ラジコ: タイムフリー聴取機能の実験開始へ

ラジコ関係のニュースをチェックしていたら、 Radiko.jp がリスナー拡大を目指し、「タイムフリー聴取機能」の実証実験を 2016/10/11 から始めると報道されていました。

過去一週間に限り、あとから番組を聴ける機能を開発し、10月11日から実証実験を開始するということです。
要するに、Radiko に1週間分のタイムシフト機能が付くと思えばわかりやすいと思います。素敵な機能です。運用開始時にはトラブルもあるでしょうが、本格運用にたどり着くならば、うっかり聞き逃しても救済されるチャンスが生まれます。

私にとって怖いのは、またまたサーバー仕様が変わるかどうかということ。radika と rtmpdump の二本立て体制でタイマー録音しているので、この近辺で radika の動作状況を確認しないと、また、録音失敗ということになりますからね。

技術的には、1週間分の放送をサーバー上に貯めておいて、オンデマンドでストリーミング配信するという事だと思うので、元々の Radiko.jp サーバーとは別に運用されるものと期待していますか、実際に始まってみないとわからない。でもまあ、万が一失敗しても、1週間以内であれば聞き逃した番組を(録音できないとしても)聴けるわけですから、聞き逃すことはないでしょう。ラジオショッピングはどうするんだろう?(笑)

訳がわからないのが、「聴取可能時間が3時間」という記述。これ何?
仮に聞き逃した番組を、12時に聞き始めたら、その番組は15時までしか聞くことが出来ない という事らしいのですけど、どういう意味?番組は、1週間まで遡ることが出来るわけでしょ。途中離席が必要などで3時間を超えたら、もう一度聞き始めればいいだけじゃない?と思うんですが。
「聴取可能時間内であれば、早送りや、早戻し、一時停止など自由に聴取することが可能です。」と書いてあるので、ちょっと用事が入って、止めたいと思った時に、一時停止できないわけでもないらしい。
実際に3時間制限に達してしまった時は、もう一度同じ番組を選択して、聞き逃したところまで早送りすればいいだけなんじゃないでしょうか?これを制限する必要ってあります?
その3時間制限をどのように制御するのか?と考えると、サーバー側でIPアドレスを管理するとか、クッキーを使うとか、そういうことしか私には思いつきません。仮にブラウザーの履歴やクッキーで制御するなら、2回目の聴取を拒否されてしまったら、1) クッキーを消す、2) 別のブラウザーを使う、3) ルーターをリセットして別のIPアドレスを使う、4) 別のユーザーでアクセスし直す、などいろいろ回避策が有りそうです。

そうであれば、こんな3時間制限なんか、報道発表資料に書く必要無いと思うんですけどね。何を意図してこんな簡単に回避できる無駄な機能を組み込んで、報道発表する必要があるんでしょうか?
聞き逃した番組を同時に多くの人が聞きたい場合や、SNS機能でユーザーが集中したときの対策なのであれば、接続数を制限する機能を組み込んであることを理解しなくちゃいけないでしょうね。まだ詳しい情報がないし、サービスも始まっていないので想像するだけなんですが、聴取エリアを設けているとか、有料会員にならないとエリアフリーにならないとか、日本のラジオはとにかく制限を付けたがる。世界中どこからアクセスしてもいいじゃない。と思うんですが、スポンサーが制限好きなのか、放送局が制限好きなのか。Radiko の取り組みは理解しますけど、余計な制限を付けるからトラブるんだよ〜と思いたくなります。

まっ、利用者にとっては自由度が広がるから良いのですが、私は、既存タイマー録音アプリケイーション への影響があるのかどうかを心配しています。

2016/12/08 追記

iOS9 の iPad2上 Radikoアプリで、3時間制限が掛かってしまった番組の聴取制限を解除する方法を確認しました。

2017/02/22 追記

ラジコ タイムフリーを録音・ダウンロードするためのツール RadikoPad が公開されました。

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