HP製ラップトップPCのバッテリーと powercfg コマンド

先日、Windows用ポータブルPCのバッテリー消耗度を把握するためのコマンド、”powercfg.exe”が system32 の下にあるということを知りました。

このコマンドで「容量の設計」と「前回の完全充電」の差を計算することによりどの程度バッテリーが消耗しているのか、健康なのかを判断できます。

私が持っているノートPCで、powercfg.exe  が使えるのは Dynabook だけなのですが、10%程度劣化していることがわかりました。仕事場にはHP製のラップトップPCがたくさんあります。こいつらのバッテリー消耗具合はどうなの?と調べてみたところ、とっても不思議な状況になりました。

どのWindows7 HPラップトップにpowercfg コマンドを発行しても、常に「容量の設計」と「前回の完全充電」の値が完全に一致します。
その代わり、同じ機種のラップトップPCなのにPC毎に容量が異なります。Folio 9470m と Elitebook 840 G1とG2 で試してみたのですが、常に 容量の設計 = 前回の完全充電 になります。

次のテーブルは、うち一台の情報をHTMLファイルから切り出したものです。

スキャン時刻 2017-05-30T05:09:36Z
スキャン時間 1 秒
システム製造元 Hewlett-Packard
システム製品名 HP EliteBook 840 G1
バッテリ:バッテリ情報
バッテリ ID 19975 2014/06/18Hewlett-PackardPrimary
製造元 Hewlett-Packard
シリアル番号 19975 2014/06/18
種類 LIon
長期 1
容量の設計 45532
前回の完全充電 45532

 

つまり、HPのラップトップPCでは、前回の完全充電値しか取れないということ。
それでも企業では殆ど問題になりません。何処かに新品バッテリーが転がっているので、それをインストールして測定した値を「容量の設計」値として使えばいいだけですからね。それに、通常経費は所有者である会社持ちになるでしょう。

問題は個人ユーザー。
個人で同じ方のPCを何台も持つことはないでしょう。
そうすると、設計値と現在のフル充電容量を知ることが出来ないという訳です。

Windows10の powercfg コマンド実行結果をまだ取れていないので、Windows7 であるためにこうなのか、それともHPポータブルPCのバッテリーはこういう仕様なのか?
HPのバッテリーはシリアル番号フィールドに日付が入っているので、何年くらい使っているバッテリーなのかは簡単につかめます。

コメントを残す