GLM Win10Pro, Office2010搭載スティックPCを買ってみた

モニター直結できるSTCK1A32WFCR というIntel Compute Stick をWindows10環境のちょっとした動作確認用に使用していて便利なのですが、メインメモリが2GBしかなく、Cドライブに至っては大型 Windows Update の実行にも支障が出る32GB(実質使えるのは28GBくらい)なので、時々その非力さにイラッと来ることがあります。また、Windowsとして使用する場合は32bit Windowsしか使えないので、Windows Subsystem for Linux(WSL) を使えません。4GBメモリ/64GB SSD のスティックPCも欲しいな〜と思っていたところ、GLM スティックPC というものを見つけました。

GLM スティックPC Microsoft Office 2010/Windows 10/ インテル Atom Z8350/メモリ 4GB/SSD 64GB/USB3.0/WIFI/HDMI/Bluetooth/ Stick Computer

約2万円という価格で、Windows10 Pro、MS Office2010 が入っています。

Officeのバージョンが最新ではないものの、リモートデスクトップが使える Windows Professional バージョンと Office が入って 2万円って、ハードウェアの価格ってこのうちいくらなのだ? 実際に購入してみると、アクティベーションできなかったり、本当は Homeバージョンという落とし穴でもあるんじゃないの?って疑いながらも、購入してみました。

商品が届いて、実際に起動してみると、実際に Win10Pro、Office2010 が入っています!(←入っていて当たり前なんですが。)Intel Compute Stick やその他の新品PC購入時と違って、「user」というアカウントが作成済みで、少し前の Windows Update をインストールした形跡がありました。

どうも、HomeバージョンのスティックPCを、ショップオプションでProへバージョンアップし、Office2010をインストールしてくれているみたいです。

Amazon で同様に検索してみると、同型っぽいスティックPCがありました。起動時に M1Sって表示されますので、間違いないでしょう。

きっとこの製品の中をアップグレードして再販しているんでしょうね。
ソフトウェアがアップグレードされて、なお価格が安くなるとは、なんて素敵なサービス。

さて、体感できるパフォーマンスですが、操作に関しては Intel Compute Stick STCK1A32WFCR とあまり変わりありません。メインメモリが2GB→4GBとなっている分、動きが軽くなっているんでしょうけど、それを感じるか?と考えると比較しながら使っている訳じゃないし、劇的に速くなっている訳でもありません。

ゲームをする予定はありませんが、YouTube 動画くらいは再生しますので試してみました。

画質はデフォルトの自動に設定したところ、1080p 動画の再生が行われました。
Chrome(32bit) はグラフィックアクセラレータをあまり使用せず、CPUが処理を行う仕様のようで 1080p HDビデオを再生するとCPU負荷が100%に張り付きます。(64bit Chrome は私にとっては必須のユーティリティ CmdSpaceが利用できないという理由で未使用。)
EdgeはGPUへの負荷分散をうまく行っているようで、1080p HDビデオ再生中はGPUの負荷が20%程度へ上昇するもののCPU負荷が100%に達することはありませんでした。
STCK1A32WFCR はWin10 Homeなので、64bit命令を実行出来ず、データ処理量が多いビデオ再生が64bit OSに比べて不利かも知れませんが、M1sと比べると同じ動画でも多少もたつく感じです。CPUクロックが少し高く、64bit命令が使える64bit Windowsということで、M1sはパフォーマンスが良くなっているようです。

ビデオ再生が十分実用的だと思えることは良い点です。
USBポートが2ポート付いているのもありがたい点。

初期アカウント user に関しては、(悪意は感じないものの、このアカウントで変なプログラムが動くのも嫌なので)安全性を考えて、他の管理アカウントを作成した後、消去。

まだ、Windows Update が入って、再起動を繰り返しているところですが、GLM M1s スティックPCは、Windows10で使うならコストパフォーマンスに優れたPCに思えます。

台風で外に出られなかったため、今回は最近購入したものレビューを残すことにしました。

Comments

  1.  初めまして。製品名を検索し、たどり着きました。 当方、同製品を一週間ほど稼働し、その後しばらくして起動すると、あらら画面が出なくなりました。ボタンのランプは点いているのに。これって画面が出ないため、起動しているのか、故障なのかわからないていう状態なのですが、何か助言はございませんか。突然ですいません。

    1. GLMに限らず、スティックPCの場合、再起動したり、放置してSleepや休止状態に遷移したり、モニターに接続する複数PCを切り替えた後、元のPC画面を表示させようとすると、画面がブラックアウトしたまま元に戻らないことがよくあります。
      原因は、HDMIのコピープロテクト機能とPCのHDMI表示サイズの不一致や、PCの待機モード。(と思います。)

      こういう場合に私が行っているのは、
      1. モニターの表示ポートを切り替える
      2. モニターの電源を、一旦数秒以上落とす。
      3. HDMIケーブルを抜いて戻す。接続し直す。
      4. モニターの電源を入れ直した後、PCの電源長押しで再起動。長押しは10秒〜30秒。(スティックPCのLEDがオフになった後、入れ直し。)
      5. 別のモニターにつないでみる。

      スティックPCのように、可動部分が殆ど無いハードウェアが簡単に壊れることは滅多にないので、私の場合は、だいたいはこれらの操作で画面が表示されるようになります。モニターのメーカー、モデルによっては、スティックPCが再起動して、画面が表示されるまで、結構時間が掛かることがあるので忍耐は必要です。

      なによりも、Windowsを画面無しでも起動状態がわかるように、起動後スリープ状態に落ちないようにし、さらにping応答するように設定し、Proならリモートデスクトップが使えるようにしておくのがいざというときに安全です。

  2. 早速のお返事ありがとうございました。実は2台持ちしておりまして、一台は何をやっても表示せず、返品いたしました。もう一台は、ケーブル接続をやり直し、一応使えています。

    1. そうでしたか。
      Stick PCは動いていれば用途に合わせて使うだけなんですが、画面表示が出来ないトラブルが発生した場合、手の出しようがなく、トラブルシューティングが困難ですね。つなぎ替えられるポートやモニターが複数あれば原因究明につながる場合がありますが、状態がわかるまでがなかなか大変です。とにかく、HDMI接続は、モニターの仕様書に書かれていない特性ではまります。
      私の場合、Intel Compute Stick で同様の症状が発生し、ギブアップして Intelに交換してもらいましたが、最近は画面が表示されなくても、だいたい状況がわかるようになりました。

      M1sの場合は、USB3.0ポートがあるので、あらかじめUSB VGAを使えるようにしてDualディスプレイ化しておくとか、USB LANを接続してpingを打てるようにして、こういう状況でも状態をつかめるようにしておけば、トラブル時に多少は楽になるかも知れませんね。

重石政和 へ返信するコメントをキャンセル