バイク冬支度: シールドが曇らないヘルメット、OGK Kabuto

通勤ライダーにとってつらいのが冬場の早朝通勤。気温低下で燃費は悪くなるわ、寒さでシールドが内側から曇るわで、早朝の走行はつらい。
途中、この場所を通ると必ずバックミラーと風防が曇って真っ白になる地点があり、その場所近辺は霧とモヤが発生するためヘルメットのシールドが曇りやすく、湿度が高い日には10秒おきにシールドをぬぐうことになりイライラしますし危険でもあります。シールドをぬぐうために革手袋ではなく、軍手を使っています。
シールドの曇り方も、霧でシールド外側に水滴が付く場合、低温と高湿でシールド内側が曇る場合、両方の場合いろいろあります。交通量が少ないからいいのですが、冬場のシールド曇り止めとして、前から気になっていたシールド内側に貼り付けるピンロックシートを試してみることにしました。

 

残念ながら、これはピンロック対応ヘルメットにしか取り付けることが出来ません。私が使っている、Honda Access のヘルメットには取り付け不可。出費は痛いのですが、ヘルメット内側が曇る期間は約5ヶ月も続くので、思い切ってヘルメットを新調することにしました。

ヘルメットは、OGK KABUTO ASAGI というジェットタイプ。ジェットタイプにしたのはPCXシート下トランクにはフルフェイスヘルメットは入らないためです。下記 Amazon リンクの パールホワイトモデルとオプション扱いのピンロックシートを、いきつけのモトビルド・フロンティアで発注しました。

OGK KABUTO ASAGI

OGK KABUTO ASAGI

ヘルメットは内側に日差しを遮るサンシェードを内蔵しており、出し入れを、左外側にあるスライドレバーで操作できます。朝晩、通勤時は、太陽が低い位置にあるのでこの機能はありがたい。カーブを曲がると、太陽光線直撃ってことは毎日で、今は眼鏡へクリップで取り付けるタイプのサンシェードを使っていますので、これが不要になります。

ピンロックシートは、ヘルメットシールドとその内側に空気の層を設けることで、シールド内側に水蒸気が付着しないようにするという仕組みらしいということは想像できます。

http://www.ogkkabuto.co.jp/motorcycle/products/openface/asagi/option_parts.html

ピンロックシートはオプションなので自分で取り付けないといけません。これは、スマートフォンの画面にシールを貼る時並に面倒くさい!

今回、Amazonではなく、バイクショップで購入したのは、この取り付け部分をお店に丸投げできることと、梱包材の処分もお願いできるため。古いヘルメットはまだ使いますけど、廃棄するヘルメットがある場合、通販ではなく、バイクショップで購入する方が楽です。今回は、ヘルメットとPINLOCKシートで約24,000円でした。

PINLOCKシートの取り付けですが、まず、ノーマルのシールドをヘルメットから取り外して、その後でシールド内側をきれいに掃除。そこにピンロックシートを貼り付けるのですけど、シールドは大きくカーブしているところにフラットなシートを貼り付けるので、とっても大変そうでした。一度貼り付けたシートは基本的には取り外さない。最後にPINLOCKシート保護膜を外して作業終了。次回があるなら自分で出来るかも。

昼間に受け取ったので、まだ、早朝走行時の曇り止め効果は体験できていませんが、夕方の外気では問題なし。内側からいくら息を吹きかけてもPINLOCKシール部分は曇りません。ただし、自分の眼鏡は曇ります。

この後でヘルメットスピーカーを旧ヘルメットから移設しました。スピーカーは、DAYTONAの有線ヘルメットスピーカー。

Asagi は内装を取り外して洗濯できるようになっているため脱着部分が多く、ケーブルの配線は内装の隙間を通すことが簡単にできます。ヘルメット側マジックテープだけは、近くのホームセンターまで買いに行って、以下のものと同型のものを使いました。ASAGIの場合は、マジックテープを貼り付け可能な部分に選択肢がないため、丸形マジックテープよりも、四角いタイプの方が便利。ここしかないという部分に、テープをカットして貼り付ければ取り付け終了。ケーブル固定用に、ガムテープなどを使う必要はありませんでした。

欠点もあります。

結構大型で、インナーサンシェード、エアの循環機能などがあるためか、今まで使っていた Honda Access のジェットタイプよりも一回り大きく、PCX150シート下のトランクに入れるとトランク底部がいっぱいになります。ヘルメット内装がPCXトランク底部突起物と干渉して、浮き上がります。その結果、シートを降ろしても完全に閉まらない!つまり、余裕がある形でPCXトランクに入らないということです。

干渉しているのは内装のクッションなので、押さえつければ沈み込み、シートを閉めることは出来ます。リアボックスもあるので、ヘルメットを無理にシート下に入れる必要はなく、リアボックスに入れればいいのでしょうけど、リアボックスには防寒着や長靴を入れているので配置換えが必要になります。
と思っていたら、3日間使用したところで、シート下にちょうど収まりがよい位置と角度を発見。アゴ紐を締めた状態でトランクの形状に合わせてちょっと捻って置けば、特に抑えることなくすっぽり入る位置があります。余裕は全くありませんが、シート下にぴったり収まっています。

また、新品のためか、かなり窮屈。ヘルメットとしては機能を果たしているって事なんですが、眼鏡を利用している私には脱着が面倒くさい。また冬場でマスクもしているため、脱着の度にマスクがずれます。ヘルメットの脱着がとっても面倒になりました。
メガネを固定するスリットがありますが、加工精度の問題かどうも左右のバランスが悪く、左右の密着感が異なってしまいます。しばらく使っていると慣れるのかも知れませんが、今はまだ違和感があります。

さて、実際に冬場の早朝に試してみたところ、確かに全然曇らない。これはすごい!
残念なことに私はメガネとマスクを着用するので、マスクから漏れる吐息がメガネを曇らせてしまいます。マスクを外せば曇りませんが、冬場の朝夕通勤にマスクを外すと、顔が相当寒い。ネックウォーマーを使うという手もありますが、その場合は雨や霧で湿ってしまうんですよ。また、マスクをしたままヘルメットを被る訳で、その時に耳紐が伸びちゃう。こういうことなら、フルフェイスのピンロックシール付にしておけば良かったかも。

でもまあ、ピンロックシールの有効性は確認できました。

そして予期せぬプラス効果もありました。それは、夜、視界が明るい!ASAGIの新品シールドのためだと思います。今までのヘルメットのシールドは数年使っているので、恐らく表面に微細な傷があって光が散乱しているのでしょう。(明るい時は全く気になりませんでした。)新品シールドと比べるまで劣化していることに気づきませんでした。

まだ脱着に慣れていませんが、通勤に使うには、性能がよいヘルメットです。

追記:

冬場の早朝の低い太陽を遮るために、サンシェードを下ろしたところ、曇ってる〜!
サンシェードは曇り防止じゃありませんからね。
眼鏡の曇り対策と合わせて、フロント側のエアインテークを開けておけば、メガネの曇りを最低限に抑えられます。ただし、顔が寒い。
サンシェードを使う前に、エア取り入れを行った状態で時々シェードを下ろしていれば、メガネ同様シェードも走行中の曇りを防げます。停止していると曇りますけどね。
ネックウォーマーを使って風が顎に当てることを防げるなら、シールドを少しだけ開けておけばメガネの曇りを最小限に抑えられます。私の場合はピンロックシートとシールドの境目が丁度運転姿勢で前方視線の位置に来てしまい邪魔になるので、シールドを少し開けるのは運転しやすさにもつながります。

PCXのシート下にピンロックシートヘルメットを無理せず収納するという条件なら、OGK Kabuto Asagi は良いソリューションだと思います。シート下に格納する必要がなければ、フルフェースタイプのピンロックシート対応ヘルメットの方が冬場用としてはお勧めです。

長期使用してみた感想:

1年半くらい使った時点で、ピンロックシートとシールドの接着性が劣化してきました。
曇り止め機能にはほとんど影響ありませんが、雨天走行時に水がシールドとピンロックシートの間に入り込むことがあります。きれいな水ならいずれの蒸発してくれますが、少しでも汚れた水だとシールド内側に汚れが残ります。
この汚れは一度ピンロックシートを外さないと拭き取ることが出来ませんので、大変やっかい。

ピンロックシートの密着性は、シート縁のシリコンシールの汚れとピン接触部分の劣化度に依存するので、毎に日使用するなら、時々ピンロックシートをきれいに水洗いするのが良いと思います。

または、毎年シールドとピンロックシートを取り替えるのがよいかもしれません。

 

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