先日、Amazon で購入したGL10P SIMフリーモバイルルーターは、機能させるまでに少し苦労したものの、(別に固定回線がある者として)苦労した以上の効果を得ることが出来ました。格安SIMの200kbpsという数字は外出時には十分な数字。これが月額1000円以下(DMM mobileの場合は月極前金520円)で使えるというのは、私にとっては快適な環境。(固定回線の代わりにはなりません。)
GL10Pを使うためにSIMフリー化について調査したことから、SIMロック解除にもいろいろなパターンがあることが分かりました。
- Huawei モバイルルーター用には、DC-Unlocker という多少料金は掛かるもののユーザーにてSIMロックを解除できるツールがあること。
- iPhoneは、4/4S/5/5S….. という各モデルで、SIMロック解除の行い方が異なり、特にiOSのバージョンにも依存するので、事前調査が重要
などということを知りました。
同時に、iPhone4SはSIMロック解除が簡単 と情報を得ました。私は友人から譲って貰った SIM無し iPhone4 iOS7 を使っているのですが、残念ながら iPhone4, iPhone5 はSIMロック解除が大変らしいとも判明しました。iPhone4S をSIMフリーにして、格安SIMが使えるなら、最新モデルじゃなくても十分じゃない?と思えます。Amazonで検索すれば 1万円以下の中古 iPhone4Sがたくさん見つかります。SIMロック解除アダプターと合わせても1万円以下で調達できるタイミングがあります。
成功すれば、1万円の初期投資で、以降は月額500円〜1000円くらいのコストだけで、インターネットに接続できるということです。これはやってみるしかない。
まず、Amazon で 1万円以下の iPhone4S を探したところ、ソフトバンクの iPhone4S 32GB, iOS 9.3.1 が見つかり、約7000円。AU品の方が、格安SIMのAU対応のものを使用すればSIMロック解除自体が不要のはず。ソフトバンク品より au版 4Sの方が機能が上なので好みだったのですが、その機能的に優れているためか価格が高く、買うことが出来ませんでした。au SIMも持っていないのでここは我慢我慢。
一応、購入した iPhone4SのAmazonのリンクと画像を付加しましたが、中古品は変動と回転が激しいので、次回も同程度の品を確保できるかどうかは運次第です。
これと SIMロック解除アダプターを発注することにしました。ちなみに、購入はSIMフリー GL10P を購入したマーケットプレースのショップが製品を扱っていたので、そちらで購入しました。
iPhone4S/iOS/SB/au対応 GPP SIMロック解除アダプタ(現時点Amazonでは取り扱い停止状態)
届いた iPhone4Sは、黒、32GB、iOS9.3.1、モデムファームウェア 6.0.00 のものです。
SIMロック解除アダプターには、
- 専用SIMトレイ(マイクロSIMタイプ)
- SIMロック解除アダプター
- SIMロック解除用SIM
- 簡単な説明書
が入っていました。説明書が余りに簡単なので少し不信感を感じましたが、実際それくらい作業が簡単だと言うこと。
SIMロック解除作業
- まず、iPhone4S を十分充電すること。SIMロック解除作業は結構電気を消費するようで、100%状態でも、あっというまに70%くらいまで電池残量が低下しました。バッテリーのへたりもあるんでしょうけどね。そして、SIM 取り出しピンをすぐに使えるように練習しておくこと。
- WiFiに接続しておくこと。
- 格安SIMを別のSIMフリー端末や、Docomo 端末であらかじめアクティベーションしておくこと。(作業に失敗すると、ロック解除作業ミスなのかSIMアクティベーションの問題なのか、つまずく原因になり時間をロスすることにつながります。)
- 解除アダプター付属の専用SIMトレーに、解除基盤(非常に薄いシート上回路)を乗せる。
さらにその上に、付属している解除用SIMをマイクロSIMサイズに切り取って乗せる。
要するに2枚重ね。(あらかじめ、SIM 取り出しピンをすぐに使えるように練習しておくこと。) - iPhone4SからSIMトレーを取り出し、iOSホーム画面に戻した後、上記で準備したトレーを入れる。
- 画面に、キャリア選択ウィンドウが現れるので、「JP SoftBank」を選択する。(ソフトバンク品なので)
- 引き続きメッセージが表示されるので、「了解」を押す。メッセージを読めば分かりますけど、「キャンセル」を押しても問題なし。要するにメッセージ画面を閉じるだけ。
- ホーム画面に戻ったら、すかさずSIMトレーを抜く。「すかさず」というのが一番重要なポイント。
- 付属ロック解除用SIMだけ取り外し、格安SIMを重ねて入れる。
- 勝手にリブートが掛かり、Docomo SIM が認識される。
ただし、この時点ではDocomo回線にはつながりません。格安SIMプロバイダーのプロファイルが無いためです。
プロファイルをダウンロードする
引き続き、WiFi経由でプロファイル(APN情報、ログインアカウント、パスワードが記述された XML ファイル)を登録する必要があります。これは、格安SIMプロバイダーのサポートページや、SIMロック解除アダプターメーカーのリンクから入手可能です。(必ず Safari で作業すること。)
例えば、DMM Mobile の場合、サポートページに書かれている黄色いボタンをクリックするとプロファイルをインストールできます。詳しくは、このリンクページを最後まで読めば理解できるはずです。Chrome で作業すると只のダウンロードになってしまい登録できないので、Safari で作業すること。
これで、ようやくiPhone4S が直接インターネットにつながりました。(グローバルIPなのかプライベートIPなのかはわかりませんけどね。)私の場合はデータ専用SIMなので、アンテナマークは立ちません。通話SIMの場合、アンテナマークが表示されるそうです。
ネットワークは、NTT DOCOMO と表示されているのに、キャリアはソフトバンク 24.1 となっているのが面白い。
作業は簡単と書きましたが、それは説明書をちゃんと読んだ場合の話で、勝手に作業内容を頭の中で作成してしまうと無駄に時間を費やします。私もそうでした。反省。
そのおかげで分かったこととして、作業8 の時点で、既存キャリア情報が消えるようです。この時点でキャリア情報が、「Carrier 24」となり、「おお、SIMロックが解除された」と実感できました。なぜかまた元に戻っているんですが、ソフトバンク品の iPhone4s は無事に NTT Docomo の回線に接続されました。
SIMフリー端末が2台なのに格安SIMが1枚しかないのは不便なので、ちょっと思うことあって 2枚目の格安SIM を調達しました。上記の画面情報は2枚目SIMのものです。
2016/05/12 追記
SIMトレーに下駄を履かせてキャリアを偽装するタイプのSIMロック解除ですが、下駄の部分にチップが載っているためか、バッテリーの減りが激しいです。モバイルネットワークをOnにするタイミングを手動で調整しないとバッテリーが1日保たない場合があります。昨日、050 plus IP電話をガンガン使ったためかもしれませんが、あっという間にバッテリー残量が底を突いてしまいました。モバイルルーターとの併用が必要かもしれません。