先月の話なのですが、広島市内に献血に行ったついでに献血ルーム近くのPCパーツショップ DOS/Vパラダイスに立ち寄った時、メディアプレイヤーを見かけました。
最近、Apple TV を購入し、Amazon Fire TV Stick を注文した事から、それまで興味がなかった専用デバイスに興味が出ていたところで目にしたのが、DN-12928 と DN-68631。
どちらも同じ手のひらサイズで、TVのHDMIポート接続し、USBポートやカードスロットに接続したメディアに含まれるビデオや音声ファイルを直接再生できるというもの。前者のDN-12928 はネットワークに接続する事ができ、後者のDN-68631 はネットワーク機能が無くローカル専用機ということのようです。
私のやりたい事は、HDD上に保存しているMP4フォーマットのファイルをTV上で再生する事。TV画面の方がパソコン画面より大きくて見やすいですからね。どちらのメディアプレイヤーでも良いのですが、Apple TVのような使い方が出来るのでは?と Ethernet ポート付きの DN-12928 「Android OS「4.2」搭載 デュアルコアCPU ネットワークメディアプレーヤー」の方を購入する事にしました。事前に調べずに、店頭で発見したちょっと良さそうな多機能物というのは、失敗しますね〜。のちのち時間をどぶに捨てる事につながりました。
箱上面
Smart TV Box for Android の仕様
- Android 4.2
- 2.4G ワイヤレスエアマウス(リモコンのこと)
- USB WiFiドングル、または、内蔵WiFi
- APPインストーラ
- 3Dグラフィックスエンジン
- HDMI で1080p 出力
- HDMIで簡単TV 接続
再生可能フォーマット
接続ポート(箱底面)
自宅に持ち帰って取り出してみたところ、Raspberry Pi 2 とほぼ同じサイズに見えます。Raspberry Pi 2と同様、HDMI, Ethernet, USBポート, SDカードスロットとほぼ同じ構成。HDMIとを接続するといきなりAndroid OSが起動しますが、Apple TVと比べてメニューが出てくるまでが遅い!
DOSパラの説明ページを見ながらメニューを日本語にして、かつ、文字サイズを極大にしました。
Androidを単体使用してみる
このメディアプレイヤーというかセットトップボックスはAndroid をそのままセットトップボックスに入れているのかどうかは、今までAndroid を使った事がない私には分かりませんけど、使いづらいったらありゃしない!
基本的にはリモコン上の矢印キーでメニューを移動、選択して使うのだけど、このボタンを押すのにはどうやってボタンまで移動したらいいの?というシーンが多々出てきます。Airマウスモードにすればマウスカーソルが出てきて、画面所の好きな位置を選択できるのですが、マウスカーソルでは画面スクロールできないので、画面をスクロールされる場合には、再度マウスオフにしてスクロールした後、マウスをアクティブにしないといけません。この時点でイラっときてしまいます。
Ethernet で接続すれば、DHCP でIPアドレスが決まり、Webブラウザーなどでインターネットに接続したり、YouTube に接続できるのですが、そのあとでWiFiで接続しようとしたところ、アクセスポイント一覧表示の仕方が分からない!
「support USB WiFi dongle or built-in WiFi」とあるわけですから、WiFiを内蔵していると思うじゃない!どうやってもネットワークの設定メニューの中に、アクセスポイントが出てこなくて、逆にDN-12928 をアクセスポイントにするメニューは出てくるわけですよ。いろいろ検索してみるとメニューにはWiFiと出るものの、無線LAN機能は内蔵されていないらしい事が分かりました。
WiFiを諦めたあとは、メディアプレイヤーの機能を試してみることにしました。
メディアプレイヤーとして使う
メニュー表示形式は自分好みの物を選択できるものの、次のようにタブレット風にすると、インストール済みアプリケーションがわかりやすくなります。
基本的にAndroid なので、ラジコや らじる らじるも使う事が出来るようです。
それからラジオストリーミングを録音するアプリもあるようです。
うまくインストールと設定をすれば、ラジコ録音に使えるのでは?と考えたものの、購入目的はビデオ再生なので、この件は先送りにすることにしました。
ビデオ再生
特筆する事はまったく無いというか、USBメモリかHDDにビデオタイトルを MP4 形式で保存して、このメディアプレイヤーに接続すれば、その時点で目的達成。接続したデバイスが、USB メモリ としてファイルブラウザーに表示されるので、再生したいタイトルにカーソルを合わせて選択すれば終わり。簡単すぎて何も書く事がありません。私が保存しているビデオファイルは、700×400 くらいなのでコマ落ちすることなく楽々再生されました。
メディアプレイヤーとしてだけ使用するなら全く問題ないのに、欲張ってインターネット接続や、インターネット上のコンテンツ、gmail などにアクセスしようとしたために、イラっとくることになってしまいました。こんなことなら、LAN機能の付いていないモデルの方にしておけば良かったと反省です。これで Apple TVと同じ価格帯の訳ですよ。Apple TVにUSB HDD 内ファイルの再生機能があればこんな物を買う必要はなかったのに・・・。
TVリモコン風のデバイスでコントロールする事を前提にしているセットトップボックスに Android OSって使いづらいったらありゃしないと思うものの、良い点もあります。
YouTubeのようなFLV形式の動画を、MP4ファイルとしてダウンロード保存できる事です。これは便利。ただし、内蔵領域にしかダウンロード出来ないため、ダウンロードサイズが最大800MBくらいに制限されます。(ダウンロードフォルダーを外部記憶領域に設定できれば無制限になりますけど、その方法は未調査。)
とりあえず、このAndroid メディアプレイヤーの調査はここまでにしておき、LANを切り離して使う事にします。