バイク運転時のヘッドフォンとして、骨伝導ヘッドセットを購入してみました。
Givi フロントスクリーンを装備したPCX 走行時、ヘルメット内でiPod(ホイールモデルのiPod nano)を利用するために、有線ヘルメットスピーカーを利用しています。
[デイトナ] ステレオヘルメットスピーカー 75693
(2024/09/09 09:47 GMT +09:00 時点 - 詳細はこちら価格および発送可能時期は表示された日付/時刻の時点のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、購入の時点で当該の Amazon サイトに表示されている価格および発送可能時期の情報が適用されます。)時速60km/h くらいまではこれで問題ないものの、自動車専用道路を走る場合にはどうしても速度を70km/h 以上に上げる必要があります。こうなると、風切り音が大きくなりヘルメットスピーカーからの再生音が全く聞こえなくなってしまいます。聴いているのが音楽なら多少聞こえなくてもいいのですが、トーク番組なので、番組内容が聞こえないというのは不都合です。(密閉型ヘッドフォンを使えば風切り音をカットするのは簡単ですが、外の音を遮るようなヘッドフォンは使いたくありません。)
安易に、ボリュームを上げれば?考えるものの、そうすると風切り音が小さい低速時にスピーカー音量が大きすぎて耳が痛くなるし、何より外の音が聞こえにくくなり危険です。それにヘルメットに取り付けているのは、イヤホンではなくスピーカーなのでiPod nano のアンプではこれ以上ボリュームは上がらない。
ボリュームを大きくできたとしても耳が痛くなるだけ。
こういう状況で、前から試してみたかったのが骨伝導式ヘッドセット。音で鼓膜を揺らすのではなく、骨を揺らして鼓膜の内側にある渦巻き器官を直接振動させるというヘッドフォン。耳から入る音とは別ルートでコンテンツが伝わってくるため、風切り音が気にならなくなるかも!と期待して、先日ドスパラに行った時に、骨伝導ヘッドセット DN-914699(有線骨伝導イヤホン BK) を買ってみました。これね。
https://www.donya.jp/item/74371.html
- 最初はヘッドフォンだと思っていたのですが、マイク付のヘッドセットでした。
- 有線なのでバッテリー不要かと思っていたら、振動出力にパワーが必要なようで充電式バッテリー内蔵でした。
- iPhone や Android と接続する場合は、クリップ部分でボリュームや再生・一時停止をコントロールできますが、Wheel iPod nano などと接続する場合は、モードを切り替えて只のヘッドセットとして使う必要があります。
- 頭全体のフィット感が無い。これは、伝導部分と頬をある程度の圧力で密着させる必要があるため、ヘッドフォンを頭の上から被るのではなく、後頭部側から挟み込む形状になっているためで、頭と確実に接触している部分が骨伝導部だけになり、なんかフラフラしている印象になります。
- ヘッドセットをしたまま上を向くと、ヘッドフォン後部が首や衣服とぶつかってずれる。
- 音質がヘッドフォンとは異なる。トーク番組はあまり問題ないが、良い音の音楽を聴きたいのなら向いていないと思う。
- 音質とは関係ありませんが、使用しない時は忘れずに、ポジションをS(iOS,Android用)にしておかないと、Cのままだと待機電力が大きいそうです。
とまあ、結構使いにくい。ただ、ヘルメットをかぶってみるとそれほど悪くありませんというか、ヘッドフォンなのに全然邪魔にならない。ヘルメットの外にヘッドセットの一部が出るので、ヘルメットをかぶった後でヘッドフォンの位置ずれ直しが出来るという具合。
さて、問題の走行速度と、骨伝導ヘッドセットの相性問題。
駄目でした。
考えてみれば当たり前なのですが、ヘッドフォンがあろうと無かろうと、速度を上げれば風切り音が大きくなります。速度70km/h で番組を聴きたい場合は、速度70km/h の風音に負けない音量を供給する必要があります。60km/h で丁度聞こえる音量にセットしてあるなら、70km/h では番組は聞こえなくなりますので、最初から70km/h, 80km/h 走行時用の音量に上げておく必要があります。
70km/h 走行用の音量はスピーカーの時よりも小さくて済むとは思いますが、結構大きな音量です。この音量で、時速40km/h 走行をするとやかましいと感じます。それでも、耳の穴は空いているので外の音は聞こえます。スピーカーと違うのは、音で耳が痛くならないこと。やかましいのはやかましいけど、音源が遠くにある騒々しい音を聞いているような感じ。
スピーカーより耳に優しいとは思うものの、頭の周りをごちゃごちゃさせる(マスク+ 眼鏡+ヘッドセットでは、耳周りのオプション多すぎ)よりは、高速走行しない時はヘルメットスピーカーの方が楽 って感じました。
高速走行時は骨伝導ヘッドセット利用の方が良さそうなので、長時間自動車専用道路を走る場合は、高速手前かサービスエリアあたりで接続を切り替えるような使い方が実用的じゃないかと考えているところです。