電波時計、冬場はなぜか時刻合わせが失敗する

今の時代、どこの家庭でも電波時計を使っていると思いますが、我が家でも新たに時計を購入する時は電波時計を選ぶようにしているので、いろんな場所に電波時計があります。

しかし、なぜか毎年冬場だけ、アラーム付き電波時計の時刻がずれています。壁掛けタイプの大型アナログ電波時計は、時刻合わせが失敗している様子は見かけないのですが、私が使っている目覚まし時計型電波時計は気が付くとアンテナマークが消灯しているんですよ。それも毎年この時期、冬場だけ。設置場所は同じなのに・・・・

40kHz専用と40kHz/60kHz タイプのものを両方使っているのですが、どれも同じ傾向のようです。

まず、居住場所(設置場所)ですが、広島県のほぼ中央あたり、木造家屋に設置していますので、電波は通りやすいはず。40kHz 受信タイプは福島県からの距離は 800km くらいだと思いますので、遠くはありますが受信可能地域ではあります。40/60kHzタイプは、どちらの電波を受信しようとしているのかはわかりませんけど、冬場はアンテナマークが消えているのをしばしば目にし、夏場はアンテナマークが消える事は滅多にありません。

自室は、サーバーを含めて複数のPCが動いているし、WiFiの電波もあるので、電波状況は良くないかも知れませんが、周波数帯がまったく違っているため、時刻受信に影響するほど妨害はしていないと思うんですが。

電波を受信できず、クロック同期できない場合は、クォーツ時計として機能するので、一日に一度でも同期できれば1秒程度の誤差で済むはずなのに、気づくと30秒くらいずれていることがあります。

一台は、CASIO の DQD-60J。60Jという名前のくせして、40kHzしか受信しない。
こいつは、特に問題の目覚まし時計で、目覚ましをセットしていないにもかかわらず、時々、勝手に目覚ましが鳴ります。リンガーを止めても、スヌーズが働くことがあり、どういう作りをしたら、時々(100日に1回くらい)勝手に設定していない時刻に目覚ましを鳴らすような製品を作ることが出来るのか不思議に思います。突然深夜とか早朝に、目覚ましが鳴り始めます。

そして、電波時計信号の受信性能が悪い。

数10秒も時刻がずれている時は、やむを得ず時計を持って電波を探し回っています。一応、2階窓際の高い位置に持って行くと電波受信できるということはわかっているのですけど、なぜ冬場だけ電波が弱くなるんだろう?

湿度?気温?
長波ってこういうものに影響される性質だったっけ?
壁が含む水分の影響?

この時期になると、毎年不思議に感じます。

2019/03/14 追記

今日、電波時計メーカーの人と話す機会があり、冬場の時刻合わせが失敗することについて尋ねてみたところ、理由がわかりました。

時刻合わせ用のビーコン電波は長波ですので、電離層に反射します。
直接受信ではなく、電離層での反射電波で時刻合わせしている(と思われる)地域の場合、季節によって電離層の高さが異なるため、反射波が届くエリアが変化します。
直接波が届かず、反射波が降りてくる地域からも外れてしまった地域は、タイムビーコンが届かない、または届いても弱すぎて時刻合わせができない可能性があります。

逆に、タイムビーコンのサービスエリアから外れた地域でも、季節によっては遠く離れたビーコンを拾って時刻合わせできてしまうこともあるそうです。

そうそう、電池は温度が下がると出力電圧が少し低下します。出力電圧が低下した電池を使っている場合も、時刻合わせ機能が働かない場合があります。電池は化学反応により物質を電気に変えるため、気温が低い冬場は化学反応が弱くなり、時刻合わせに必要な電力を得られない可能性があります。室温が低下する前に電池を新品と交換するといいかもしれません。

コメントを残す