FreeBSD 9.3 のメンテナンスサイクルが終了するためサーバーの OS更新を計画中です。
FreeBSD10.3 にするか FreeBSD11 へ一気に上げるか悩みどころですが、使わないバージョンがあるのも面白くないので、FreeBSD10.3 を 7VTXE Athlon XP 1600+ のテストマシンにインストール中です。
USBやATA接続光学メディアからインストーラ起動できないので、OSをインストールするには別マシンでインストール済みのFreeBSDが必要になりますが、それさえ準備すれば普段通りのインストール作業。
FreeBSD10.3 を起動後に /var/log/messages を確認してみると、/var/log/messages に次のメッセージが記録されていました。トラブルではないようですが、expired の文字はちょっと気になる。
インストール用HDDも同じFreeBSD10.3 なので、同じメッセージが記録されていました。
Dec 23 12:28:13 pc39 ntpd[631]: ntpd 4.2.8p9-a (1): Starting Dec 23 12:28:13 pc39 ntpd[632]: leapsecond file ('/var/db/ntpd.leap-seconds.list'): good hash signature Dec 23 12:28:13 pc39 ntpd[632]: leapsecond file ('/var/db/ntpd.leap-seconds.list'): loaded, expire=2016-06-01T00:00:00Z last=2015-07-01T00:00:00Z ofs=36 Dec 23 12:28:13 pc39 ntpd[632]: leapsecond file ('/var/db/ntpd.leap-seconds.list'): expired less than 206 days ago
メッセージは、/var/db/ntpd.leap-seconds.list の有効性チェック。leap-seconds とはうるう秒 の情報ファイル。ntpd.leap-seconds-list を見てみると、うるう秒の情報が書かれたファイルだとわかります。上位サーバーと時計を合わせるだけなので別になくても問題ないとは思うのですが、どこからか機能が追加されたようです。
3行目で、有効期間と最後のうるう秒 情報が表示され、4行目でファイルが失効していると示しています。
うるう秒を知らなくても、ずれた時刻はすぐに同期されるでしょう と思うもののエラーメッセージが記録され続けるのも腹立たしいので、調査してみることにしました。というか、ファイルを何処かから持ってきて新しくすればいいだけでしょう。
https://forums.freebsd.org/threads/56645/
に情報がありました。ntpd デーモン起動コマンドにうるう秒ファイル更新機能が組み込まれているようで、
# /etc/rc.d/ntpd onefetch
で更新できました。
Dec 23 13:28:13 pc39 ntpd[632]: leapsecond file ('/var/db/ntpd.leap-seconds.list'): loaded, expire=2017-06-28T00:00:00Z last=2017-01-01T00:00:00Z ofs=37
ただし、ファイルの有効期限は、すぐの 2017/06/28。
うるう秒はうるう年とは違い定期的に発生するものではなく、補正する機会も最大年2回なので、自動でファイル更新する必要があるかどうか?
うるう秒発生頻度よりも、OSをリブートする機会の方が大きいと思うので、私のPCのような下層のサーバーには ntpd.leap-seconds.list ファイルの仕組み自体が不要だという気がします。(オンライントレードをやっているような人には必要かもね。)
ちなみに、このファイルによると、2017/1/1 はうるう秒補正が行われるようです。
こちらの情報によると、ファイルの自動更新も可能なようです。