HP Photosmart 6510 と Officejet 4620 を使っていて、どちらも HP178 インクを使用します。Officejet 4620 は HP178 インク使用ということで家族用のコピー機として購入したんですけどね。最初はHP純正インクを使用していたのですが、Photosmart 6510 はインク関係のトラブルが多くて、ランニングコスト高。
Officejet 4620 はも 6510 と同じインクが使えるけれども、片面印刷、メモリスロットなしと性能は低いものの、構造がシンプルらしくトラブル無く動いてくれています。純正インクはもちろん、互換インクでもほぼ問題なし。
約1年間、互換インクを使ってみたので純正インクとの違いをメモしておきたいと思います。
HP純正インク
長所
- 純正品なので、基本的に安心して使える。
- ステータス表示やインク残量が比較的正確で、正常動作時は殆ど問題が発生しない。
- どんな画像や文字を印刷しても、インクがある時はちゃんと印字できる。
短所
- 高い!ランニングコスト高。
- インク交換時に高頻度で、「インク交換したのに交換した色の印刷が出来ない」というトラブルが発生する。空気穴とシールの取り付け精度が悪いため、ユーザー自身が安全ピンなどで穴を開けないといけない場合が多々ある。
- インク交換していなくても、突然印刷できなくなることも発生した。
チップス互換インク
長所
- 純正インクの約1/4 という価格。別メーカーにはもっと安い品もあります。
- チップ付きで、純正インクからチップを外して取り付ける必要が無く、取り付けが楽。
- 不正確であるものの、とりあえず残量表示ができる。
- カートリッジがクリアであるため、光学的にインク残量がわかる。
- 純正インクと違い、空気穴出しに失敗することがない。
短所
- 取り付け精度が悪い。明らかにカートリッジ内にインクが残っているのに、色が出なくなる。
インクステータスと実動作が異なるので、突然印刷が乱れるので焦ることになる。

左側は明らかに十分インクが残っているのにもう印字できない。右側黒は空っぽでスポンジ部のみだけど、残量は1/4程度と表示されていた。
- インクが漏れる。手に付く。
- 購入時期によりモデルが変わる。
HP178XL互換インク、左端にPUSHと書いてある。押してどうなるのよ?
- 説明書が雑。
- インクが十分残っていても、印字に不具合が出る場合がある。インクが落ちる量の調整が雑なようで、同じグラフィックパターンを20枚くらい連続印刷すると、10枚目あたりから色がかすれてしまうようなケースが発生する。しばらく一時停止してインクが落ちるのを待ってから印刷再開すれば簡単に問題解消できる。
互換インクを約1年使ってのまとめ
HPに限らず、純正プリンターインクはかなり高価で、時には年賀状シーズン前に安売りされている新品プリンターを丸々購入する方が、スペアーインクを全色調達するより安いような現象が発生します。
HP178インクは、純正品でも購入直後に交換したインクの色が印字されないという、私に言わせれば不良品に出会う確率が高いのですが、それでも無事に印刷開始できれば、その後は安定して使えるという安心感があります。しばらく放置しても大丈夫だし、何枚印刷しても同じ品質。泣き所は高価なところ。
それに対し、互換インクは純正品の1/4以下という低価格で調達出来るものの、純正品では発生しないような無用なトラブルが発生することが多々あります。
インクが残っているのに、印字できなくなったり、インクステータス表示が実際に動作と一致しません。
しばらく印刷する機会がないと、インクは十分残っているのに色が出なくなったりします。長期間印刷しない期間がある場合は要注意。しかし、色の再現性があまり厳密ではないケースや、短期間に大量の宛名印刷を行うようなケースではコストパフォーマンスを発揮してくれます。
ただ、値段だけを目安に互換インクメーカーを度々替えたらどうなるのか、純正品と交互に使う場合はどうなのかという、チャレンジは行っていないので、こういう使い方に関しては未知数。ヘッドが詰まったら修理か買い換えする必要がありますからねぇ。
昔のヘッド一体型のインクカートリッジは多少高価だったという気がしますが、インクが詰まってヘッドがダメになったら、インク交換で解決できたので便利だったな〜と実感です。
用途や使い方によって互換インクはコストパフォーマンスに優れていますが、プリンターの利用頻度が低い場合は多少高くても純正インクを利用する方が安心だと思います。