前々から気になっていた、USB3 VGAビデオアダプター。
拡張性が乏しいノートPCをマルチディスプレイ2〜3台構成にしたり、アナログVGAポートが装備されていないノートPCをアナログVGAポートしか付いていないOHPに接続してプレゼンテーションを行う目的など、アナログVGAポートを拡張できると紹介をされています。
ビデオカードといったら、パソコンで最もパフォーマンスを要求されるパーツです。全てのアプリケーションや、シーンでハイパフォーマンスが要求されるわけではありませんが、USBごときでビデオ信号を十分な速度で送り続けることが出来るの?と疑っていました。
身近で試した人がいるなら色々質問したいところですが、残念ながらそういう環境ではありません。
ところが最近、Amazonで価格が2,000円と、試して失敗しても惜しくない価格で販売されるようになってきました。今、サーバー構築が一段落したところなので、早速購入して、このUSB接続VGAビデオアダプターを試してみることにしました。
購入したのは次のパーツ。「Patech USB3.0 to VGA変換アダプター ビデオグラフィックカード1080pサーポート Windows 10/8.1/8/7/XP対応」
WindowsXP ~ 10に対応していて、しかも1080p だそうです。XPってUSB3が使えないのではないかという気がしますが、それは置いておくとして、とりあえず Windows7 稼働中の J3160NH に接続して試してみることにしました。
購入したのはいいですけど、説明書もな〜んも付いていません。広い範囲のWindows OS対応とあるもののどうやって使うの?と思いながら、アダプターをUSB3ポートに差してみると、なんとアダプターはUSBメモリにもなっていて、そこにドライバーが入っていました。

USB VGAを接続すると自動的にUSBメモリが出現
FL200DX というドライブを開くと、そこにドライバーが保存されています。
考えるよりも接続してみるのが早かったようです。(通常はドライバが先、ハードウェアは後からなんですけどね。)
この FLUSBVGA-1.1.323.0.exe を実行すると、通常のビデオドライバーインストール作業が始まります。
このあと、PCの再起動を行えば、USB VGAビデオが有効になりますが、初回はモード設定をしていないのでちゃんと表示されるのは設定後。
デバイスマネージャを確認してみると、ディスプレイアダプターとしてではなく、USB Video Class Device という項目に認識されていました。ここら辺の原理はまだよく分かりません。
認識がディスプレイアダプターではないということは、描画機能やビデオメモリは持っていないということなのかな?そうすると、描画はCPUがやっているの?ビデオメモリは主記憶兼用?とまあ、全く調べていないので動作原理がよく分からないのですけど、デスクトップ表示やメールや事務的なプログラムはビデオカードと遜色ない速度です。USB3.0 to VGAの性能ををなめてたわ〜。これはすごい。
この結果から思ったのが、Mini-ITX ボードの AD2700-itx ボード。これは内蔵ビデオGMA3650がWindows10からサポートされないため 16:9 画面が使えない、PCIスロットはあるもののWindows10対応PCIビデオカードを調達出来ない→Windows10未対応 という形になっていますが、このビデオアダプターはWindows10対応ということなので、Windows10インストールまで内蔵ビデオで行い、その後 USB VGAアダプターに切り替えれば、問題なく動くって事?
また、USB3.0 が使えないはずのWindowsXPにも対応となっているのは、USB2.0でも接続だけは出来るということ?例えば、マルチディスプレイを接続する余地がなくビデオ拡張ポートが付いていないノートPCや Intel Compute Stick などの USB2.0ポートにも接続して、速度を犠牲にすれば動くということなのかな?
ということで、時間がある時に
- AD2700-ITX
- USB2.0 + WindowsXP
で動くのかどうか試してみたいと思っているところです。