2台というか2本のスティックPC を所有しています。Diginnos と Intel です。
サードウェーブ Diginnos
Diginnos Stick DG-STK1B(スティック型パソコン Windows 10)
¥7,980 (2024/10/09 10:00 GMT +09:00 時点 - 詳細はこちら価格および発送可能時期は表示された日付/時刻の時点のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、購入の時点で当該の Amazon サイトに表示されている価格および発送可能時期の情報が適用されます。)Intel, IO Data, BOXSTCK1A32WFC
厳密には、私が購入したのは Windows8.1 with Bingバージョン。修理で戻ってきたのがWindows10版。
結局、どちらも Windows10 Home となってしまっています。
I-O DATA スティック型パソコン インテルCompute Stick CSTK-32W (旧モデル)
¥42,800 (2024/10/11 04:04 GMT +09:00 時点 - 詳細はこちら価格および発送可能時期は表示された日付/時刻の時点のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、購入の時点で当該の Amazon サイトに表示されている価格および発送可能時期の情報が適用されます。)低価格Stick PCの仕様
スティックタイプのPCは、そのボディーサイズと価格帯から、どのメーカーのPCもスペックはほぼ一緒。USBポートの数やMicroSDスロットの数と冷却方式が違う程度。OSは、32bit Windows10 Home のものが殆どですが、Windows 8.1 Home with Bingの在庫品やレアものの Linux タイプの流通もありますが、事実上 Windows10 Home 一択でしょう。(私は、OSをFreeBSDに替えて自宅サーバーとして使いたかったのですが、Windows以外のOSにするには相当苦労するようで、デスクトップタイプと異なり、画面表示が出来なくなると手の出しようがない(← 体験済み)ので、現時点では手を出せずにいます。)
9千円〜1万円台で売られている物の殆どは、
- CPU Atom Z3735F (4 Core 1.33GHz)
- 2GB メモリ
- 32GB eMMC (ドライブC)
- HDMI ビデオ出力(ビデオチップは Intel HDグラフィクス)
- WiFi と Bluetooth 無線
- Micro USBポートタイプ電源給電(スマートフォンの電源アダプターを流用できる)
で、拡張性はほぼゼロ。USB HUBでUSBポートを増やすことは出来ます。
こういうものなので、HDMIモニターかTV直結とワイヤレスキーボード・マウスで使用することになります。
用途は、メールとWebページとリモートデスクトップクライアントあたり。省スペース性ということでは究極でしょう。
どのメーカーも同じ構成でスペックに差を出せないので、スティックの形状やデザインで差別化するしか無く、基本性能はメーカーによらず同じはずです。
ところが、YouTube のようなビデオサイトでは再生する映像によっては Z3735F CPUに相当の負荷が掛かるようで、Diginnos STK1B は再生がカクカク ブチブチになる症状が発生するのに Intel Compute Stick STCK1A32WFCR ではカクカク症状を見かけないことに気が付きました。
Dignnos と Intel ではケースの冷却方法が異なり、Diginnos STK1B は発熱を金属筐体に流し込みケース全体から放熱するのに対し、Intel STCK1A32WFCR はデスクトップPCなどと同様ファンで冷却を行います。これがPCの性能を大きく左右するようです。個人的にはファンレスの方が静かで好きなのですが、Diginnos は夏場は長時間触れないくらい高温になります。
タスクマネージャを表示しながら、2台のスティックPCを観察していると理由がわかりました。冷却能力の違いです。
Intel Compute Stick の負荷状態
YouTube HD動画を再生させていても、冷却ファンが効果を上げているようで、必要な時に 1.33GHz 以上の周波数で動作します。
Diginnos STKB1の負荷状態
動作開始時は、1.33GHz 付近で動作しているものの・・・・・
高負荷状態が長引くと発熱を抑えるために、CPU 動作速度を絞ってきます。
Amazon Fire TV Stick も熱くなりますが、Diginnos STK1B は金属筐体なのでアツアツ感が際立ちます。
2016年も夏が終わり、10月後半となり室温が20℃近くに下がってきて Diginnos STK1B の筐体冷却効果が上がり、ようやく動画再生が可能になってきました。それでも、筐体はアツアツ。
Diginnos STK1B の最低動作速度と Intel STCK1A32WFC のクロックアップ時動作速度は3倍以上の開きがあります。私の購入時で、約5千円の価格差。それでも、Stick PC購入を検討している人ならファン付モデルをお薦めします。
Windows10 Home搭載 STCK1A32WFC は、BOXSTCK1A32WFCL と少しパーツ番号が変更となり、後継機 BOXSTK1AW32SC や BOXSTK2M3W64CC の一モデルとして売られています。
今となっては、後継機より高い価格設定のため、こだわりがなければ Atom Z8300 のモデルを選択するのがよさそうです。
最上位の Core m3-6Y30 はもう低価格と呼べる代物ではありません。CPUが 2.2GHz で4GB RAM と使えるメモリが倍増、OSは64bit Windows10 Homeですが、Dual Core で、コストパフォーマンス バランスが悪い印象。この価格なら、mini-ITX PCをVESAアダプターでモニターの裏側にマウントして使う方が自由度が高いので良くない?
Intel 後継モデルはファン付とのこと。
Diginnos STK1B も、近くにUSBファンを置いてケースに直接風を当てて冷却すればいいのでしょうけど、もうちょっと手軽にオーバーヒート対策できないものかと思います。HD動画再生など負荷が高くなる操作をしなければファンレススティックPCも良いのですが、夏場は使い勝手が悪くなるでしょう。
在庫処分 の位置づけと思われる Windows8.1 with Bing STCK1A32WFC は約1万円というお買い得価格で、まだ Amazon で入手可能ですが、無料Windows10 へのアップデート期間は終了しているので、8.1 で使い続けるか、なんとかして Windows10 に上げる必要があります。