仕事中の出来事。
HP Elitebook 840 G1 が持ち込まれました。
持ち込まれた、ラップトップPCを見てみると、裏蓋と本体の間に隙間が見つかりました。「誰がこんなに適当な蓋の閉め方したの?」と思いながら、カバーを取り外そうとしましたが変形のため、手のひらの摩擦力でカバーをスライドさせることが出来ません。マイナスドライバーを使って蓋をこじ開けてみると、パカって感じでカバーがはずれ、開いた途端、膨張したバッテリーが見えました。
「キャーーーーー」
リチウムイオン電池のバッテリー事故は過去TVでもしばしば報道され、昔々、日経エレクトロニクスで読んだ記憶があるリチウムイオン電池開発物語では、バッテリーがロケット化したという記載があり、マジでびびりました。
しかも、今までPC本体とカバーに圧迫されて変形が目立たなかったものが、突然圧力解放されてさらに膨れあがるものだから、心構えが出来ていなかった私は最悪のロケット化を覚悟しましたよ。
あとから、外部から給電されたり、ショックを与えない場合はこれ以上悪化することはないと知り、安心しましたけど、こんなことが自分の目の前で起きるとは、、、、、
確かにバッテリーに手を当てても温度は室温並で特に熱くなることはなく、しかもユーザーは、直前までこのPCを普通に使用していたと知り、一体どういう状況でこうなった?と不思議でいっぱい。
バッテリーを取り外して机の上に置いてみると、正常なものはぺったり机面に密着するものが、机との間に隙間が出来ています。というか、上の状況を見れば一目瞭然ですね。
HPのサポートに電話してみると、落ち着いたもので、バッテリーパックは膨らんでしまっても、液漏れさえしていなければ心配する必要はない十分な強度があると告げられました。
「ああ、そうですか。私はマジでびびっているんですけど。」
心構えや予備知識無しに遭遇したらびっくりしますよね。HPからは、シリアル番号とバッテリーパーツ番号と交換品届け場所を尋ねられて、待っていたら交換パーツが届きました。でもバッテリーは返却不要って、この膨らんだバッテリーをユーザーにどうしろというのだ!
まあ、不要になったラップトップPCをバッテリーごと処分するのと同じ状況ではありますけど、こんなバッテリーを身近に置いておきたくないわ。