前から思っていたことなのですが、Windows10の管理ツール:コンピュータの管理の中にある「ディスクの管理」から、消去できないパーティションがあります。「ボリュームの削除」がグレーアウトされて選択できません。
特に他のOSで初期化したものや録画用HDDとして使っていたものをWindows10で使おうとしてそうなる傾向にあります。パーティションを消して初期化できないわけはないはずなのですが、調べるのが面倒で放置していました。
USBメモリで顕著なので、こういう状況に陥った時は、Macに接続して不要なパーティションを削除してから、Windowsに移動して必要なパーティションを作成していました。
WindowsXPを使っていたころは FDISKを使っていたのですが、GPTパーティションが出てきたころからか使えなくなり、Windows10にはfdisk.exeコマンドが存在すらしていない状況です。FDISKは面倒ではありましたが、一度理解してしまえば何でもかんでもパーティションを消去できたので便利でした。
いつまでも、Macを使ってパーティション操作をするわけにはいかないので、今回、Ubuntu インストールに使用したUSBメモリを、Stick PCに接続して初期化しようとしたとき、パーテイションに触れないという問題に遭遇したので、重い腰を上げて調べてみました。
Web検索をしてみると、diskpart.exe というコマンドラインツールを使うんだそうです。
立ち上げてみたら簡単でした。FDISK.exe 風の対話型メニューが出てきて、GUIから削除できないパーティションを消すには、select partition X でパーティション番号を選択して、delete partition または delete partition override で消すだけ。override は、EFIパーティションなど、システムパーティションを消す場合に必要になることがあります。ほぼFDISKのパーティション削除手順と同じ。
やってみたコマンドとその結果が以下。
Microsoft DiskPart バージョン 10.0.14393.0 Copyright (C) 1999-2013 Microsoft Corporation. コンピューター: STICK3 DISKPART> list disk ディスク 状態 サイズ 空き ダイナ GPT ### ミック ------------ ------------- ------- ------- --- --- ディスク 0 オンライン 28 GB 0 B * ディスク 1 オンライン 29 GB 200 MB * DISKPART> select disk 1 ディスク 1 が選択されました。 DISKPART> list disk ディスク 状態 サイズ 空き ダイナ GPT ### ミック ------------ ------------- ------- ------- --- --- ディスク 0 オンライン 28 GB 0 B * * ディスク 1 オンライン 29 GB 200 MB * DISKPART> list partition Partition ### Type Size Offset ------------- ------------------ ------- ------- Partition 1 プライマリ 29 GB 201 MB DISKPART> select partition 1 パーティション 1 が選択されました。 DISKPART> delete partition DiskPart は選択されたパーティションを正常に削除しました。 DISKPART>
この後で、GUIからパーティション作成ができるかどうかをチェック。
「新しいシンプルボリューム」というメニューが使えます。
これで、今後こういうケースで使うべきコマンドがわかりました。
余談ですが、これまた作成したFATパーティションを消そうとしてマウス操作したのですが、ボリュームの削除 メニューを選択できませんでした。コマンドインタフェースからdiskpartを使うからいいのですけど、どういうポリシーでこういう使い勝手にしているのだろう?