Windows7 に戻したPCを再び Windows10に上げる

先日、Y-Mobile 305ZT をSIMロック解除するために、無償アップグレード期間にWindows10 に更新したPCをWindows7 に戻しました。結果から考えれば戻す必要はなかったと思いますが、その時点では 305ZTがWindows10 から見えなかったため Windows7 に戻しました。残念ながら、Windows7でも同じ症状。(OSではなく、アプリケーションから認識させれば良かったと気づいたものの後のまつり。)
ダウングレードした時期は Windows10無償アップグレード期間後であったため、そのまま Windows7 で使い続け不自由はなかったものの、Windows Subsystem for Linux という記事をメールニュースで偶然発見し、試してみたくなりました。Windows Anniversary Update に搭載された機能だそうです。

Windows Subsystem for Linux (WSL、ただしβ)は、Windows 環境下でLinux コマンド(というかLinux環境というか)を必要な時だけ利用できるというもの。Windows PowerShell もスクリプトが使えるという意味では便利ですが、PowerShell は Unix ライクなコマンドでありUnixのコマンドそのものではないため、目的のプログラムがUnix環境下に存在していたとしても、スクリプトは一から作り直す必要があります。(ちなみに、MacOS Xの場合は FreeBSD 環境がそのまま入っているので、Unixスクリプトはそのまま使える。)WSLはLinux環境そのものなので、別の環境で作られたスクリプトをそのまま(または多少の修正で)利用できる可能性があります。ようやく、Windowsにも、ベータながら Unix コマンドが使えるようになりましたか〜と感慨深い。

余談ですが、Windows でUnix コマンドを使うために、わざわざ WSL を入れる必要はありません。昔からある Cygwin をインストールすれば、ほぼ期待する環境を手に入れることは出来ます。しかし、チームで仕事をしているケースでは、Aというユーザーが開発したプログラムをBというユーザーもそのまま使えるというのは重要な条件で、Cygwin はユーザーが個別にインストールしなくちゃいけませんし、時間の経過に伴いバージョンの食い違いが発生する可能性が高くなります。OS標準であれば、ユーザー間でバージョンや環境を統一しやすくなります。

これを試したい!

しかし、WSL が使えるのは、64bit Windows10 のみという記述があり、実際に Intel Compute Stick1 を確認してみましたが、Stick PCは Win10 Home 32bit なので存在しませんでした。そのために、先日 Windows7 に戻した、64bit Windows7 を再び Windows10 に上げることにしました。

無償アップグレード期間にインストールしたWindows10のライセンス

まず最初に考えるのが、無料で更新した Windows10 を消してしまった場合、再び無料で Windows10 にアップグレードやインストールできるのか?
これは、無償アップグレード期間中にアクティベートが行われていれば、そのハードウェア構成に関しては Windows10 アップグレード済みという登録が行われるので、以降、同じエディションであればライセンス購入無しに無償でWindows10 をクリーンインストール(も)可能ということ。ProからHomeや HomeからPro は別ライセンスになるそうです。また、マザーボード故障による別ボードへの交換は、別PCと認識されるようです。今回の無料Windows10入手でラッキーと思っている自作派ユーザーも、メモリ増設やHDD交換は可能でもマザーボード交換には無料Windows10 ライセンスは対応しないので、いずれは別途Windows10ライセンスを購入しなくてはいけなくなるということなんでしょう。

Windows10再インストールメディアの入手場所

今回対象のPCはWindows10アクティベーションが終了しているので、クリーンインストール可能。続いてメディアはどうするの?無償アップグレードは、勝手にダウンロードで行われたためインストールメディアはありませんし、ダウンロードされていたアップグレード用ファイルはいつの間にかHDDから削除されたようです。
この点に関しては、Windows10 ディスクイメージダウンロードページが準備されていました。ここからダウンロードするISOファイルをDVD-Rに書き込むことで、インストールメディアを簡単に作成できました。余談ですが、このページから、Windows7 や Windows8.1 もプロダクトキーがあれば、無くしてしまったり、山積みの段ボールの何処かに収納してしまった旧Windows7/8.1メディアをダウンロード出来ることがわかりました。

ここまできてようやく、Windows7 64bit を再び Windows10 に上げるため、内蔵DVDドライブにDVD-RにコピーしたWindows10 インストールメディアをセットし、setup.exe を実行。

しばらくDVDからセットアッププログラムのロードがあり、その後、インストール開始時にプロダクトキーを尋ねられます。
あれれ?と思いましたが、画面に新規インストールか、再インストールかを選択するリンクがあり、再インストールを選択すれば、プロダクトキー入力画面はスキップ。おそらく、インストール後にプロダクトキーを確認するのでしょう。この後は、延々と待つだけ。開始から1時間くらいして画面を確認すると、なぜかWindows7 のログオン画面で、アップグレードに失敗していました。良く覚えていませんが SAFEなんたらに失敗した と画面に出ていました。ちなみに、この時は、PCの前で待つのが面倒だったので、Remote Desktop で作業していました。これが悪かったのかどうか不安になり、懲りずにもう一回、今度は、ちゃんとPCに接続されたモニターとキーボードを使ってインストール作業を行ったところ、無事にWindows10 が復活。

Windows10 にしたPCですが、Windows7 の時は Snow Leopard の Remote Desktop Connection(RDC) を使ってリモート接続していたのが、Windows10では Snow Leopard からの RDCを受け付けなくなってしまいました。他の、Windows7 PCからはできるんですけどね。仕方がないので、今は一度Windowsを踏んでから Windows10へ入っています。

WSLに関しては、アクティブにしてみましたが、使えるようになっただけなのでここでは触れません。

以上、無料Windows10 を消してしまったら再びWindows10に上げるのは有償?無償?という点に関して、必要に迫られて調べた情報のメモでした。

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