今日、久しぶりに TBSラジオのホームページをスクロールしてみたら、「ラジオクラウドのアプリが誕生しました」って、バナーがあることに気が付きました。
が〜ん、このバーナーいつから、貼り付けられているんだろう?今日まで気が付かなかったよ〜〜。と思いながらリンクをクリック。
ストリーミングだけじゃなく、ダウンロードして聞けるようになった模様です。
昨年(2016年)半ばにTBSラジオがPodcast 廃止し、WebページベースのTBSラジオクラウドが始まり、Podcastに慣れていたユーザーにとっては、非常にコンテンツを利用しにくい状態になっていましたが、 iOS と Android 用にそれを補うアプリケーションが開発されたようです。昨年のTBSラジオ番組の中でも、ラジオクラウドというサービスはすこぶる評判が悪いとTBSラジオ側も認めていましたが、その状態がようやく解消されるのかも・・・と早速試してみることにしました。
「最高!」と言うには、ほど遠い状態ですが、Webページベースのラジオクラウドに比べれば、改善されています。
話を少し戻して、iOS/Android 用アプリケーションへジャンプする手前のページ
https://radiocloud.jp/hp/index.html
に、TBSラジオ以外の放送局アイコンがたくさん並んでいるんですよ。首都圏の民放の他、OBC、ラジオ沖縄などもありました。
TBSラジオクラウド専用アプリケーションではないの?と思いながら、紹介記事に目を通してみると TBSラジオじゃなく、HAKUHOUDO なんたらになっていたので、民放ラジオ局を巻き込んで新しい仕組みを構築中なのかも知れません。
アプリケーションをダウンロードし、起動してみたところ、まずログインしなくては何も始まりません。TBSラジオクラウドにアカウント登録してあればそれをそのまま使えます。TBSラジオクラウドでは当日分であればログイン無しで使えたのに、アプリになったら必ずログインが必要そう。ただし一度ログインすれば、記録されて次回以降は不要になるようです。
TBSラジオ以外のラジオ局の Podcast風番組が複数現れました。TBSラジオ以外はコンテンツ数が少ない。Podcastで聞いているラジオNIKKEI の番組が含まれていないので、民放局がPodcast配信を全てラジオクラウドに移行しようとしている訳でもなさそう。
そんなことは後回しにするとして、
目的とする番組によってコンテンツの量に大きな差があります。帯番組には1週間分のコンテンツしか保存していないものもありましたが、「夢★夢エンジンは」2015/04/04 からの番組が聞けます。太っ腹!これがドライバーリクエストになると、1ヶ月前までの分しか残っていません。日曜天国になると、2007年のものから保存されていました。番組の性質にもよるのでしょうけど、注意していないと長期間保存のものとごく最近のものしか残されないものがありますね。
聞きたいコンテンツ再生方法は、
- タイトルをクリックしてストリーミング的にすぐに聞く(プレイリストには登録しない)
- (↓)アイコンをクリックでダウンロードして、プレイリストに登録して聞く
のどちらかで出来ます。ダウンロードの場合は、複数番組が登録されたプレイリストが出来上がり、上から順番に再生されるようです。WiFi でダウンロードして、外出先でパケット代金を使わずに聴くという使い方が出来そうです。
プレイヤー画面は iOS Podcast などとほぼ同じ。再生速度切り替え、スリープ、スキップ、巻き戻し機能があり使い易い。再生開始時に広告ビデオが流れるのが面倒ですけど、これが運用費用をまかなってくれているのでしょうから我慢我慢。
途中で止めてしばらく時間が経過した場合でも、途中から再生を継続できるのが、TBSラジオクラウドとは違っている良い点の一つです。ストリーミング的に聞く場合も番組を一旦バックグランドにダウンロードしているようなので継続聴取できそうな雰囲気です。(試していませんけど。再生が終わった後、ファイルを保持するかどうかの違いじゃないかな?)
プレイリスト機能は無いよりマシという程度で使い勝手はかなり悪いと感じます。番組選択した順番に登録され、あとから再生順を変更することは出来ないようです。Podcastのように、未再生・再生済みを管理出来る訳ではなく全部手作業で行わなくてはいけません。
でもまあ、最初ですからこれでいいのでは?
その他の良い点としては、プレイリストがラジオクラウドアカウントとリンクされているようで、複数のモバイル端末 iPhone, Android で一つのプレイリストを共有できます。一つの端末で作ったプレイリストは、同じアカウントでログインした別の端末に現れます。ただし、自動コンテンツダウンロードは行われていないので、オフラインで聞くには事前にWiFi接続で、コンテンツをダウンロードしておく必要があります。
WebベースのTBSラジオクラウドにくらべてとっても良くなってはいますが、メインでは使わないだろうな〜と感じています。
現時点で私が感じた問題点は、次のようなポイント。
- iOS の場合、9.0 以降が必要。私は、iOS 8.x 以下のiPad, iPodTouch, iPod nano がメインなので、このアプリケーションを利用するケースは限られると感じています。iOS9 の iPhone もあるにはあるので、たまには使うかも。せめて iOS7 以上のデバイスに対応して欲しかった。
- 通信機能がない iPod nano では使えない。
- プレイリスト管理機能がショボい。ラジオクラウドでダウンロードしたファイルを、Podcast App に渡してPodcastに再生を任せられるなら、プレイリストを並べ替えたり出来そうですが、今のところは無理みたい。
- Android でも iOS のPodcast 風ユーザーインタフェースが使えるのはとってもありがたいことですが、Android では、アプリケーションもコンテンツは必ず内蔵ストレージに保存されるため、容量が小さい端末では内蔵メモリが圧迫されて使い物になりません。ちゃんと使うには、コンテンツダウンロード先にSDメモリを選択できるようにする必要があります。
- スリープモード設定に、「エピソード終了時」が無い!(iOS9 App)
- iTunes のようにイコライジングできない。Podcast Appも出来ないので、そういう意味では同じだが、外で聞くためにはイコライジング機能が必要。
- ダウンロードしたエピソードが再生中の場合、消せない!
ダウンロードした最後の一つのエピソードはどうやって消すんだ?
わざわざストリームモードで別のエピソードを再生させて、その隙に消すしかないの?
私が使うケースとしては、
- 大量の過去コンテンツが蓄積されている教養系番組のバックナンバーを自宅で再生する。
- 外出時に、番組が話題になった場合の、サンプル再生として利用する。
- 聴取可能エリア以外の番組を聴く場合。(Podcast が無いかコンテンツが異なる場合ですね。)
くらいかな〜と考えています。要するに、時々使うくらいかなって感じています。このリリースで開発は終わりってわけではないと思いますので、良い印象を持っています。それに、参加する放送局や番組が増えてくると、思いもよらない番組に出会えるかも知れないのが今後の楽しみです。コンテンツが良ければ多少の使い勝手の悪さには目をつむりますから。
私の場合は、移動中、メディアプレイヤーに触らず、流しっぱなし、聞きっぱなし で使うケースが多いので、通信機能がない iPod nano または iPod Shuffle を主に使用します。特に運転時。
そのため、あらかじめ聞きたい番組をダウンロードして、プレイリストを作り、移動前に再生開始。目的地に到着したら、停止。帰宅後、再生済みコンテンツはプレイリストから自動で消去。新しいコンテンツをプレイリストに登録して、次回外出時に利用。
残念ながら、こういう使い方はタブレット系デバイスでは、無理じゃないとしても、再生、停止ボタンがタッチ式なので使いにくい。
やっぱり、聞きたい番組は自分で録音して iTunes で管理するという手順を継続するしかありませんねぇ。幸い、ラジコタイムフリー番組を録音可能なRadikoPad がリリースされたことにより、過去番組をiTunes に取り込む作業はとっても楽になります。
そうそう、ラジオクラウド Appがリリースされたことにより、モバイル端末向けのTBSラジオクラウドサイトは 2017/2末で終了なんですってね。