ホンダ PCX 125 に乗り始めて半年以上が経過。
最初は、50km/L 以上の燃費を実現して「おぉ」という気分でしたが、いろいろなパターンの運転方法をして瞬間的に 60km/L 以上の数値を眼にすることで、「PCXってコンスタントに 60km/L 以上の燃費を維持することが出来るんじゃない?」と考えるようになりました。
で、実際にそれが可能でした。
燃費 58km/L くらいは、荒い運転をしなければ割と簡単に維持することが出来ますが、それだけでは 60km/L の壁は越えられない!60km/L を越えるためには、eSPエンジンを理解することが必須条件となります。
HONDA Webサイトの「http://www.honda.co.jp/tech/motor/esp/」に eSP エンジンの解説があります。
eSPエンジンは、PCXの他、SHモードやリード125 に搭載されており、PCXだけを解説するものではありませんが大変参考になります。
一番重要なのが、「日常よく使う速度でエンジンの回転数を抑える」という章に掲載されている、エンジン回転数と車速を表す図。これがPCXで燃費を良くする全てと言ってもいい情報です。
この図から読み取れる情報は、
- 加速時や高速走行時の燃費は、従来モデルと同じ。特に良いわけではない。
- 制限速度内の一定速度で低回転運転をしている時の燃費が優れている(具体的な速度は書いてないけど、体験上 60km/h 以下と推測できる。)
- アイドリングストップは効果がある。
ということです。
私の場合、こんな運転の仕方をしていると先日メモを残しましたが、それに加え、できるだけ 60km/h くらいでの走行を心がけるようにしたところ、さらに燃費をのばすことが出来ました。低速運転を試みても、実際には、車線の流れというものがあるので自分一台だけが流れを乱すようなことは出来ませんが、高速で流れるバイパスのような道であっても 60km/h 以上で走っている車は詰まっても追い越さない、安全運転しているトラックがいたらその後ろを走るようにして、燃費を極端に悪化させる二車線での追い越し(特に上り坂の追い越しは最悪)をしないようにしたところ、PCXの燃費メーター読みで 60km/L 以上をキープできるようになりました。実際、次の写真はその結果を示しています。
eSP エンジンの説明ページは、興味深い情報が多く、読み応えがあります。本当に小さな改善の積み重ねで、低燃費を実現しているのだと感心しました。
eSPエンジン解説ページに書かれている内容ですが、ガソリン1L を燃やすと、約2.3kg の二酸化炭素が発生し、温暖化を加速させています。ガソリン1Lは 750g くらいなので、ガソリン1L を燃やすと、元の3倍もの重さの温室効果ガスを生み出しているわけです。
運転マナーの悪い車の挙動にイライラせず、周りを見回して必要なスピードで巡航すれば PCX で 60km/L 以上の燃費を達成できることを実践できました。燃費メーター読みで、61km/L あたりが最高。
63km/L 以上を目指せるかとなると、運転の仕方だけでは無理のような気がします。
車体に取り付けているオプションパーツを外して車体の軽量化を行い、さらに転がり抵抗の少ないタイヤを履かせ、さらに燃費向上につながるオイルを使うことなどを行わないと、更に数値を良くする方法を思いつきません。さすがにそこまでやる気は、おきませんね〜。
そして、燃費のことばかり考えながら PCX に乗っていて楽しいか?と考えると、低燃費走行したいのは走行の大部分を占める通勤の時だけで、たまのツーリングの時は道路や交通事情にに合わせた乗り方をしたいと思っていますが、メーターを燃費計モードにしていると燃費が気になっちゃいます。
ちなみに20kmくらいの走行での最大燃費は、下図のように 70km/L くらいいきます。