PCX:ユピテル製カーナビ YPL521導入、取り付けは大変

PCX に乗り始めて5ヶ月目。走行距離は5,000km に迫ろうとしています。(今月中に5,000kmは突破でしょう。)
PCXなら通勤に加え、不自由なく遠出やロングツーリングできる性能があり、行ったことがな場所や記憶に残っていない場所に出かけるにはカーナビゲーションが欲しいと感じます。

カーナビの選択肢としては、大きく分けて二通り。

  • 専用のナビゲーションシステムを購入する
  • スマートフォンやタブレットにカーナビゲーションアプリをセットアップして使う

iPhone や iPad を使うという選択肢もあり、過去に無料版地図ソフトなどをインストールして試してみたのですが「これはいい」というアプリにまだお目にかかれておらず、MapFan+ が良さそうと思いながらもいずれ詳細に試してみたいと思っているレベル。毎日使うわけでもないのに月額費用が掛かるという製品は、今は対象外。まずは買い切りで使用できるカーナビ専用機を使うことにしました。例えばバイク用として売られているホンダ ナビゲーションG3 を購入できればいいのですが、価格面でちょっと手が出ません。

選択したのは、ユピテルのYPL521というモデル。後継機が出て安くなっており、私の購入時は約12,000円でした。

バイク用ではなく、四輪車用ですがバイクでも使えるという高評価のレビューを読んで選択。3月に購入しましたが、バイクに固定するのに手間取ったり、スマートフォンと異なる操作方法を覚えたりで、ようやく今頃になってメモを残せるようになりました。

購入時に検討したこと

バイク;特に第二種原付;へ、カーナビを装備するには、車と違う条件が出てきます。

  1. 内蔵バッテリー動作させるか電源確保して使うか
  2. マウント位置
  3. マウンター、盗難、脱落対策
  4. ナビ音声
  5. 突然の雨への対応
  6. 自動車専用道路の非使用設定
  7. ネットワーク機能(最新地図への対応)

これらの条件を検討してみました。

  1. PCXにはハンドル下にシガーソケット(1Aまでのオプションソケット)があるので、USB電源は確保できます。原付のようにシガーソケットがないモデルの場合は、バッテリーから電源を取るためのパーツを購入して自分で取り付けるか、1日程度なら大容量モバイルバッテリーを雨に濡れたり落としたりしないように取り付けて利用することになります。または、最寄りのバイク屋でに相談するか。
  2. リード100の場合はハンドルバーが露出しておらずカーナビの装着が困難でしたが、PCXはハンドルバーに取り付けできそうです。
  3. マウンターは、自転車用にも使える汎用品を流用。携帯電話ストラップを使って脱落予防します。
    盗難防止のため着脱が容易で、着脱作業が運転の負担にならないことが重要。ナビをつないだままコンビニに立ち寄って、出て来たらナビが無くなっていた というようなシーンには出会いたくないです。取り付けも取り外しも簡単というのが良いと思います。残念ながら、ナビ付属のマウンターは仮にハンドルに固定できたとしても、プラスチックフックで固定することになるので、脱着耐久力は低そうです。
  4. ナビの音声はヘルメット内に届きそうにないので、必要に応じてヘルメットスピーカーと接続するか、音量を上げて画面を見るタイミングトリガーとして使うしか無さそう
  5. 防水を条件にすると選択肢が狭まるので、ジップロックで我慢するか、雨の日にはナビが必要な場所に行かないことで我慢。ただし、雨天でなくても、湿度と外気温の関係で結露が発生することがあります。突然バックミラーが曇るような気温の変化がある場所で使うには、ジプロックは間に合わないので、最初からユピテルカーナビ対応保護ケースに入れて使うしかなさそうです。
  6. これが一番の問題点。google map もそうですが、原付という車種設定がなく、無料自動車専用道路を積極的に選択してしまう可能性が大ですが、試してみるしかありません。
  7. 地図が最近のものであれば、通信や更新できなくてもOK と妥協。低価格品ですから、有料での情報更新よりも後継機への買い換えの方がいいでしょう。

車両用のカーナビゲーションを使うのは初めてなので、まずはバイクでカーナビを使うとどう便利になるのかを体験し、次のモデルを購入する時のチェックポイントを把握できればいいかという気持ちで購入しています。

PCXハンドルへのマウント

まず、カーナビ付属のマウンターは、車のダッシュボードにシールで貼り付けることを想定していますので、PCXへの直接の使用は無理。自転車のハンドルバーなどにマウントするための汎用ホルダーを注文。Made in china ですが、5inch画面をホールドすることができます。iPhone4も横方向に固定できますが、側面ボリュームボタンを押してしまうので、固定する位置には注意が必要。
問題は、PCXハンドル中央部に直接固定できないこと。

Kapon アクティブ スマートフォンホルダー (自転車/バイク用) ハンドル固定型 アンチショック仕様

やむなく、ハンドルにナビやアクションカメラなどを固定するためのバーを取り付けて、そこに固定することにします。片側にナビを、もう片側にアクションカメラを固定できます。

残念ながら、ハンドル中央部分には留め具が入らないので、その横にほぼ垂直に取り付けました。

PCXの場合は、シートを垂直まで開くことが出来るのですが、その時にホルダーやナビと干渉しない角度に取り付けないと不便です。使い勝手としては、ライダー側に倒れ込んでくれる方が良いのですが、行きすぎるとシートが全開できなくなります。また、取り付ける位置と角度によっては、スピードメーターと方向指示ランプのドライバー用インジケーターが隠れてしまうので、取り付け位置と角度は試行錯誤が必要になります。

pcx ハンドルバー追加

pcxシート全開状態を横から見たところ

これでようやくナビを固定することが出来ます。

追記(2018/05/20)

モバイクスというメーカーから、YRL521をPCXのハンドルに直接固定できるアダプターが発売されており、購入してみました。ハンドルに直接固定できますが、視線移動を考えると補助バーを付けて、そこにホルダーをマウントする方が有利です。

電源

電源でまた問題発生。ユピテルのカーナビは普通のUSBケーブルでPCやモバイルバッテリーと接続(充電)すると、カーナビの電源がOff になる仕様です。つまり、一般タイプのUSBケーブルを使うと充電しながら使う事が出来ません。付属のシガーソケットアダプターなら充電と充電中の操作が同時に可能です。ナビを自室に持ち込んで事前にルート登録したい場合、充電しながら操作することが出来ず、フル充電して使って、バッテリーが減ってきたら電源オフして充電して・・・・と繰り替えす必要があるということです。とっても不便。なぜこういう仕様にしているのか?付属のシガーアダプターを使い、イグニッションキーOn/Offと連動してナビの電源をON/OFFにするためにこうなっているんじゃないかと想像します。
この仕様を回避するには、付属のシガーソケットUSBケーブルを使うか、USBホストケーブルを使用するしかありません。以下の2本の USBケーブルを使用して形状変換すれば、モバイルバッテリーやPCのUSBポートに接続してナビを充電可能になります。

YPL521内蔵バッテリーでは2時間程度しか連続稼働できないため、目的地が2時間以内の場所;安全を考えると1時間半程度の場所;でなければ給電無しの使用は危険と言えます。目的地にあと数kmのところで、バッテリ切れなんて考えたくありませんからね。

PCXはフロントグローブボックス内にシガーソケットが内蔵されているので、付属シガーソケットアダプターを使えばYPL521を使いながら給電できるのですが、首が長いシガーソケットアダプターなので、ボックスのフタが閉まらなくなってしまいます。
下の写真のアダプターを使えば、細いケーブルなので、グローブボックスの蓋の隙間からケーブルを出すことが出来ます。外で外にソケットに接続ことになるので、ケーブル取り回しを考えないといけませんがPCXの車体を加工せずに使う事が出来ます。

ナビ使用頻度が低い場合は、ナビ付属純正アダプターを使って、ボックスの扉は粘着力が弱いガムテープで一時的に固定するのが楽です。

3月に購入したYPL521 をなかなか本格的に使えなかったのは、主にこのような理由からです。

YRL521の実力

いろいろ不便な仕様はありますが、慣れれば、土地勘がない場所にもスムーズにたどり着けるようになりました。

  • ルート案内中の、ヘッドトップ表示と画面右半分の案内表示が便利。特に市街地ではどのレーンを走るべきかアイコンで案内が表示されるのが便利。直進可能だと思っていたら左折専用レーンだったりして慌てることが減ります。
  • 音声ガイドが出力されるタイミングに慣れるのに時間が掛かり、何度か曲がるべき交差点を通り過ぎてしまいました。今でも市街地で右折時に右折車両が並んでいると曲がるタイミングを逃すことがあります。
  • リルート計算が速いので間違っても元のルートに戻りやすいのは良い点。
  • 抜け道案内機能を有効にしていますが、知らない土地で抜け道を走る気にはならないな〜。
  • 一般道優先に設定していても、無料自動車専用道路を走らせようとするのが短所。これは非常に使いづらい!自動車専用道路がバイパスの場合は並行する一般道がある可能性が高いので、入り口を無視して走るとリルートが発生するだけですが、一度知らない道を走っていた時、案内に任せて走ってみると自動車専用道の入口に案内されてしまいました。自動車道に乗らない場合のルートが即視界に入ってこず恐怖を味わいました。事前に地図を調べてある程度の道路情報を頭に入れておかないとひどい目に遭うかも。これは大きな欠点ですが、四輪用カーナビなので、仕方ないのかもしれない。絶対に自動車専用道路を走らないモードが付いていれば、バイクはもちろん自転車でも利用可能になるので製品のPRポイントになると思うんですけどね〜。
  • 運転前に目的地までのルートを一般道のみ使用で登録するためには、自動車専用道路と並行して走る一般道の住所を経由地として登録することで回避していますが、操作方法が面倒。ルート登録完了したデータに経路を追加すると、「一般道優先」が「推奨」に換わってしまい、一つ一つそれを手作業で「一般道優先」に戻さないといけないので、すごく面倒。
  • 二種原付に乗る者としては使いにくさも感じますが、おおむねコストパフォーマンスにすぐれたナビゲーションシステムと言えると思います。

ナビゲーションシステムはスタンドアロンタイプで、他アプリとの連携は考えていないため、私は「Galileo Pro」を使用して、走ったルートを地図サイトで確認できるようにしています。以下のURLはそのサンプル。

http://shared.galileo-app.com/5735f1a7f810fb2f1488cd62.html

このサイトもまた便利です。

 

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