Radikoアプリのタイムフリー3時間制限をリセットする

タイムフリー聴取機能実験中のRadiko ですが、私はリアルタイム録音とPodcast を使って聴くことが主なので、タイムフリー機能は利用していません。どんな操作具合なのか、ちょっと試してみただけ というところ。

ところが先日 iPad2 しか手元にない場所で、内容を確認し直したい番組があったため(あとで Podcast を聴き直せば良かったのですが)タイムフリー機能を使いました。そして本日、ふと ラジコタイムフリーの3時間制限はどこでコントロールしているのだろう?と思いつきました。

私はこういう利用者にとって意味のない機能を付けるサービスが嫌い。メディアを替えるだけなのに、エリア制限とか、1週間分保存してあるのに3時間制限を付けるとか。こういう何が目的なのかわからない制約が嫌い。制限を付ける目的を明快に解説してくれれば同情するところですが、わからないので文句を言ってしまいます。
確かに、販売も行われているコンテンツをフルで流すとか、有効期限があるものを有効期限切れになったあとにもあたかも有効であるような配信に対しては制約が発生することは理解できます。「そういう時だけ無音を流しなさいよ。」
それに、タイムシフトして聞き始めてからの3時間制限って無意味でしょう。一体どういう都合の悪いケースを想定してこういう制限を設けるのだろうか?こんな機能制限でサーバーの負荷軽減になるとは思えないんですけどね。

技術的に考えると、聴取を始めたという情報は恐らくクッキーでローカルデバイスに保存するか、ブラウザーセッションIDをサーバー側で管理するかすれば可能だということは推測できます。ですからPCの場合は、ブラウザーを替えるか、ログオンユーザーを替えれば何度でも聞けるはず。(←これは、ただの予想で、未確認。)リスナーにとって一番確実な3時間制限回避方法は別のハードウェアで聞くこと。

そもそも、1週間分しか保存されていない番組をその1週間の間に何度も聞く必要があるという状況が、私には理解できないでいます。「あの番組のあの場所をもう一度聞きたいけど・・・もう一週間過ぎちゃったよ〜」ということが殆どなんじゃないかな。番組が必要なら最初から録音しているだろうし。

さて、Podcast で一度聴いた番組を、iPad2 の Radiko.jp アプリでタイムフリーを使ってもう一度聴いた番組があります。一日後に、タイムフリーの番組表と番組内容表示を見てみると、再生不能であるというマークが付いていました。(下図、赤く囲んだところ。)

radiko タイムフリー機能 3時間制限マーク2 radiko タイムフリー機能 3時間制限マーク1

確かに3時間制限機能は有効のようです。利用環境は、iPad2。

ではどこで3時間を管理しているの?上にも書いたように cockie かサーバーサイドでしょうが、後者だとリスナーには手が出せない。

まず、safari の保存データを全部消してみました。
結果は、3時間制限解除できず

今度は、iPad2 上のアプリを全部落として、iOSを再起動した後、再度safari の保存データを全消去。
これでもダメ。解除できず
確かに、ローカル保存データを消してRadiko を起動したのに、前回、最後に開いていた放送局が自動的に表示されるので、まだどこかに情報が保存されているように思えますがそれがどこなのかわからない!なかなか手強いです。

残る手段は、一度 Radikoアプリを消してみること。これなら Radikoアプリに関連づけられているデータが全て消えるのでローカルに番組データ保存されるなら絶対に消えるはず。
やってみたところ、リセット成功。WiFi接続でパケット代が掛からないから簡単にできました。(iTunes とは同期していないので、ダウンロードし直しました。)

ipad2 ラジコタイムフリー 3時間制限解除成功

無事に制限マークが消えました。

Radikoアプリが、ユーザーにはアクセスできない保存場所にデータを保存しているのか、その前にクッキーデータを消去したことにも影響があるのかはわかりませんけど、1日前に聞き終わった番組を再度同じデバイスで聞けるようになりました。(聞かないけど。)

興味あったから試してみましたけど、2度目の聴取をするために Radiko アプリケーション毎回再インストールなんてする気はありません。聴きたかったら単純に別のデバイスとかパソコンを使うわ。とりあえず、今後必要になるかも知れないので、実験してみたということです。
(iPad2, iOS9限定の確認ですが)こんなに簡単に 3時間制限を回避したりリセットしたり出来るんだから、そもそも3時間制限なんて機能を付けても無駄。この機能を付けるためにいくらお金を掛けたんだろう?と思います。

2017/02/22 追記

ラジコタイムフリー番組をダウンロード保存できる RadikoPad を公開中。

Comments

  1. 管理人様
    3時間制限リセットのお話、大変興味深く拝見いたしました。
    3時間制限のような意味のない機能が嫌いというご意見には私も賛成です。
    私にとっては自由が何よりも大事で、少しでも自由が損なわれると
    息苦しさを感じてしまいます。
    私はラジコタイムフリーの番組を聴く場合は以下の方法を使っております。
    まず、パソコンでInternet Explorerを使って聴きたい番組を再生させます。
    そして番組が始まったのを確認したらInternet Explorerを閉じてしまいます。
    それからインターネット一時ファイルを見ると拡張子がm3u8の物
    (URLがhttps://radiko.jp/v2/api/ts/chunklist/○○○.m3u8 のようになっている)
    があるのでそれをデスクトップに保存し拡張子をtxtに変えて
    Media Player ClassicにD&Dして番組を再生させます。
    こうすると3時間制限もありませんしシークも速いですしショートカットキーを
    使って簡単に進んだり戻ったりできるので便利です。
    ただ、私の環境だけかもしれませんが、番組を最後まで再生させてしまうと
    Media Player ClassicのCPU使用率が異常に上がり、閉じるボタンを押しても
    閉じられなくなりタスクマネージャから終了させるようになるので、番組を最後まで
    再生しないうちにMedia Player Classicを閉じるなど、注意が必要です。

    1. 珍宝堂さん、

      iPad2 タイムフリー再生中のラジコサーバーへの通信をチェックしていたら、リアルタイム再生時の 1935 ポートじゃなく、http を使っているように見えたのですが、なるほどストリームを Radiko アプリ以外で保存、再生する方法もあるわけですね。
      貴重な情報、ありがとうございます。
      今後の参考にさせて頂こうと思います。

  2. 管理人様
    上のコメントで「タイムフリーの番組を最後まで再生させてしまうとMedia Player Classicの
    CPU使用率が異常に上がる」と書きましたが、原因が判りました。
    私は普段、1分程度の動画をMedia Player Classic(以下、「MPC」という)で
    リピートさせて観ることが多いので、オプション設定で「連続再生」を選んでいました。
    これがタイムフリーの番組を最後まで再生させたときにMPCが異常になる原因でした。
    オプション設定で「連続再生」ではなく「再生」を選ぶと異常は起きません。
    http://i.imgur.com/TkuY8Bj.png

    また、MPCのプレイリストに複数のTXTファイル(中身はM3U8ファイル)をD&Dすると
    複数の番組を連続して再生することができます。
    http://i.imgur.com/gmYHrm9.png
    こういうのもブラウザでタイムフリーを聴くのに比べて便利な点です。

    1. 珍宝堂さん、

      情報追加ありがとうございます。
      私個人は、タイムフリーを使う機会があまりないのですが、おそらくこれをヒントにして便利に過ごせるようになる人は多いと思いますよ。
      私にしても、余裕が出来たら試してみたいと思っているところです。それまで radiko が仕様を変更しないでいてくれればありがたいと思っているところです。。

  3. こんばんは。過去に radika を使用していたものですが、このようなサイトができていたことに、本日気づきました。大変嬉しいです。3時間制限については、必要なときは、別のノートPCで行っていました(単にユーザを切り替えても可かも知れません)。chrome のシークレットウィンドウでも可能だったように思いますが、違っていたらごめんなさい。いずれにせよ、今後ともよろしくお願いします

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