付けば試せたんでしょうけど手遅れ。

さて、その他の互換インクの欠点と感じる点。

  1. 時間の経過とともにインクの色が変わって行くこと。今回、約1年ぶりに大量印刷しようとしたのですが、マゼンダやイエローで印刷されるべきところがどす黒く変わっていました。装着して1,2ヶ月でインクを使い切れば問題ないのでしょうけど、半年、一年と長期間インク交換をしない使い方では色が変化してしまうようです。純正インクでもカートリッジが使用期限情報を持っているのですが、それを無視した使い方をした時、互換インクの劣化は純正以上だと感じました。(個人的な感覚です。)
  2. 互換インクはシールを外してプリンター本体に装着しようとした時、インクが漏れやすい。
    気が付くと手が青色になっていたり、作業用の上にインクが付いてしまったりします。純正品ではそういうことは感じたことがありません。
  3. 高速印字すると、色が擦れることがある。
    年賀状の宛名一覧のようなA4全面に文字印刷するようなケースで、高速に印字されると液滴供給が間に合わないようで、途中、かすれた部分が発生します。
    印字速度を落して、高品質印刷すれば解決しますが、互換インクはインクカートリッジ内からプリンター内部への液滴供給速度を純正品ほど調整できていないようで、大量のインクを上に載せないといけないようなデザインのものを印字した時、印字品質が劣化します。

なんだかんだで純正品はプリンターの性能を発揮できるように調整されているようです。高いけどね。

年賀状印刷の、宛名面を純正インクで印刷するのは無駄だと感じますが、デザイン面にこだわり画像を印刷したいなら互換インクよりも、純正インクが良いのは間違いありません。

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